プラットフォーム・デバッグ・モデル

プラットフォーム・デバッグ・モデルは、言語特定の具象インプリメンテーションで実装および拡張することを目的とした、汎用デバッグ・インターフェースを定義します。

成果物

モデルには、デバッグされるプログラム内の各種成果物を表すクラスが含まれます。すべての成果物が独自のインターフェースに加えて、IDebugElement を実装します。モデルには、次の成果物の定義が含まれています。 

言語特定のデバッガーを実装するプラグインは一般的に、これらのインターフェースを拡張して、言語特定の動作を組み込みます。デバッグ要素はすべて、その要素を発生させたプラグインの ID を戻します。これは、デバッグ・モデル (例えば、UI クラスなど) に関連付ける他のクラスを登録するために重要です。  

アクション

モデルには、デバッグ成果物間での共通の動作であるデバッグ・アクションのセットを定義するインターフェースも含まれています。これらのインターフェースは、必要に応じてデバッグ要素によって実装されます。インターフェースには、以下のアクションが含まれています。  

プラットフォーム・デバッグ要素の定義を見ると、様々な要素が様々なデバッグ・アクションを実装していることを確認できます。要素とその動作の標準インターフェースによって、プラットフォームは、デバッガーの具象実装用に拡張可能なユーティリティー・クラスと UI サポートの抽象実装を提供できます。 

イベント

デバッグ・イベント (DebugEvent) は、プログラムをデバッグするときに発生するイベントを記述するために使用されます。  デバッグ・イベントには、イベントに関連付けられたデバッグ要素が含まれます。  それぞれの種類のデバッグ要素には、 DebugEvent の記述通りにサポートされている特定のイベントのセットがあります。デバッガーの実装により、DebugEvent.MODEL_SPECIFIC の指定を該当の種類のイベントとして使用して、アプリケーション固有のデバッグ・イベントを追加できます。この場合にはクライアント・データ・フィールドを使用して、そのイベントについてのモデル固有の情報を追加できます。

デバッガー UI クラスは一般的に、要素で発生する変更に関する情報を表示するために、要素の特定のイベントを聴取します。デバッグ・イベントは、debug event sets と呼ばれるグループに到達します。プログラムの実行と同じポイントで発生するイベントは、同じセットに到達します。クライアントは、デバッグ・イベントを受け取るために、IDebugEventSetListener を実装し、リスナーを org.eclipse.debug.core プラグインに登録します。