出力ファイルの種類

XL C/C++ コンパイラーを呼び出すときに、以下の種類の出力ファイルを指定することができます。

実行可能ファイル デフォルトで、実行可能ファイルは a.out という名前になります。実行可能ファイルに別の名前を付けたい場合は、 -ofile_name オプションを呼び出しコマンドで使用します。このオプションは、file_name に指定した名前で実行可能ファイルを作成します。指定した名前は、実行可能ファイルの相対、または絶対パス名になります。

 

オブジェクト・ファイル コンパイラーはオブジェクト・ファイルのサフィックスを .o とします (例えば、異なるサフィックスを指定して、またはサフィックスを指定しないで -ofile_name オプションを指定しない限り、file_name.o となります)。

-c オプションを指定した場合、出力オブジェクト・ファイル file_name.o が、それぞれの入力ソース・ファイル file_name.x ごとに作成されます。ここで、x は認識される C または C++ ファイル名拡張子です。リンケージ・エディターは呼び出されず、オブジェクト・ファイルは現行ディレクトリーに配置されます。すべての処理は、コンパイルの完了時に停止します。

コンパイラーを呼び出すことによって、オブジェクト・ファイルを後で単一の実行可能ファイルに、リンク・エディットすることができます。

 

アセンブラー・ファイル アセンブラー・ファイルには、サフィックス .s が必要です (例えば、file_name.s)。

アセンブラー・ファイルは、 -S オプションを指定して作成します。アセンブラー・ファイルは、オブジェクト・ファイルを作成するために、アセンブルされます。

 

プリプロセスされたソース・ファイル プリプロセスされたソース・ファイルは、例えば file_name.i のように、.i サフィックスが付いています。

プリプロセスされたソース・ファイルを作成するには、-P オプションを指定します。ソース・ファイルはプリプロセスされますが、コンパイルはされません。 -E オプションからの出力を宛先変更して、#line ディレクティブを含むプリプロセス・ファイルを生成することもできます。

プリプロセスされたソース・ファイル file_name.i は、それぞれのソース・ファイルに対して作成され、作成されたソース・ファイルと同じファイル名を持ちます (拡張子は .i)。

 

リスト・ファイル リスト・ファイルは、例えば file_name.lst のように、.lst サフィックス が付いています。

呼び出しコマンドへのリスト関連オプションのいずれか 1 つを指定して、コンパイラー・リストを作成します (-qnoprint オプションを指定していない場合)。このリストを含むファイルは、現行ディレクトリーに置かれ、作成元のソース・ファイルと同じファイル名 (.lst 拡張子) となります。

 

共用ライブラリー・ファイル 共用ライブラリー・ファイルには、.so サフィックスが付いています (例えば my_shrlib.so)。

 

ターゲット・ファイル -M または -qmakedep オプションに関連する出力ファイルは、例えば conversion.d のように、サフィックス .d となります。

ファイルは、make コマンド用記述ファイルに組み込むのに適したターゲットを含みます。それぞれの C または C++ 入力ファイルごとに .d ファイルが 1 つ作成され、特定の入力ファイルに変更が加えられた場合に、別の入力ファイルの再コンパイルが必要かどうかを判別するために、make コマンドによって使用されます。 .d ファイルは、その他のファイルには作成されません (-+ オプションを使用して、その他のファイル・サフィックスを .C ファイルとして取り扱わない限り)。

関連概念

入力ファイルの種類

関連参照

c
E
M
makedep
o
P
print
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