ポインターに関して行える算術演算は、限られています。これらの演算は、次のとおりです。
増分 (++) 演算子は、ポインターが参照するデータ・オブジェクトのサイズによって、 ポインターの値を増やします。例えば、ポインターが配列の 2 番目のエレメントを参照している場合は、++ に よって、ポインターに、配列の 3 番目のエレメントを参照させます。
減分 (--) 演算子は、ポインターが参照するデータ・オブジェクトのサイズによって、 ポインターの値を減らします。例えば、ポインターが配列の 2 番目のエレメントを参照している場合は、-- に よって、ポインターに、配列の 1 番目のエレメントを参照させます。
ポインターに整数を加算できますが、ポインターにはポインターを加算できません。
ポインター p が配列の 1 番目のエレメントを指している場合、次の式では、ポインターが同じ配列の 3 番目の エレメントを指すようにします。
p = p + 2;
同じ配列を指す 2 つのポインターがある場合は、一方のポインターからもう一方のポインターを 減算することができます。この演算で、配列のエレメントの数が、ポインターが参照する 2 つのアドレスに 分離されます。
2 つのポインターの比較は、==、 !=、<、>、<=、 および >= の各演算子を用いて行うことができます。
ポインターの比較は、ポインターが同じ配列のエレメントを指すときにのみ 定義されます。== および != 演算子を使用したポインターの比較は、 ポインターが異なる配列のエレメントを指すときにも実行できます。
ポインターには、データ・オブジェクトのアドレス、互換性がある別のポインターの値、また は NULL ポインターを割り当てることができます。
関連参照