他の概要部分の実装と同じように、CustomizableIntroPart を使用するには、基本的なステップに従って製品にバインドする必要があります。ただし、この概要部分を使用するには追加のステップ、つまり「構成」を概要部分にバインドすることが必要です。概要を製品にバインドするように、introConfig を customizableIntroPart にバインドする必要があります。以下に、サンプルの構成を示します。
<extension point="org.eclipse.ui.intro.config"> <config id="static001_configId" introId="org.eclipse.ui.intro.examples.static_introId" content="introContent.xml"> <presentation home-page-id="homePageId" standby-page-id="standbyPageId"> <implementation os="win32" kind="html"/> <implementation kind="swt"/> </presentation> </config> </extension>
上記のコントリビューションでは、configuration は ID org.eclipse.ui.intro.examples.static_introId. を使用して概要部分に登録されます (この概要部分は、カスタマイズ可能な概要部分インスタンスで、すでにワークベンチに登録されていることを前提としています)。この構成は、概要部分に表示されるコンテンツを定義し、ユーザーへの表示方法を決定します。 コンテンツは XML マークアップ・ファイルの introContent.xml で定義され、表示はマークアップの 2 つの implementation 要素によって決定されます。
構成の表示は、SWT ブラウザー・ベース、または
UI 書式ベースの表示のいずれかになります。上記のコントリビューションでは、表示は win32 プラットフォームでは「HTML」、つまりブラウザー・ベースであり、その他すべてのプラットフォームでは「swt」、つまり UI 書式ベースになります。 実行時に、ワークベンチが CustomizableIntroPart のインスタンスを生成しようとした場合、オペレーティング・システムが判別され、表示の正しい実装が選択されます。
また、customizableIntroPart によって表示される先頭ページになるので、home-page-id、つまりルート・ページを指定する必要があります。また、standby-page-id も指定される場合、概要部分が待機モードになった場合に概要部分に表示されます。
コンテンツ・ファイルの詳細は、拡張ポイントのドキュメンテーションにあります。例を単純にし、静的コンテンツをコントリビュートするために、コンテンツとして以下のものを使用します。
<introContent> <page id="homePageId" url="http://eclipse.org"/> <page id="standbyPageId" url="./static001/standby.html"/> </introContent>
上記のコントリビューションでは、単純な URL がルート・ページとして使用され、この場合は、URL は eclipse.org Web サイトを指しています。これは単純にするためです。ルート・ページは、例えば、Flash のデモをロードするローカルの HTML ファイルなど、どんな HTML ファイルでもかまいません。また、概要が待機モードになったときに表示されるよう定義された待機ページのこともあります。