ダイナミック・リンクの場合は指定したライブラリー・ファイル libkey.so を検索してから libkey.a を検索し、静的リンクの場合は単に libkey.a を検索する。
コンパイラーのデフォルトでは、いくつかのコンパイラー・ランタイム・ライブラリーのみが検索されます。デフォルトの構成ファイルは、-l コンパイラー・オプションで検索するためにデフォルトのライブラリー名を指定し、-L コンパイラー・オプションでデフォルトのライブラリー用検索パスを指定します。
また、デフォルトの検索パスにない追加のライブラリー用検索パス情報を提供する必要があります。検索パスは、-Ldirectory オプションで変更することができます。
C および C++ 実行時ライブラリーは自動的に追加されます。
-l オプションは、後から認識されたものが累積されます。コマンド行で後に指定された -l オプションは、前の -l によって指定されたライブラリーのリストを置換するのではなく、そのリストへの追加を行います。ライブラリーはコマンド行に表示される順序で検索されるため、ライブラリーを指定する順序は、アプリケーション内のシンボル・レゾリューションに影響を与える可能性があります。
詳しくは、オペレーティング・システムの ld に関する資料を参照してください。
myprogram.C をコンパイルし、/usr/mylibdir ディレクトリーにあるライブラリー mylibrary (libmylibrary.a) とリンクするには、以下を入力します。
xlc++ myprogram.C -lmylibrary -L/usr/mylibdir