makedep

C に適用 C++ に適用

目的

make コマンドの記述ファイルの組み込みに適したターゲットを含む出力ファイルを作成する。

構文


構文図

-qmakedep オプションは、 -M オプションと機能的に同じです。

.d ファイルは make ファイルではありません。 .d ファイルを編集しなければ、 make コマンドで使用することはできません。このコマンドに関する詳細については、ご使用のオペレーティング・システムの資料を参照してください。

-o オプションを指定しない場合は、 -qmakedep オプションで生成される出力ファイルは、現行ディレクトリーに作成されます。サフィックスとして .d が付きます。例えば、以下のコマンドでは、

xlc++ -qmakedep person_years.C

出力ファイル person_years.d が生成されます。

.c.C.cpp、または .i サフィックスが付いた入力ファイルごとに、.d ファイルが作成されます。また、-+ コンパイラー・オプションを有効にした状態で、C++ プログラムをコンパイルすると、どのファイル・サフィックスも受け入れられ、 .d ファイルが生成されます。そうでない場合は、出力の .d ファイルは、他のファイルについては一切作成されません。

例えば、以下のコマンドでは、

xlc++ -qmakedep conversion.C filter.C /lib/libm.a
conversion.d および filter.d の 2 つの出力ファイル (および実行可能ファイル) が作成されます。 .d ファイルは、ライブラリーについては作成されません。

現行ディレクトリーが書き込み可能でない場合、 .d ファイルは作成されません。 -o file_name-qmakedep とともに指定する場合、.d ファイルは、 -ofile_name で暗黙指定されるディレクトリーに置かれます。例えば、以下の呼び出しでは、

xlc++ -qmakedep -c t.C -o /tmp/t.o
.d 出力ファイルが /tmp/t.d に配置されます。

出力ファイルには、入力ファイルに対する行、および各インクルード・ファイルに対する項目が入ります。この一般形式は次のとおりです。

file_name.o:include_file_name
file_name.o:file_name.C
 

インクルード・ファイルは、#include プリプロセッサー・ディレクティブの検索順序の規則に従ってリストされます。この規則については、相対パス名を使用したインクルード・ファイルのディレクトリー検索順序で説明しています。インクルード・ファイルが見つからない場合、.d ファイルには追加されません。

include 文がないファイルについては、入力ファイル名のみをリストする 1 行を含む出力ファイルが生成されます。

関連参照

コンパイラーのコマンド行オプション
M
o
相対パス名を使用したインクルード・ファイルのディレクトリー検索順序 IBM Copyright 2003