クラス・タイプの宣言

C++クラス宣言は、固有の型のクラス名を作成します。

クラス指定子 は、クラスを宣言する際に使用される型指定子です。 そのクラスのメンバー関数がまだ定義されていない場合でも、 クラス指定子が見つけられてそのメンバーが宣言されると、クラスは定義されていると見なされます。 クラス指定子の形式は、次のとおりです。

構文 - クラス指定子
 
>>-+-class--+--class_name--+----------------+------------------->
   +-struct-+              '-:--base_clause-'
   '-union--'
 
>--{--+-------------+--}---------------------------------------><
      '-member_list-'
 
 

class_name は、スコープで予約語となる固有の ID です。 クラス名が宣言されると、そのクラス名は、囲みスコープ内にある同じ名前の他の宣言を隠蔽します。

member_list は、クラス class_name のクラス・メンバー (データと関数の両方) を指定します。 クラスの member_list が空の場合、そのクラスのオブジェクトは、非ゼロのサイズを 持ちます。 クラスのサイズが必要でなければ、クラス指定子自体の member_list 内で class_name を使用することができます。

これは、クラス class_name が継承するメンバーの元の base_clause (複数の場合もある) を指定します。 base_clause が空でない場合、クラス class_name派生クラス と呼ばれます。

構造体 は、class_key struct を使用して宣言されたクラスです。 構造体のメンバーおよび基底クラスは、デフォルトにより public になります。 共用体 は、 class_key union を使用して宣言されたクラスです。 共用体のメンバーは、デフォルトにより public になります。 共用体は、一時に 1 つのデータ・メンバーのみ保持します。

集合体クラス は、ユーザー定義のコンストラクター、private またはプロテクトされた非静的データ・メンバー、基底クラス、および仮想関数のないクラスです。

関連参照

IBM Copyright 2003