バージョン修飾子の使用

Eclipse のバンドルおよびフィーチャーには、major.minor.micro.qualifier という形式のバージョン番号が付いています。   バージョンの qualifier (修飾子) セグメントは、特定のビルドを表すために使用されるのが普通です。  フィーチャーまたはプラグインのバージョン修飾子を「qualifier」(例えばバージョン 1.0.0.qualifier) に設定すると、PDE ビルドは自動的に、「qualifier」という語を生成された修飾子で置き換えます。

生成済み修飾子の制御

生成される修飾子の値は、以下の項目のうち、最初に該当するものによって決まります。
  1. プロパティー forceContextQualifier がビルドの構成ファイル build.properties で設定されている場合は、 このプロパティーの値が修飾子として使用されます。  このプロパティーは、Ant を呼び出す際にコマンド行で -D を指定することによっても設定できます。
  2. マップ・ファイルを使用してリポジトリーからバンドルを取り出す場合は、バンドルの取り出しに使用したタグが修飾子として使用されます。
  3. forceContextQualifier もマップ・ファイルも使用しない場合は、 YYYYMMDDHHMM という形式のタイム・スタンプ (例えば 200605121600) が修飾子になります。

フィーチャー・バージョンの接尾部

ビルドの構成ファイル build.properties でプロパティー generateFeatureVersionSuffix="true" を設定することで、フィーチャーの修飾子接尾部の生成を有効にすることができます。

バージョンの考え方は、何か変更があるたびに増分するということです。バージョン修飾子が増分することにより、ビルドからビルドへの変更が捕そくされます。  フィーチャーはめったに変更されませんが、フィーチャーに含まれるプラグインは変更されることがよくあります。  バージョンの接尾部が有効になっている場合、フィーチャー・バージョンの形式は、major.minor.micro.qualifier-suffix のようになります。    suffix (接尾部) は、実際は、そのフィーチャーに組み込まれているすべてのフィーチャーとプラグインのバージョン修飾子の合計です。  つまり、組み込みプラグインのいずれか 1 つのバージョンが上がったら、フィーチャーのバージョンも自動的に増加します。  この仕組みは、フィーチャーが更新サイト経由でデプロイされる場合に特に有用です。