#include プリプロセッサー・ディレクティブを使用して、あるソース・ファイルを別のファイルに組み込むときには、組み込まれるファイル名を指定しなければなりません。絶対パス名または相対パス名を使用して、ファイル名を指定することができます。
絶対パス名 とも呼ばれる絶対パス名 は、ルート・ディレクトリーから始まるファイルの完全な名前です。これらのパス名は、/ (スラッシュ) 文字で始まります。絶対パス名は、ユーザーが現在入っているディレクトリー (作業 ディレクトリーまたは現行 ディレクトリーと呼ばれる) にかかわらず、指定されたファイルを探し出します。
以下の例では、 John Doe のサブディレクトリー example_prog にあるファイル mine.h を指す絶対パスを指定します。
/u/johndoe/example_prog/mine.h
相対パス名 は、現行ソース・ファイルを保持するディレクトリー、または -Idirectory オプションを使用して定義されたディレクトリーに関連するファイルを探し出します。
C および C++ 言語では、 #include プリプロセッサー・ディレクティブの 2 つのバージョンを定義します。 IBM XL C/C++は、これらを両方ともサポートします。 #include ディレクティブで、インクルード・ファイル名は区切り文字 < > または " " で囲まれています。
選択した区切り文字によって、特定のインクルード・ファイル名を探し出すのに使用される検索パスが決定されます。コンパイラーは、インクルード・ファイルが見つかるまで、以下のように検索パスの全ディレクトリーでそのインクルード・ファイルを検索します。
#include の型 | ディレクトリー検索順序 |
#include <file_name> |
|
#include "file_name" |
|
注:
該当する場合は、-Idirectory オプションで指定したディレクトリーと、現行のソース・ファイル・ディレクトリーのみを検索するため、 -qnostdinc オプションを使用します。
ほかのディレクトリーを検索する前に、 -Idirectory オプションで指定したディレクトリーを検索するには、 #include "file_name" ディレクティブと共に -qidirfirst オプションを使用します。
ディレクトリー検索パスを指定するには、-I オプションを使用します。
I
c_stdinc
cpp_stdinc
gcc_c_stdinc
gcc_cpp_stdinc
idirfirst
stdinc