絶対パスを指定しない #include ファイル名に追加の検索パスを指定する。
directory の値は、有効なパス名 (/u/golnaz、 /tmp、 ./subdir など) でなければなりません。コンパイラーは directory にスラッシュ (/) を付加し、検索前にファイル名と連結させます。パス・ディレクトリーは、名前がスラッシュ (/) で始まらない #include ファイルについて、最初にコンパイラーが検索するディレクトリーです。ディレクトリーを指定しない場合は、デフォルトで、標準のディレクトリーが検索されます。
構成ファイルおよびコマンド行の両方で -I directory オプションを指定した場合は、構成ファイルで指定したパスが最初に検索されます。
-I directory オプションは、コマンド行で複数回指定することができます。複数の -I オプションを指定した場合は、ディレクトリーは、コマンド行に指定された順序で検索されます。ディレクトリーの検索に関する詳細については、『相対パス名を使用したインクルード・ファイルのディレクトリー検索順序』を参照してください。
#include ディレクティブにフル (絶対) パス名を指定した場合、このオプションの影響はありません。
myprogram.C をコンパイルし、インクルード・ファイルについて /usr/tmp と /oldstuff/history を順に検索するには、次のように入力します。
xlc++ myprogram.C -I/usr/tmp -I/oldstuff/history
相対パス名を使用したインクルード・ファイルのディレクトリー検索順序