directstorage

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目的

ライトスルー対応ストレージまたはキャッシュ禁止ストレージが参照可能であることをコンパイラーに通知する。

構文


構文図

-qdirectstorage コンパイラー・オプションは、ライトスルー対応またはキャッシュ禁止のストレージが参照される可能性があること、および適切なコンパイラー出力を生成すべきであることを、コンパイラーに通知します。

PowerPC アーキテクチャーを使用すると、キャッシュ編成のさまざまなインプリメンテーションが可能になります。確実にアプリケーションをすべてのインプリメンテーションで正しく実行するためには、さまざまな命令およびデータ・キャッシュの存在を想定し、それに従ってアプリケーションをプログラムする必要があります。

関数を確実に正しく実行するため、プログラムで指定されたストレージ管理属性、および実行されている関数に応じて、キャッシュ命令を使用する場合があります。

例えば、dcbz 命令は、データのブロックをキャッシュに割り振ってから、それを一連のゼロに初期化します。 dcbz 命令は、データの大きなブロックをゼロ化する場合にパフォーマンスを上げるために使用できますが、以下のいずれかの条件下で位置合わせエラーが発生するため、慎重に使用する必要があります。

-qdirectstorage を指定すると、dcbz 命令の生成を抑制し、上記の位置合わせエラーが回避されます。

関連参照

コンパイラーのコマンド行オプション IBM Copyright 2003