本書では、IBM(R)
XL C/C++ Advanced Edition V7.0 for Linux(R) コンパイラーの使用に関する高度なトピックを、プログラムの移植性と最適化に重点を置いて説明しています。本書では、コンパイラーの機能を最大限に引き出すための参照情報および実用的なヒントを、推奨されるプログラミングの実例とコンパイル・プロシージャーによって提供します。また、XL C/C++ Advanced Edition V7.0 for Linux の資料セットに含まれる他のリファレンス・ガイドの関連セクションとの相互参照も充実しています。
本書では、以下のトピックを取り上げます。
- 32 ビット・モードおよび 64 ビット・モードの使用では、既存の 32 ビット・アプリケーションを 64 ビット・モードに移植する際に生じる一般的な問題について説明し、それを回避するために推奨される方法について述べます。
- 集合体内のデータの位置合わせでは、集合体 (構造体やクラスなど) 内のデータの位置合わせを制御する際にあらゆるプラットフォームで使用できるさまざまなコンパイラー・オプションについて説明します。
- 浮動小数点演算の処理では、コンパイラーによる浮動小数点演算の処理方法を制御する際に使用できるオプションについて説明します。
- C++ テンプレートの使用では、
C++ テンプレートが組み込まれているプログラムをコンパイルする場合のさまざまなオプションについて説明します。
- ライブラリーの構成では、静的ライブラリーと共用ライブラリーのコンパイルおよびリンク方法について、および C++ プログラムで静的オブジェクトの初期化順序を指定する方法について説明します。
- アプリケーションの最適化では、プログラム最適化のためにコンパイラーが提供する各種オプションについて説明し、それぞれのオプションの推奨される使用方法を紹介します。
- パフォーマンスを向上させるためのアプリケーションのコーディングでは、プログラムのパフォーマンスおよびコンパイラーの最適化機能との互換性を高めるために推奨されるプログラミングの実例とコーディング手法について説明します。
