コンパイル時エラーの診断

移植プロジェクトでは、オプション -qinfo=por でアプリケーションをコンパイルすることを 基本的にお勧めしています。 この -qinfo サブオプションは、特に移植性に関係する診断メッセージを追加します。 -qinfo=warn64 オプションは、64 ビット・モードへの アプリケーションの移植に固有の診断メッセージを発行するようコンパイラーに命令します。 これらのメッセージは、調査の範囲を狭め、特定のコーディング構成を正確に示すのに役立ちます。

以下のテーブルは、コンパイル時エラーを検出し、修正する役に立つその他のオプションを示しています。


コンパイル時エラーに関するその他の診断オプション
オプション 説明
-qsrcmsg コンパイラーがエラーを含むと判断したソース行、その下にソース行の特定の箇所を指し示す行、 そして診断メッセージを標準エラーに出力する。
-qsource コンパイラー・リストを戻すことを要求する。リストには、 行番号付きのソース・コード、指定されたオプション、コンパイルに使用したすべてのファイルのリスト、 診断メッセージの重大度レベル別の要約、読み込まれた行数、およびコンパイルが成功したかどうかなどの セクションが含まれます。 -qattr および -qxref オプションを指定することで それぞれリストの属性セクションと相互参照セクションを作成することができます。 オブジェクト・セクションを作成するには、オプション -qlist を 指定する必要があります。 このセクションには、コンパイラーの生成する疑似アセンブリー・コードが表示され、 診断実行時に問題が発生しおり、コード生成エラーによってプログラムが 期待通りのパフォーマンスを示していないことが疑われる場合に使用します。
-qsuppress コンパイラーが特定のメッセージを出力しないようにする。 メッセージ番号をコロン区切りでリストすることで、複数のメッセージを抑止できます。
-qflag 指定した診断メッセージが端末およびリスト・ファイルに出力されないようにする。 このオプションで、どのレベル以下のメッセージを無視するかを指定するには、 デフォルトのコンパイラー・メッセージ形式で使用される単一文字による重大度コードを使用します。
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