vac_configure ユーティリティーの直接的な実行
コンパイラーが正常にインストールされていれば、vac_configure ユーティリティーを使用して、構成ファイルを生成することができます。
vac_configure コマンドの構文は、以下のとおりです。

.-------------------.
V |
>>-vac_configure----+- -gcc--path---+-+--+-----------+---------->
'- -gcc64--path-' +- -o--name-+
'- -install-'
>--+---------+--+------------------------------------------+---->
'- -force-' | .--------------------------------------. |
| V | |
+---+- -mass--xlmass_path/xlmass/4.3/--+-+-+
| +- -smprt--xlsmprt_path/xlsmp/1.6/-+ |
| +- -vaclic--lic_path/vac/8.0/------+ |
| +- -vacpprt--xlrte_path/vacpp/8.0/-+ |
| +- -vac--xlcmp_path/vac/8.0/-------+ |
| '- -vacpp--xlcmp_path/vacpp/8.0----' |
'- -ibmcmp--installation_path--------------'
>--+--------------------------+--------------------------------><
'-template_config_filename-'
ここで、
- -gcc path
- GCC bin/ ディレクトリーがインストールされているパスを指定します。
構成ファイルでは、gcc_path 属性がこのパスと等しく設定されます。
例えば、GCC コマンドが /usr/bin/gcc の場合、次のように指定します。
-gcc /usr
- -gcc64 path
- 64 ビット GCC bin/ ディレクトリーがインストールされているパスを指定します。
構成ファイルでは、gcc_path_64 属性がこのパスと等しく設定されます。
例えば、64 ビット GCC コマンドが /usr/bin/gcc -m64 の場合、次のように指定します。
-gcc64 /usr
- -o name
- 生成する構成ファイルの名前を指定します。
デフォルトでは、出力はディスプレイに書き出されます。
- -install
- デフォルトの構成ファイル /etc/opt/ibmcmp/vac/8.0/vac.cfg が生成されます。
- -force
- vac_configure ユーティリティーに、指定された名前とパスを既存の出力ファイルに上書きさせます。
デフォルトでは、force を使用しないと、指定されたファイルがすでに存在する場合は、vac_configure がエラー・メッセージを出して停止します。
- -mass xlmass_path/xlmass/4.3/
- xlmass.lib ファイルのパスを指定します。
デフォルトでは、このパスは /opt/ibmcmp/xlmass/4.3/ です。
- -smprt xlsmprt_path/xlsmp/1.6/
- xlsmp.msg.rte、xlsmp.rte、および xlsmp.lib ファイルのパスを指定します。
デフォルトでは、このパスは /opt/ibmcmp/xlsmp/1.6/ です。
- -vaclic lic_path/vac/8.0
- vac.lic ファイルのパスを指定します。
デフォルトでは、これは /opt/ibmcmp/vac/8.0/ です。
- -vacpprt xlrte_path/vacpp/8.0
- vacpp.rte および vacpp.rte.lnk ファイルのパスを指定します。
デフォルトでは、これは /opt/ibmcmp/vacpp/8.0/ です。
- -vac xlcmp_path/vac/8.0
- vac.cmp および vac.lib ファイルのパスを指定します。
デフォルトでは、これは /opt/ibmcmp/vac/8.0/ です。
- -vacpp xlcmp_path/vacpp/8.0
- vacpp.cmp および vacpp.lib ファイルのパスを指定します。
デフォルトでは、これは /opt/ibmcmp/vacpp/8.0/ です。
- -ibmcmp installation_path
- XL C/C++ パッケージのすべてがインストールされるパスを、代替として指定します。
これらのパッケージのリストについては、表 3 を参照してください。
注:
パッケージを別のサブディレクトリーにインストールしたい場合は、どのパッケージも /opt/ibmcmp/ ディレクトリーにはインストールしないでください。
- template_config_filename
- 構成ファイルを構成するために使用される入力ファイル。
デフォルトでは、これは /opt/ibmcmp/vac/8.0/etc/vac.base.cfg です。
vac.cmp パッケージを xlcmp_path に再配置したが、デフォルト・テンプレートを使用したい場合は、次のように指定してください。
xlcmp_path/vac/8.0/etc/vac.base.cfg