IIntroPart インターフェースおよび org.eclipse.ui.intro 拡張ポイントは、指定した製品にユーザー固有の概要サポートを作成するために使用できる汎用的なメカニズムを構成しています。この拡張機能の主な目的は、IIntroPart を実装するクラスを定義し、製品 ID と概要部分の結合を指定することです。例えば、次のコントリビューションは、始動時にワークベンチによって表示される仮想概要部分を定義するものです。
<extension point="org.eclipse.ui.intro"> <intro class="com.example.SampleIntroPart" id="someId" icon="someIcon.png"> </intro> <introProductBinding introId="someId" productId="com.example.someProductId"> </introProductBinding> </extension>このコントリビューションは、最初に概要部分を定義して、その定義に ID 「someId」を割り当てます。次にこの概要部分を ID が「com.example.someProductId」の製品に結合します。プラットフォームの始動時に、クラス属性に指定されているクラスがワークベンチによってインスタンス化され、製品の紹介としてユーザーに表示されます。これは、IIntroPart インターフェースへの最低レベルの統合です。
プラットフォームは、 CustomizableIntroPart という名前の固有の IIntroPart 実装を提供します。これによって概要のコンテンツおよび表示のカスタマイズが可能になります。次のスニペットは、ワークベンチの概要部分を定義しています。ここでは概要部分を実装するメカニズムについては説明しません。これは、概要のコンテンツの定義に焦点を当てているためです。 (詳細を知る必要がある場合には、拡張ポイントの資料および上記 javadoc を参照してください。)
<extension point="org.eclipse.ui.intro"> <intro class="org.eclipse.ui.intro.config.CustomizableIntroPart" id="org.eclipse.platform.intro"> </intro> <introProductBinding introId="org.eclipse.platform.intro" productId="org.eclipse.platform"> </introProductBinding> </extension>上記のコントリビューションは、Eclipse SDK プラットフォームで使用される概要部分として CustomizableIntroPart を定義します。この説明の残りの部分では、この部分の使用方法および拡張方法について示します。