モデル・プロバイダー

org.eclipse.core.resources.modelProviders

3.2

モデル・プロバイダーは 2 つの目的のために提供されます。まず、操作の実行、表示などのためにシングル・モデルのリソース・マッピングをまとめてグループ化する方法を提供します。また、モデルをリソースへマップする方法を説明するリソース・マッピングへ、ファイル・システム・リソースのセットをマッピングする方法も提供します。

<!ELEMENT extension (modelProvider , extends-model* , enablement)>

<!ATTLIST extension

point CDATA #REQUIRED

id    CDATA #IMPLIED

name  CDATA #IMPLIED>


<!ELEMENT modelProvider EMPTY>

<!ATTLIST modelProvider

class CDATA #REQUIRED>


<!ELEMENT extends-model EMPTY>

<!ATTLIST extends-model

id CDATA #REQUIRED>


<!ELEMENT enablement (not , and , or , instanceof , test , systemTest , equals , count , with , resolve , adapt , iterate)*>

汎用ルート要素です。 この要素を拡張ポイントの内部で使用すると、enablement 式を定義できます。 enablement 式の子は、AND 演算子を使用して結合されます。



<!ELEMENT not (not | and | or | instanceof | test | systemTest | equals | count | with | resolve | adapt | iterate)>

この要素は、サブ要素式を評価した結果に対する NOT 演算を表します。



<!ELEMENT and (not , and , or , instanceof , test , systemTest , equals , count , with , resolve , adapt , iterate)*>

この要素は、サブ要素式すべてを評価した結果に対する AND 演算を表します。



<!ELEMENT or (not , and , or , instanceof , test , systemTest , equals , count , with , resolve , adapt , iterate)*>

この要素は、サブ要素式すべてを評価した結果に対する OR 演算を表します。



<!ELEMENT instanceof EMPTY>

<!ATTLIST instanceof

value CDATA #REQUIRED>

この要素は、フォーカスされているオブジェクトの instanceof 検査を実行するために使用されます。 オブジェクトの型が、属性値で指定されている型のサブタイプの場合、この式は EvaluationResult.TRUE を戻します。これ以外の場合は、EvaluationResult.FALSE を戻します。



<!ELEMENT test EMPTY>

<!ATTLIST test

property CDATA #REQUIRED

args     CDATA #IMPLIED

value    CDATA #IMPLIED>

この要素は、フォーカスされているオブジェクトのプロパティー状態を評価するために使用されます。 テスト可能なプロパティーのセットは、プロパティー・テスターの拡張ポイントを使用して拡張することができます。 実際のテストを実行するプロパティー・テスターがまだロードされていない場合、test 式は EvaluationResult.NOT_LOADED を戻します。



<!ELEMENT systemTest EMPTY>

<!ATTLIST systemTest

property CDATA #REQUIRED

value    CDATA #REQUIRED>

System.getProperty メソッドを呼び出してシステム・プロパティーをテストし、その結果を、 value 属性によって指定された値と比べてください。



<!ELEMENT equals EMPTY>

<!ATTLIST equals

value CDATA #REQUIRED>

この要素は、フォーカスされているオブジェクトの等号検査を実行するために使用されます。 オブジェクトが、属性値によって提供された値と等しい場合、この式は EvaluationResult.TRUE を戻します。 これ以外の場合は、EvaluationResult.FALSE を戻します。



<!ELEMENT count EMPTY>

<!ATTLIST count

value CDATA #REQUIRED>

この要素は、コレクション内の要素の数をテストするために使用されます。



<!ELEMENT with (not , and , or , instanceof , test , systemTest , equals , count , with , resolve , adapt , iterate)*>

<!ATTLIST with

variable CDATA #REQUIRED>

この要素は、すべての子要素がインスペクション対象であるオブジェクトを、指定の変数で参照されているオブジェクトに変更します。 変数が解決できない場合、式は、評価時に ExpressionException をスローします。 with 式の子は、AND 演算子を使用して結合されます。



<!ELEMENT resolve (not , and , or , instanceof , test , systemTest , equals , count , with , resolve , adapt , iterate)*>

<!ATTLIST resolve

variable CDATA #REQUIRED

args     CDATA #IMPLIED>

この要素は、すべての子要素がインスペクション対象であるオブジェクトを、指定の変数で参照されているオブジェクトに変更します。 変数が解決できない場合、式は、評価時に ExpressionException をスローします。 with 式の子は、AND 演算子を使用して結合されます。



<!ELEMENT adapt (not , and , or , instanceof , test , systemTest , equals , count , with , resolve , adapt , iterate)*>

<!ATTLIST adapt

type CDATA #REQUIRED>

この要素は、フォーカスされているオブジェクトを、属性型で指定されている型に適合させるために使用されます。 アダプターまたは参照される型がまだロードされていない場合、式は「ロードされていない」を戻します。 型名が全く存在しない場合、評価中に ExpressionException がスローされます。 adapt 式の子は、AND 演算子を使用して結合されます。



<!ELEMENT iterate (not , and , or , instanceof , test , systemTest , equals , count , with , resolve , adapt , iterate)*>

<!ATTLIST iterate

operator (or|and) >

この要素は、java.util.Collection 型の変数を繰り返すために使用されます。 フォーカスされているオブジェクトの型が java.util.Collection ではない場合、式の評価時に ExpressionException がスローされます。



modelProvider 拡張ポイントの使用例を以下に示します。 (ファイル plugin.xml)
   

<extension id=

"modelProvider"

name=

"Library Model Provider"

point=

"org.eclipse.core.resources.modelProviders"

>

<modelProvider class=

"org.eclipse.examples.library.LibraryModelProvider"

name=

"Library Model Provider"

/>

<extends-model id=

"org.eclipse.core.resources.modelProvider"

/>

<enablement>

<with variable=

"affectedNatures"

>

<iterate operator=

"or"

>

<equals value=

"org.eclipse.team.examples.library.nature"

/>

</iterate>

</with>

<with variable=

"element"

>

<instanceof value=

"org.eclipse.core.resources.IFile"

/>

</with>

</enablement>

</extension>

class 属性の値は、org.eclipse.core.resources.mapping.ModelProvider の実装を表す必要があります。

プラットフォーム自体には、事前定義されたモデル・プロバイダーはありません。特定の製品のインストールにより、必要なモデル・プロバイダーの組み込みが可能です。