Site Server 3.0 Service Pack 1 Readme

この Readme は、Microsoft® Site Server バージョン 3.0 用メンテナンス リリース、Microsoft® Site Server Service Pack 1 (SP1) に関する、重要かつ最新の情報を含んでいます。また、製品サポートについて、Microsoft への連絡方法も含まれています。

Site Server 3.0 に関する詳細は、次のトピックを参照してください。

    http://www.microsoft.com/japan/products/siteserver/

重要 : Site Server のコンポーネントには互いに密接な依存関係がありますので、このドキュメントを印刷してよくお読みになることをお勧めします。必ずこのドキュメントの手順に従ってインストールを実行してください。

SITE SERVER SERVICE PACK 1 の内容

SP1 には、Site Server 3.0 の障害の修正とその他の使用法に関する 情報が含まれます。

SP1 は、次のディレクトリをシステムドライブのルートに作成します。

ディレクトリ 内容
\Site Server 3.0 SP1 Site Server SP1 Readme ファイル
\Site Server 3.0 SP1\Samples Visual InterDev™ 6.0 用にアップデートされたサンプル サイト ルール ファイル
\Site Server 3.0 SP1\Scripts   Personalization & Membership SQL スクリプト
\Site Server 3.0 SP1\Unix Unix 用 Content Deployment のアップデート
%SystemRoot%\$Site Server 3.0 Service Pack 1-Uninstall$  隠しアンインストール ディレクトリ

SERVICE PACK 1 アップデートのインストール

SP1 アップデートは、 Site Server 3.0 製品が最低 1 つ実行されているコンピュータにのみインストール可能です。

SP1 は Site Server 3.0 のリリースからのすべてのアップデートを含みます。 SP1 アップデートをインストールすると、既にインストールされている Site Server コンポーネントの関連ファイルのみが更新されます。

このリリースで修正された障害一覧と、他の Knowledge Base 関連の記事は次のトピックを参照してください。

    Readme_KB.htm

SP1 アップデートをインストールするには、SS3SP1.exe を実行し 画面上の指示に従ってください。

コマンド ライン による操作

SS3SP1.exe は自己展開形式の実行ファイルで、SP1 ファイルを一時的なディレクトリ に展開した後、Update.exe コマンドを実行します。SP1 は次のコマンド ライン 引数をサポートします。

 スイッチ   説明
 /q  サイレント モード (画面上の指示を出さずにファイルを展開します)
 /C:Update.exe   オプション パラメータを使って Update.exe を実行します。  Update.exe には次のパラメータを指定できます：
 /m - 無人モード
 /q - サイレント モード (画面表示なしの無人モード） 
 /u - アンインストール モード
 /f - シャットダウン時にアプリケーションを強制終了させる
 /n - アンインストール ディレクトリを作成しない
 /z - アップデート中にファイルがロックされていた場合、アップデート後に再起動しない。
 /t:パス  ファイルを展開する一時的なディレクトリ名
 /c  ファイルの展開のみ
 /?  オプションの表示

Unix 用 Content Deployement アップデートのインストール

  1. SP1 のインストール後、install.sun ファイルを \Site Server 3.0 SP1\Unix ディレクトリから、Unix サーバーのファイル システムにコピーします。
  2. ルート ユーザー が実行できるよう、install.sun スクリプト ファイルのアクセス権を変更してください (chmod 744 install.sun)。
  3. インストール スクリプトがあるディレクトリから、コマンドラインで ./install.sun と入力してインストール スクリプトを開始してください。この後の操作はインストール スクリプトの指示に従ってください。

Personalization & Membership アップデート スクリプトの実行

MCIS 2.0 に対する Internet Mail Service optimization 機能を使用する場合は、 Personalization & Membership (P&M) をアップデートするために、データベースの再設定がいくつか必要です。 SQL Serverスクリプト、mcis2upd.sql を使うとこの作業が簡単にできます。SP1アップデートをインストールする前か後に、このスクリプトを SP1 P&M Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) Service のインスタンスをサポートするすべての SQL Server に対して実行してください。SP1 のアップデートされた LDAP サーバーをサポートする SQL Server は、追加の環境設定のステップが完了するまで、無害の Windows® NT アプリケーション イベント メッセージを記録します。

注意 : MCIS 2.0 のインストールの一部としてこのスクリプトを実行済みの場合、このステップは不要です。 また、Microsoft® Access database をご使用の場合も、このステップは不要です。

スクリプトの実行方法

  1. \Site Server 3.0 SP1\Scripts にある mcis2upd.sql を、SQL Server コンピュータにアクセス可能な場所にコピーします。
  2. SQL Server コンピュータの [スタート] メニューから [プログラム]、 [Microsoft SQL Server 6.5] の順でポイントし、[SQL Enterprise Manager] をクリックします。
  3. Membership ディレクトリのホストである SQL Server コンピュータの名前の隣にあるプラスの記号 (+)を クリックし、データベースの隣のプラスの記号 (+)をクリックしてから Membership ディレクトリ データベースをクリックします。
  4. [ツール] メニューの [SQL クエリー ツール] をクリック します。
  5. クエリー ウィンドウの [SQL スクリプトのロード] アイコンをクリックし、[ファイル を開く]ダイアログ ボックスで、コピーした mcis2upd.sql を開きます。mcis2upd.sql スクリプトがクエリー ウィンドウに読み込まれます。
  6. [クエリーの実行] アイコンを クリックします。

注意 : スクリプトを実行すると、パーティション データベースに対する次のような 警告が表示されることがあります。
  無効 なオブジェクト名 'DsTimestamp'.
この警告は無視してもかまいません。

NT アプリケーション イベント ログに次の一連の LDAP サーバーのイベントが記録された場合は、Membership ディレクトリ データベースに対して、mcis2upd.sql が一度も実行されていないことを示しています。これらのイベントが生じた場合、該当するデータベースに対して mcis2upd.sql を実行してください。すべてのサポート データベースが更新されたことを確認するために、この一連のイベントが発生していないかどうかイベント ログを監視してください。

ソース イベント ID 説明
PM ディレクトリ ストア 30 SQL エラー: HRESULT: 80040e14 マイナー コード: 2812 ソース: ODBC ドライバ用Microsoft OLE DB Provider 説明: [Microsoft][ODBC SQL Server Driver][SQL Server]ストアド プロシージャ 'sp_QueryTimestamps' が見つかりません。 SQL エラー情報: 2812, 37000
PM ディレクトリ ストア 150 タイムスタンプ ストアド プロシージャが見つかりません。このサーバーのマスター データベースは mcis2upd.sql スクリプトを使って更新されていない可能性があります。MCIS 2.0 CD の Site Server 3.0 Update ディレクトリからこのスクリプトを実行してください。

シンボル ファイルのインストール

Site Server の各プログラムには、Site Server コンポーネント プログラムのフォルトの原因を発見するのに使用されるシンボル ファイルと対応するファイルが含まれます。シンボル ファイルは 別のダウンロード パッケージに用意されています。シンボル パッケージをダウンロードすると、\Site Server 3.0 SP1\Symbols という名前のディレクトリが作成され、ファイルの拡張子に対応する サブディレクトリの中にインストールされます。

SP1 の新規バイナリに対応するシンボル ファイルをインストールするには、 コマンド プロンプトから次のように入力してください（ここでは、シンボル ファイルが C:\Winnt\Symbols ディレクトリにあり、 "C" がシステム ドライブであることを仮定します）:

    xcopy /s /u /d /r /i "C:\Site Server 3.0 SP1\Symbols" C:\Winnt\Symbols

このコマンドによって SP1 .dbg ファイルが対応する既存のファイルに上書きされます。上の XCOPY コマ ンドは、既にインストール済みの .dbg ファイルに対してのみ (/u switch)、またコピー元のタイム スタンプのほうが新しい場合のみ (/d switch) 上書きコピーします。

追加情報

MCIS 2.0 の Internet Mail Service Optimization で autoReply を有効にする。

Site Server Update で提供された Internet Mail Service optimization の機能を使っている MCIS 2.0 の顧客は、 Membership ディレクトリ スキーマに autoReply の属性を加え、sp_IMS1 および sp_IMS25 の ストアド プロシージャにこの属性を組み込むことができます。

重要 : 次の手順を実行するには、 あらかじめ mcis2upd.sql スクリプトが実行済みでなければいけ ません。次のトピックを参照してください。 Personalization & Membership アップデート スクリプトの実行

autoReply を有効にするには、次の手順を実行して ください。

パーティションなしの Membership ディレクトリの場合

  1. SP1 の読み込み後に、\Site Server 3.0 SP1\Scripts にある imsupd.sql を、SQL Server からアクセスできる 場所にコピーします。
  2. SQL Server コンピュータの [スタート] メニュー から、[プログラム]、 [Microsoft SQL Server 6.5] の順にポイントし、 [SQL Enterprise Manager]をクリックします。
  3. Membership ディレクトリのホストである SQL Server コンピュータの名前の隣にあるプラスの記号 (+)を クリックし、Databases の隣のプラスの記号 (+)をクリックしてから Membership ディレクトリ データベースをクリックします。
  4. [ツール] メニューから、 [SQL クエリー ツール] をクリックします。
  5. クエリー ウィンドウの [SQL スクリプトのロード] アイコンをクリックし、[ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、コピーした imsupd.sql を開きます。imsupd.sql スクリプトがクエリー ウィンドウに読み込まれます。
  6. [クエリーの実行] アイコンをクリックします。sp_ModifyIMSQuery ストアド プロシージャが作成され、 autoReplyの属性値が返されます。

パーティションに分割された Membership ディレクトリの場合

ルート データベースに対しては imsupd.sql を実行します。ルート データベースの各 Membership ディレクトリ パーティション データベースに対しては imsupdpart.sql を実行します。

  1. SP1 を読み込んだ後に、\Site Server 3.0 SP1\Scripts にある imsupd.sql と imsupdpart.sql を、 SQL Server コンピュータからアクセスできる場所にコピーします。
  2. Membership ディレクトリ ルート データベースで、パーティションなしの Membership ディレクトリの場合の手順 2 から 6 までのステップを実行してください。 その際、autoReply の属性値を記録しておきます。
  3. [ツール]メニューから [SQL クエリー ツール] をクリックします。
  4. クエリー ウィンドウで、一番目の Membership ディレクトリ パーティションを選択します。
  5. クエリー ウィンドウで、 [SQL スクリプトのロード] アイコンをクリックし、次に [ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、コピーした imsupdpart.sql を開きます。imsupdpart.sql クエリーがクエリー ウィンドウに読み込まれます。
  6. [クエリーの実行] アイコンをクリックします。
  7. 新規のクエリー ウィンドウを開いて、作成したストアド プロシージャのあるデータベースを 選択します。
  8. このクエリー ウィンドウで、 sp_ModifyIMSQuery "n" (引用符 で n を囲む) と入力します。ここで、n は手順 2 で記録した autoReplyと同じ属性値です。
  9. [クエリーの実行] アイコンをクリックしてください。クエリーの実行が成功 した場合には、次のメッセージがクエリー ウィンドウの 結果ペインに表示 されます :
       このコマンドはデータまたは行を返しません
  10. Membership ディレクトリ パーティションを含む各データベースに対し、1 から 9 までの手順を繰り返します。
注意 : autoReply の属性がいったん削除された後に追加された場合、スクリプトを再実行して Internet Mail Service クエリー ストアド プロシージャを新しい属性値に更新する必要があります。

Personalization & Membership の移行ユーティリティ

Site Server 3.0 P&M 移行キットは、Site Server 3.0 CD で提供された MIGRATE.EXE 移行キットの新しいバージョンで、ウェブ サイトからダウンロードできます。 移行キット ガイドには、次のシステムのユーザー データを P&M Membership ディレクトリに移行するための情報があります :
  • Microsoft® Personalization システム (MPS) バージョン 1.0 or 2.0
  • Microsoft® Address Book Server (ABS) バージョン 1.0
  • Microsoft® Membership システム (MBS) バージョン 1.0
  • Microsoft® Open Database Connectivity (ODBC) - 対応のデータベース
移行キット ガイドには、Microsoft® （Internet Locator Service (ILS)） 用の移行手順に 関する情報も含んでいます。ILS の場合にはユーザー データを移行する必要はありません。

移行ツールは US サイトの、ツールとサンプル （Tools and Samples) セクションからダウンロードできます。 Site Server アップデート サイト.

確認済みの問題

このリリースでは以下の問題が確認されています。

重要な Personalization & Membership セキュリティ情報

P&M を初めてインストールする、あるいは新規の Membership Server インスタンスと新規の Membership ディレクトリを作成する際に、Membership ディレクトリのアクセス コントロール リスト (ACLs) は デフォルトでは、ほとんどのディレクトリ オブジェクトと属性に対してパブリック アクセスを許可しています。

さらに、Site Server LDAP Service では匿名のアクセスがデフォルトで有効になっています。この設定では、ディレクトリのルート ノードでの Public か Everyone のグループ アクセス コントロール エントリー （ACE）との組み合わせによって、Membership ディレクトリの情報へ認証なしでアクセスすることが可能になります。

重要 :  Membership ディレクトリの保護は、システムのインストールまたは新規の Membership ディレクトリの作成の最終ステップで行ってください。

  • Membership ディレクトリの保護に関する詳細は、Site Server 3.0 マニュアルの "Membership ディレクトリの保護" を参照してください。
  • Membership Directory Manager (MDM) でユーザーやグループにディレクトリのオブジェクトや属性にアクセスを許可するための詳細は、 Site Server 3.0 マニュアルの "Membership ディレクトリへのアクセスの管理" を参照してください。

Site Server 3.0 と Visual InterDev 6.0 の相互運用性

Microsoft® Visual InterDev™ version 6.0 を Site Server 3.0 と相互運用するためには SP1 をインストールする必要があります。

Visual InterDev 6.0 プラットフォームのサンプル サイト

Site Server CMSample と FPSample サイトが Visual InterDev 6.0 の環境で適切に機能するためには、Visual InterDev バージョン 1.0 のアップグレードとして、あるいは IIS 4.0 をインストールした後に、Visual InterDev 6.0 をインストールする必要があります。詳細は、次のトピックを参照してください。Knowledge Base J045123

IIS のインストール以前に Visual InterDev 6.0 がインストールされた場合、これらのサンプル サイトはルール ファイルを適切に実行できなくなります。この場合、サンプル サイトを修正するには、次のどちらかを行ってください。

カスタマイズされていないサンプル サイトの場合 : システム ルートの \Site Server 3.0 SP1\Samples ディレクトリに新しいサンプル ルール ファイルがインストールされています。既存のルール ファイルを検索して、アップデートされたファイルと置き換えます。

サンプル サイトが既にカスタマイズされている場合 : 既存のルール ファイルの中で違反行為を行っているラインをテキスト検索で探し、次のサイトの説明に従って修正します。Knowledge Base J045123

Site Server 3.0 を SQL Server 7.0 とともに評価する

Microsoft® ベータ プログラムのメンバーで、SQL Server 7.0 のベータ版を使用して Site Server 3.0 を評価する場合、 Internet Information Server (IIS) と SQL Server のインストールの順序が SQL Server 6.5 の場合と異なる 点に注意してください。

SQL Server 6.5 は Windows® NT Server 4.0 Option Pack の前に、SQL Server 7.0 は NT Option Pack の後にインストールする必要があります。

SQL Server 7.0 を使用して Site Server 3.0 Analysis を実行するには SP1 をインストール必要があります。

製品サポート

Microsoft Site Server は、アドバンスト システム製品として位置付けられています。アドバンスト システム製品のテクニカルサポートは、マイクロソフトならびにマイクロソフト認定サポートセンター (ASC) 各社より有償で提供されます。詳細については、マイクロソフト株式会社 Web サイト http://www.microsoft.com/japan/ からサポート情報をご参照いただくか、またはプッシュ回線の FAX から [マイクロソフト FAX 情報サービス] 03-5454-8100 に電話をいただき、1# を押して「オフィシャルユーザー・サポート情報」を選択した後、ボックス番号 (101220#) を指定して情報をご覧ください。

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