Ant オプションの保管および再利用

前のセクションで HelloWorld.xml Ant ビルド・ファイルを実行したとき、どのターゲットを選択したかは、「Ant の実行」ダイアログ内のすべての他のオプションとともに、「起動構成」と呼ばれるエンティティーに保管されました。起動構成には、特定の方法で Ant ビルド・ファイルを実行するために必要なすべての詳細が収められています。単一 Ant ビルド・ファイルに関連した起動構成を複数持つことが可能です。したがって、前のステップで作成された起動構成 (HelloWorld.xml ビルド・ファイルがターゲットを「Hello」および「World」の順に実行するように指定) に加えて、同じビルド・ファイルに対して別のターゲットまたは逆の順序を指定する 2 番目の起動構成を作成することが可能です。このやり方で複数の起動構成を作成すれば、対応する起動構成を指定するだけで、任意の構成の Ant ビルド・ファイルを速やかに実行できるようになります。

  1. ワークベンチのツールバーから「実行」>「外部ツール」>「外部ツール...」を選択します。
  2. 「外部ツール」ダイアログが開き、表示および編集をするための起動構成の選択が表示されます。 HelloWorld.xml ビルド・ファイルを実行したときに作成した起動構成は左のツリー内で選択され、右のタブにはこの起動構成のオプションが表示されます。
    「外部ツール」ダイアログ
  3. ダイアログの上部で、名前を 'Hello World' に変更し、その変更を「適用」してください。
  4. 左のツリーで、選択された起動構成の上でコンテキスト・メニューを起動し、「複製」を選択するか、またはツリーの上のツールバーで「複製」を選択します。 Hello World ビルド・ファイルに対する起動構成のコピーが作成され、'(1)' が名前に追加され、ツリー内で新しい起動構成が選択されます。
  5. 新しい構成の名前を 'World Hello' に変更してください。
  6. ターゲット」タブで「順序...」ボタンをクリックし、 World ターゲットが最初に実行されるようにターゲットの順序を変更し、その変更を「適用」してください。
  7. 実行」をクリックします。
  8. 以前と同様、HelloWorld.xml ビルド・ファイルが実行され、その出力が「コンソール」ビューに送信されます。ただし、今回はターゲットが逆であるため、出力も逆になります。
  9. ツールバーの「外部ツール」ドロップダウンに戻ります。
    「外部ツール」ドロップダウン・メニュー
    ここでヒストリーに 2 つのエントリーがあることに注意してください。 1 つは Hello World、もう 1 つは World Hello に対するエントリーです。 Hello World を出力するように Ant ビルド・ファイルを再実行するには、ヒストリーからこの起動構成を選択するだけで可能です。 World Hello を出力する起動構成を再実行するには、この構成をヒストリーから選択してください。
    : ヒストリーは、最も実行頻度が高い構成がドロップダウンの上部に来るように順序付けられています。