Site Server 3.0 Service Pack 2 Readme
この Readme には、Microsoft® Site Server (以下 Site Server) Version 3.0 のアップデートとなる Microsoft® Site Server Service Pack 2 (SP2) に関する、重要かつ最新の情報が記述されています。また、製品サポートについての Microsoft への連絡方法も記述されています。
Site Server 3.0 の詳細については、次のトピックを参照してください。
http://www.microsoft.com/japan/products/siteserver/update/
重要: Site Server の各コンポーネントには互いに密接な依存関係があるため、適切にセットアップを行うために、このドキュメントを印刷してよくお読みになることをお勧めします。
SP2 では、次のディレクトリがシステム ドライブのルートに作成されます。
ディレクトリ | 内容 |
\Site Server 3.0 SP2 | Site Server SP2 Readme ファイル |
\Site Server 3.0 SP2\Samples | Microsoft® Visual InterDev™ Version 6.0 環境用にアップデートされたサンプル サイト ルール ファイル |
\Site Server 3.0 SP2\Scripts | Personalization and Membership SQL Server スクリプト |
\Site Server 3.0 SP2\Unix | Unix 用 Content Deployment のアップデート |
%SystemRoot%\$Site Server 3.0 Service Pack 2-Uninstall$ | 隠しアンインストール ディレクトリ |
SP2 アップデートは、Site Server 3.0 製品が少なくとも 1 つ実行されているコンピュータにのみインストールできます。
SP2 は、Site Server 3.0 リリース以降のすべてのアップデートを含みます。SP2 アップデートをインストールすると、既にインストールされている Site Server コンポーネントの関連ファイルのみが更新されます。
このリリースで修正された障害リストと、その他のサポート技術情報については、次のトピックを参照してください。
SP2 アップデートをインストールするには、SS3SP2.exe を実行し、画面に表示される指示に従ってください。アップデートのインストールを行う前に、必ずこの Readme をよくお読みください。
SS3SP2.exe は、SP2 ファイルを一時的なディレクトリに展開した後、Update.exe コマンドを実行する実行可能ファイルです。SP2 では、次のコマンド ライン スイッチがサポートされています。
スイッチ | 説明 | |
/q | サイレント モード (画面上の指示を出さずにファイルを展開します) | |
/C:Update.exe<オプション> | Update.exe
を実行します。Update.exe では、次のオプション
パラメータがサポートされています。 |
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/m | 無人モード | |
/q | サイレント モード (画面表示なしの無人モード) | |
/u | アンインストール モード | |
/f | シャットダウン時にアプリケーションを強制終了させる | |
/n | アンインストール ディレクトリを作成しない | |
/z | アップデート中にファイルがロックされていた場合、アップデート後に再起動しない | |
/t:<パス> | 一時的なディレクトリ名の指定 | |
/c | ファイルのみの展開 | |
/? | オプションの表示 |
多数の Membership グループ / コンテナを LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) ディレクトリ ストアに含めることに関しては、いくつかの注意点があります。このアップデートは、100,000 までのグループ / コンテナを含むストアでテストされています。詳細については、サポート技術情報の文書番号 J046811 を参照してください。
重要 :Personalization & Membership の LDAP サーバーと SQL ディレクトリ ストアのアップデートを行う場合は、SS3SP2.exe を実行する前に以下の方法でアップデートする必要があります。Mcis2upd.exe は以下からダウンロードしてください。
ftp://ftp.microsoft.com/bussys/sitesrv/sitesrv-public/fixes/usa/siteserver3/sp2/mcis2upd.exe
LDAP サーバーと SQL ディレクトリ ストアのアップデート
LDAP サービス インスタンスを作成していない場合は、Mcis2upd.sql をその SQL LDAP データベースに対して実行する必要は "ありません"。スクリプトの実行中に Microsoft® Windows NT® (以下 Windows NT) アプリケーション イベントが記録されますが、アプリケーションの動作になんら問題はありません。
インストール プログラムによって、複数のレジストリ値が LDAP Server 上に作成されます。これらの値は、適切に修正する必要があります。値への変更はすべて、LDAP サービス インスタンスが開始または再開されるときに有効になります。
LDAP Data Server (DS) の Mcis2upd.sql でのアップデート
メモ : Microsoft® Access データベースを使用している場合は、この手順は必要ありません。
ソース | イベント ID | 説明 |
PM ディレクトリ ストア | 30 | SQL エラー: HRESULT: 80040e14 マイナー コード: 2812 ソース: Microsoft OLE DB Provider for ODBC Drivers 説明: [Microsoft][ODBC SQL Server Driver][SQL Server]ストアド プロシージャ 'sp_QueryTimestamps' が見つかりません。SQL エラー情報: 2812, 37000 |
PM ディレクトリ ストア | 150 | タイムスタンプ ストアド プロシージャが見つかりません。このサーバーのマスター データベースは Mcis2upd.sql スクリプトを使って更新されていない可能性があります。Microsoft® Commercial Internet System (MCIS) 2.0 インストール サイトの Site Server 3.0 Update からこのスクリプトを実行してください。 |
メモ : DS の修正後、次のコマンドをコマンド プロンプトから実行して、LDAP およびその他の関連する iisadmin サービスを終了して再起動する必要があります。: net <stop, start> iisadmin
LDAP レジストリ値
の説明障害の修正がインストールされると、次のものがルートの LDAP Server のレジストリに追加されます。
HKLM\system\currentcontrolset\services\ldapsvc\parameters
すべての値は DWORD タイプで、10 進数データを含んでいます。
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説明 |
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ディレクトリ
ツリー構造でサポートされているすべてのタイプまたは場所のノード
(コンテナ) の最大総数です。この数には、mgroup
と組織単位のコンテナの両方が含まれている必要があります。総
DIT ノード = グループ数 + ou コンテナの数 + オブジェクト
クラスがコンテナとして定義されている (子オブジェクトを持つことができる)
ディレクトリ内のその他すべてのオブジェクト総数。 |
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ディレクトリ内でサポートされているグループ (mgroup オブジェクト) の最大総数です。 |
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LDAP Server インスタンスがタイムアウトするまでの、LDAP Server インスタンスのスタートアップの時間 (秒単位) です。必要なタイムアウト値は、ハードウェア プロセッサの速度、同じコンピュータ上で実行されているその他のサービスやプロセスの数、およびディレクトリ内の ou コンテナと mgroup の総数と混成比に依存します。ハードウエアによっては、既定の設定を大きくして、約 5,000 から 10,000 を超える数のグループ / コンテナにすることが必要な場合があります。 |
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||
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再キャッシュが必要な DIT 構造への変更 (すなわち、ディレクトリ ツリーに追加された追加グループまたはその他のコンテナ) があるかどうかを判断するため、LDAP サービスがディレクトリをポーリングする間隔 (秒単位) です。この数値が低いほど、別の LDAP Server インスタンスを通して DIT に変更が行われた場合に、より頻繁に LDAP Server が再ポーリングおよび再キャッシュします。 |
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1=True、0=False。再キャッシュが必要な
DIT 構造への変更があったかどうかを判断するために LDAP
サービスがディレクトリをポーリングするかどうかのコントロールを切り替えます。
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1=True、0=False。ローカル
LDAP インスタンスを通してディレクトリ
ツリー構造に変更が加えられる場合に、LDAP サービスが DIT
情報を再キャッシュするかどうかのコントロールを切り替えます。これは、たとえば、多数のグループまたはコンテナの作成が必要な場合、変更のたびに
LDAP サービスが DIT の再キャッシュを試みないように、オフにする (および
LDAP サービス インスタンスを再開始する)
必要があります。ただし、このキーをオフにした場合、LDAP
サービス インスタンスが再開されて LDAP
サービスが新しいコンテナを検出するようになるまで、オブジェクトを新しいコンテナ
(メンバの新しいグループへの追加を含めて) 内に作成できません。
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Microsoft® Windows NT® (以下 Windows NT) Version 4.0 Service Pack 4 (SP4) で公表されたメモリ リークの修正は、Windows NT 4 SP4 の CD-ROM に含まれていました。現在は、この修正が SP2 の一部として含まれています。Windows NT 4 SP4 バージョンの Search の障害の修正が適用されているすべての Site Server 3.0 に、SP2 をインストールする必要があります。
サイト枠組みウィザードを使用して新規サイトを作成するとき、ローカル ディレクトリまたはマップされたディレクトリではなく、汎用名前付け規則 (UNC) ディレクトリの場所を指定した場合、サイト枠組みは正しく作成されません。SP2 でサイト枠組みウィザードに追加された新しい機能によって、顧客は複数 Web サーバーと単一のファイル サーバーを含む設定を作成できます。障害の修正の設定、およびそれに関連する確認済みの問題の詳細については、サポート技術情報の文書番号 J046801 を参照してください。
障害の修正をインストールするには
Site Server の各プログラム ファイルには、対応するシンボル ファイルが存在し、Site Server コンポーネント プログラムの障害の原因を発見するために使用されます。シンボル ファイルは、別のダウンロード パッケージに用意されています。シンボル パッケージをダウンロードすると、\Site Server 3.0 SP2\Symbols という名前のディレクトリが作成され、シンボル ファイルがファイルの拡張子に対応するサブディレクトリ構造の中にインストールされます。"C" をシステム ドライブであると仮定すると、シンボル ファイルは C:\Winnt\Symbols ディレクトリにあります。
SP2 の新規バイナリに対応するシンボル ファイルをインストールするには、コマンド プロンプトで次のように入力してください。
xcopy /s /u /d /r /i C:\Site Server 3.0 SP2\Symbols C:\Winnt\Symbols
このコマンドによって、SP2 .dbg ファイルが対応する既存のファイルに上書きされます。ここで示した XCOPY コマンドは、既にインストール済みの .dbg ファイルに対してのみ (/u スイッチを使用)、またコピー元のタイム スタンプのほうが新しい場合のみ (/d スイッチを使用)、上書きします。
Personalization & Membership (P&M) を初めてインストールするとき、または新規の Membership サーバー インスタンスと新規 Membership ディレクトリを作成するとき、既定では、Membership ディレクトリのアクセス制御リスト (ACL) はほとんどのディレクトリ オブジェクトと属性に対してパブリック アクセスを許可しています。
さらに、Site Server LDAP サービスでは、匿名のアクセスが既定で有効になっています。 この設定では、ディレクトリ のルート ノードでの Public または Everyone のグループ アクセス制御エントリ (ACE) との組み合わせによって、Membership ディレクトリの情報へ認証なしでアクセスすることが可能になります。
重要: Membership ディレクトリの保護は、システムのインストールまたは新規の Membership ディレクトリの作成における最終ステップで行ってください。
Membership ディレクトリの保護の詳細については、Site Server 3.0 オンライン マニュアルの「Membership ディレクトリの保護」を参照してください。
Membership ディレクトリ マネージャ (MDM) でユーザーやグループにディレクトリのオブジェクトや属性にアクセスを許可するための詳細については、Site Server 3.0 オンライン マニュアルの「Membership ディレクトリへのアクセスの管理」を参照してください。
ブローカーが LDAP Server にクエリーを実行している最中にコマンド ラインから (net stop broksvc を入力して) ブローカーを停止しようと試みると、次のエラーメッセージが表示されます。
"Site Server Authentication Service サービスを停止できませんでした。"
ブローカーは、再表示が完了すると停止します。
ネットワークが停止した後 (ただし更新が完了する前) にコマンド ラインからブローカーの再開始を試みたときも、エラー メッセージが表示されます。再表示が完了した "後" にブローカーを再起動しようと試みると、エラー メッセージは表示されず、コマンドは正常に実行されます。
これは、ブローカーが多数のグループを伴う DS に接続されている場合のみの問題です。ブローカーは通常すばやく再表示を行いますが、多数のグループでは再表示にかなりの時間がかかることがあります。
コマンド pmadmin.vbs /Ldap:off を発行してブローカー アカウントをコマンド ラインから作成すると、各アクセス制御エントリ (ACE) のコピーが重複して ou=members コンテナ上のアクセス制御リスト (ACL) に追加されます。ブローカーの作成によってさらに ACE が追加されると、ACL の意味が変更されることがあります。カスタム ACL を持つ DS にブローカーを追加すると、ACL の意味がかなり変更され、ACL が非標準形になります。この追加によって、現在の ACL にユーザーとグループ ACE の既定のセットが追加されます。この問題は、Site Server 3.0 サービス管理 MMC スナップインを使用してブローカー アカウントを作成するときには発生しません。
次に、ou=members コンテナ上の ACL に追加される ACE の一覧を示します。エントリが重複する場合は、削除する必要があります。一覧にある ACE は、新しいブローカーを pmadmin で追加するたびに追加されます。赤色の文字で示されているものは、DS に固有です。
次の式は、許可されたアクセス権を受け取るグループの名前を算出します。GRPTM +<o= value>、および GRPBRKR +<o= value>。たとえば、DS が o=MyCompany の下に含まれていた場合、グループはそれぞれ GRPTMMyCompany および GRPBRKRMyCompany になります。
ユーザー/ グループ |
名前 | ACE タイプ | アクセス権 | 粗さ | 継承 |
ユーザー | SELF | 拒否 | 読み取り/書き込み | 権限 | なし |
ユーザー | SELF | 拒否 | 読み取り/書き込み | accountStatus | なし |
ユーザー | SELF | 許可 | 完全 | n/a | なし |
グループ | NTGroups\SiteServer Directmail Administrators | 許可 | 読み取り | すべてのプロパティ | なし |
グループ | NTGroups\SiteServer Directmail Administrators | 許可 | 書き込み | すべてのプロパティ | なし |
グループ | NTGroups\SiteServer Directmail Operators | 許可 | 読み取り | すべてのプロパティ | なし |
グループ | NTGroups\SiteServer Directmail Operators | 許可 | 書き込み | すべてのプロパティ | なし |
グループ | GRPTMSQL7 | 許可 | 読み取り | すべてのプロパティ | なし |
グループ | GRPTMSQL7 | 許可 | 書き込み | すべてのプロパティ | なし |
グループ | GRPBRKRSQL7 | 許可 | 読み取り | すべてのプロパティ | なし |
グループ | GRPBRKRSQL7 | 許可 | 子の作成 | すべてのオブジェクト | なし |
グループ | Public | 許可 | 検索 | n/a | なし |
グループ | Public | 許可 | 読み取り | cn | なし |
グループ | Public | 許可 | 読み取り | st | なし |
グループ | Public | 許可 | 読み取り | l | なし |
グループ | Public | 許可 | 読み取り | メール | なし |
グループ | Public | 許可 | 読み取り | sn | なし |
グループ | Public | 許可 | 読み取り | givenName | なし |
その他の P&M に関する問題
「Commerce Server オブジェクト リファレンス」では、AdminFile オブジェクトの名前に誤りがあります。このオブジェクトの正しい名前は、AdminFiles です。
「Commerce Server オブジェクト リファレンス」では、AdminSite.Create メソッドに対するパラメータのリストに誤りがあります。正しいパラメータは、次のとおりです。
AdminSite.Create (ServerInstance, VirtualDirectory, Directory, Permissions, IsApplication, IsCommerceSite)
"Permissions" は、ディレクトリ上の Microsoft® Internet Information Server (IIS) アクセス権を表します。
必要なアクセス権それぞれについて、次の表から関連する値を追加してください。たとえば、読み取りと実行のアクセス権を許可するには、値 5 (1 + 4) を使用します。
アクセス権 | 値 (10 進数) |
読み取り | 1 |
書き込み | 2 |
実行 | 4 |
AdServer アプリケーション プロパティが設定されていない場合、または 255 文字を超える文字列が設定されている場合、as_application テーブルの app_urlbase フィールドには 255 個の空白スペースが配置されます。必ず Global.asa ファイル内の Ad.Application 変数に値を割り当て、値には 255 文字以下の文字列を含めるようにしてください。詳細については、サポート技術情報の文書番号 J046798 を参照してください。
その他の Commerce に関する問題
Microsoft Visual InterDev (VID) Version 6.0 を Site Server 3.0 と相互運用するには、SP1 または SP2 をインストールする必要があります。
Visual InterDev 6.0 が新規インストール (IIS をインストールする "前") としてインストールされた場合、CMSample と FPSample サイトは適切にルール ファイルを実行できなくなります。この場合、サンプル サイトを修正するには、次のどちらかを実行します。
カスタマイズされていないサンプル サイトの場合: 新しいサンプル ルール ファイルが用意されており、\Site Server 3.0 SP2\Samples ディレクトリのシステム ルートにインストールされています。既存のルール ファイルを検索して、アップデートされたファイルと置き換えます。
既にカスタマイズされているサンプル サイトの場合:既存のルール ファイル中で違反しているラインを検索し、サポート技術情報の文書番号 J045123 の説明に従って修正します。
サンプル サイトが Visual InterDev 6.0 環境で適切に機能するように、Visual InterDev 6.0 を Visual InterDev Version 1.0 のアップグレードとしてインストールするか、または Visual InterDev 6.0 を Internet Information Server (IIS) 4.0 の後にインストールする必要があります。
次のエラーは、Visual InterDev 6.0 がインストールされているサーバー上の Market の管理ページの商品、商品区分、申請区分、または取引業者を削除しようとしたときに発生します。
[Microsoft][ODBC SQL Server Driver] カーソルの同時性が変更されました。
Visual Interdev 6.0 に含まれている Microsoft® ActiveX® データ オブジェクト (ADO) は、情報メッセージを recordset.activeconnection.errors コレクションに返しています。MS Market は、SQL Server ドライバからのこの情報メッセージをエラーとして誤って解釈しています。対応策としては、Market の /manager/_delete.asp ファイルでカーソル タイプを adOpenKeyset ではなく adOpenForwardOnly に変更します。詳細については、サポート技術情報の文書番号 J046815 を参照してください。
Visual Studio 6.0 および Microsoft® Data Access Components (MDAC) Version 2.0 のリリースによって、顧客は、SQL Server の OLE DB プロバイダ (SQLOLEDB.DLL) を Commerce Server 3.0 で使用できます。このプロバイダを ADO で使用することを選択した場合は、DSN が必要なくなります。DSN を使用する代わりに、プロバイダを接続文字列内に指定できます。次に例を示します。
Provider=SQLOLEDB;UID=sa;PWD=;Database=pubs;
Microsoft Site Server, Commerce Edition 3.0 で作成されたストアでは、ストアの \config ディレクトリ内にある Site.csc ファイルに接続文字列が保存されています。このファイルは、次の場所からダウンロードできる Editdictionary.asp を使用して修正できます。
詳細については、サポート技術情報の文書番号 J041729 を参照してください。
Site Server 3.0 を SQL Server Enterprise Edition と動作させるには、SQL Server 6.5 Service Pack 5a (SP5a) が必要です。SP5a は、次の場所からダウンロードできます。
IIS と SQL Server 7.0 の RTM バージョンのインストールの順序が、SQL Server 6.5 のリリース以降に変更されました。
SQL Server 6.5 は、Windows NT Server 4.0 Option Pack よりも "前" にインストールする必要があります。SQL Server 7.0 のベータ バージョンは、Windows NT Option Pack よりも "後" にインストールする必要があります。
Site Server 3.0 Analysis を SQL Server 7.0 の RTM バージョンと一緒に実行するには、SP2 が必要です。
Mcis2upd.sql の SP2 バージョンを実行する前に SQL Server 7.0 をインストールしたときに、SQL Server 7.0 をアンインストールして SQL Server 6.5 製品環境に戻る場合は、まず Mcis2upd.sql の SP2 バージョンをすべての SQL LDAP Membership データベースで再実行する必要があります。これを行わないと、SP2 LDAP Server は DS に接続できなくなります。
ほとんどの LDAP コマンドについて、DS を SQL Server 7.0 にアップグレードすると、SQL Server 6.5 と比べてパフォーマンスが変わらないか、または向上します。ただし、パフォーマンスが低下する状況もあります。これらの状況は、LDAP サブツリー検索を SQL Server 7.0 環境で実行したときに発生します。原因は、RDN 以外の属性を含むフィルタにあります。例 : "ou=members" コンテナから始められる部分的なサブツリー検索では、クエリー フィルタが LDAP サーバーを指定していて、"givenName=bob*" を持つすべてのオブジェクトが返されます。
WAB を SQL Server 7.0 環境で実行するときに発生するパフォーマンスの問題に対応するために、2 つのスクリプトが作成され、\Site Server 3.0 SP2\Scripts ディレクトリに格納されています。SQL Server 7.0 へのアップグレード後に、Instwab7.sql スクリプトを LDAP DS で実行する必要があります。SQL Server 7.0 がアンインストールされ、SQL Server 6.5 が再実装された場合は、Remwab7.sql を LDAP DS に対して実行する必要があります。「LDAP サーバーと SQL ディレクトリ ストアのアップデート」に概要が示されている手順に従って、必要に応じて Mcis2upd.sql を Instwab7.sql および Remwab7.sql に置き換えます。
Active Channel™ Multicaster (ACM) Service を SQL Server 7.0 環境で使用する場合に関して、いくつかの問題が確認されています。現時点では、SQL Server 7.0 にインストールされたときの ACM Service はサポートされていません。
Site Server 3.0 および Commerce Edition は、Active Display Services Interfaces 2.0 (ADSI) を必要なコンポーネントとしてインストールします。ADSI 2.0 には、MDAC 2.1 との互換性に関して確認済みの問題があります。MDAC 2.1 は、SQL Server 7.0 では必須のインストール、SQL Server 6.5 SP5 では個別のインストールとしてインストールされます。SQL Server 7.0 と P&M を同じコンピュータ上で実行するためには、コンピュータの ADSI のバージョンを 2.0 から 2.5 にアップグレードする必要があります。Microsoft™ Back Office (BO) Version 4.5 からのインストールでは ADSI 2.5 が必須のインストールなので、このアップグレードは必要ありません。ADSI 2.0 と MDAC 2.1 の問題、および対応策や ADSI 2.5 の使用可能性の詳細については、サポート技術情報の文書番号 J041730 を参照してください。
このセクションは移行の問題のみを扱っており、SS3 と SQL Server 7.0 に関連するすべての問題を説明しているわけではありません。このセクションの補足として、「Site Server 3.0 と SQL Server 7.0 の相互運用性」をお読みになることをお勧めします。
SQL Server 7.0 を Site Server 3.0 コンポーネントが実行中のサーバー上にインストールする場合は、アップグレードを実行する前に、次の関連するサービスを終了する必要があります。
IIS Admin
Site Server Content Deployment
Site Server Gatherer
Site Server Search
コマンド プロンプトから、コマンド net stop <サービス名> を実行します。次に、アップグレードが完了した後に、 net start <サービス名> を実行してサービスを再開始します。
db アップグレード ウィザードを SQL Server 7.0 のインストール直後に実行する場合は、SQL Server 7.0 "sa" パスワードを SQL Server 6.5 "sa" パスワードに変更しなかった可能性があります。変更するには、まずアップグレード ウィザードを終了し、sa ログインを <null> という既定値から 6.5 インストールで指定された sa 値に変更します。次に、ウィザードを再実行するか、またはデータベースのアップグレード直後にパスワードを変更します。
SQL Server 7.0 には、7.0 環境へのアップグレード後に 6.5 エミュレーションを行う機能があります。Site Server 3.0 はこの環境ではサポートされていないので、顧客は SQL Server のアップグレード時に Site Server データベースを 6.5 から 7.0 にアップグレードする必要があります
同じコンピュータ上で SQL Server 6.5 から 7.0 にアップグレードすると、SQL Switch コマンドを使用して 6.5 と 7.0 環境を切り替えることができます。Switch コマンドを使用して 7.0 環境から 6.5 環境に切り替えたとき、Site Server はサポートされません。サポートされる環境に戻るには、7.0 環境に切り替えて戻す必要があります。
ユーザーが Oracle データベースに対して買い物をしようとするとき、Commerce Server 3.0 MS Market サンプル サイトには MDAC 2.0 との互換性がありません。MS Market ストアで買い物をしようとすると、次のメッセージが表示されます。
[Microsoft][ODBC driver for Oracle]ドライバを使用できません。
これらのエラーを防ぐには、ASP ページのエラー トラップを修正する必要があります。詳細については、サポート技術情報の文書番号 J046837 を参照してください。
MDAC 2.1 は、必須のインストールとして SQL Server 7.0 に、個別のインストールとして SQL Server 6.5 SP5 に、含まれています。Active Directory Service Interfaces (ADSI) 2.0 (Site Server 3.0 と共にインストールされる) と、同じコンピュータ上で実行する MDAC 2.1 との間の非互換性に関して、いくつかの問題が確認されています。SQL Server 6.5 SP5 または 7.0 (MDAC 2.1) がリモート コンピュータにインストールされている場合は、これらの問題は発生しません。
動的クエリーを Microsoft Address Book (MAB) Membership サンプルまたは Internet Locator Service (ILS) Membership サンプルで実行しようとすると、エラー メッセージが表示されます。
Site Server Membership サンプルでは ADSI 2.0 が使用されているため、動的クエリーの実行時に次のエラーが表示されます。
Microsoft OLE DB Service Components error '80040e21'
この問題は、ADSI 2.0 から 2.5 にアップグレードすることで解決します。ADSI 2.0 と MDAC 2.1 の問題、および ADSI 2.5 の対応策や使用可能性の詳細については、サポート技術情報の文書番号 J041730 を参照してください。
MDAC 2.1 が Commerce Server 3.0 環境にインストールされた後、Commerce Server 3.0 MS Market サンプル サイトで購買を履行しようとすると、次のどちらかのエラーが顧客に表示されることがあります。
ODBC エラー "Changed language setting to 'us_english'"
ODBC エラー "Changed database context to master"
MDAC 2.1 に含まれているバージョンの ADO は、以前のバージョンの ADO では渡さなかった情報メッセージを ODBC から Active Server Page (ASP) アプリケーションに渡します。Market サンプル サイトに用意されているエラー処理コードは、これらの情報メッセージを検出し、誤ってエラーとして表示します。この問題の対応策については、サポート技術情報の文書番号 J046838 を参照してください。
Site Server P&M のデータストア (MDB ファイル) は、Jet 3.x によって SortOrder=General ([並び順序 = 欧米標準]) で作成されています。MDAC 2.1 の一部としてインストールされる Jet 4.0 は、この場合において DBCS コンテンツの Unicode への変換に失敗します。この問題への対応に使用できる Jet 4.0 の障害に対する修正モジュールがあります。この修正モジュールの入手方法については、サポート技術情報の文書番号 J041728 を参照してください。また、MDAC 2.1 SP1 以降のバージョンには Jet の障害修正が含まれていて、BO 4.5 ではそれが必ずインストールされます。したがって、BO 4.5 の顧客はこの Jet 4.0 の障害に対する修正を適用する必要はなく、この問題を考慮する必要はありません。
Microsoft® Internet Explorer (IE) 5 と Site Server 3.0 ツールやサービス コンポーネントが相互運用するには、Service Pack 2 が必要です。Site Server 3.0 コンポーネントのローカルおよびリモート管理に関係するコンピュータと、Site Server 3.0 サービスを実行するコンピュータのうち、IE 5 を実行するすべてのコンピュータに SP2 をインストールしてください。
マルチキャスト配信エージェントの IE 5 との相互運用性に関しては、いくつかの問題が確認されています。IE 5 環境でのマルチキャスト配信エージェントは、サポートされていません。
IE 5 バージョンの Java VM がインストールされていないと、Site Server Documentation コントロールが適切に機能しません。IE 4.x から IE 5 環境にアップグレードするとき、顧客はオプションのインストール コンポーネントのリストから Java VM を手動で選択する必要があります。選択しないと、インストールによって Java VM がアップグレードされず、Site Server Documentation コントロールによる [目次] フレームでの垂直スクロールができなくなります。
IE 5 へのアップグレード後、Site Server, Commerce Edition サンプル サイトの MS Market の設定は、ASP エラーを発生します。ASP スクリプト エンジンによって空白スペースの処理方法が変更されたため、構文エラーが発生します。この問題に対応するには、Config.asp ファイルの 58 行目の "value" の前にあるスペースを削除します。修正した行は、次のようになります。
mscsPage.URL("manager/databaseid_edit.asp")%>
<% =
mscsPage.HTMLEncode(databaseid ("lastusedid").value) %> </A>
</TD>
詳細については、サポート技術情報の文書番号 J046839 を参照してください。
Microsoft Site Server は、アドバンスト システム製品として位置付けられています。アドバンスト システム製品のテクニカルサポートは、マイクロソフトならびにマイクロソフト認定サポートセンター (ASC) 各社より有償で提供されます。詳細については、マイクロソフト株式会社 Web サイト http://www.microsoft.com/japan/ からサポート情報をご参照いただくか、またはプッシュ回線の FAX から [マイクロソフト FAX 情報サービス] 03-5454-8100 に電話をいただき、1# を押して「オフィシャルユーザー・サポート情報」を選択した後、ボックス番号 (101220#) を指定して情報をご覧ください。
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