新規インストールで xlc_install ユーティリティーを実行する

xlc_install ユーティリティーは、インストール・イメージのルート・ディレクトリー内にあります。
注: xlc_install ユーティリティーは Perl で書かれているため、ご使用のシステムに Perl がインストール済みであることを確認してから、このユーティリティーを実行する必要があります。 必要な GNU、Perl、および Java パッケージがインストールされていることの確認を参照してください。
新規インストールで xlc_install ユーティリティーを実行する場合は、以下のことが行われます。
  • 前提のソフトウェア・パッケージがすべてチェックされます。
  • 前にインストールされた XL C/C++ コンポーネントがアンインストールされます。
  • すべてのコンパイラー・パッケージがデフォルト・ロケーションにインストールされます。
  • new_install ユーティリティーが自動的に呼び出されます。このユーティリティーにより、ライセンス・ファイルがインストールされ、デフォルトの構成ファイルが生成されます。
  • オプションでコンパイラー呼び出しコマンドへのシンボリック・リンクが /usr/bin/ に作成されます。
  • インストール・ログが /tmp/ ディレクトリーに生成されます。
xlc_install ユーティリティーを実行して IBM XL C/C++ Advanced Edition V8.0 for Linux をインストールする方法
  1. 製品 CD がシステムの /cdrom の場所にマウントされていることを前提として以下のコマンドを発行します。
      # cd /cdrom
      # ./xlc_install 
    xlc_install に指定できる追加の引数については、xlc_install オプションを参照してください。

    XL C/C++ for Linux の別のインスタンスがシステムで検出された場合、そのアンインストールを確認するプロンプトが表示されます。

  2. アンインストールを進めることを確認します。 コンパイラーの既存のインスタンスをアンインストールしないことを選択すると、インストール・プロセスが終了します。

    XL SMP および IBM MASS パッケージのその他のバージョンがシステムで単独または XL Fortran Advanced Edition V10.1 for Linux のインストールの一部として検出された場合、そのアンインストールを確認するプロンプトが表示されます。

  3. 既存の XL SMP および IBM MASS パッケージのアンインストールを進めることを確認します。前にインストール済みのコンポーネントをアンインストールしないことを選択すると、インストール・プロセスは終了します。
    注: xlc_install は、これらのパッケージを既存の場所からアンインストールして、デフォルト・ロケーション (/opt/ibmcmp/) にインストールし直します。 したがって、パッケージが前にデフォルト・ロケーション以外の場所に XL Fortran for Linux のインストールの一部としてインストール済みである場合は、xlf_configure を実行して、XL Fortran コンパイラーを再構成し、これらのパッケージのデフォルト・ロケーションを示す必要があります。 手順については、「XL Fortran Advanced Edition V10.1 for Linux インストール・ガイド」の『xlf_configure ユーティリティーの直接実行』を参照してください。

    ご使用条件およびライセンス情報が表示されます。

  4. ご使用条件およびライセンス情報を読み、受諾します。ライセンス条件に同意する場合は、ご使用条件およびライセンス情報を受諾して、インストールを続けてください。

    コンパイラー呼び出し用のシンボリック・リンクを /usr/bin/ ディレクトリー内に作成することを確認するプロンプトが表示されます。

  5. オプションでこのシンボリック・リンクを作成します。
    注: このステップの代わりに、PATH 環境変数へのコンパイラー呼び出しを含むパスを追加できます。 コンパイラー呼び出しへのパスを組み込むように PATH 環境変数を設定するを参照してください。
    シンボリック・リンクの作成を選択すると、以下のリンクが /usr/bin/ サブディレクトリー内に作成されます。
    • gxlc
    • gxlc++
    • gxlC
    • xlc
    • xlc++
    • xlC
    • xlc_r
    • xlc++_r
    • xlC_r
    注: 一部のコマンド・リンクは /usr/bin/ に作成されま?ん。これは、それらのリンクでユーザー定義呼び出しまたは GCC 呼び出しが削除されるため、またはコンパイラー呼び出しコマンドではないためです。以下のものが含まれます。
    • c89、c89_r、c99、c99_r、cc、および cc_r
    • cleanpdf、mergepdf、new_install、resetpdf、showpdf、vac_configure
すべてのパッケージが正常にインストールされると、以下の結果になります。
  • インストールの成功を確認するためのメッセージが表示されます。
  • 構成ファイルが生成されます。 そのロケーションは etc/opt/ibmcmp/vac/8.0/vac.cfg です。 以前に生成されたすべての構成ファイルは、名前変更されて、同じディレクトリーに保管されます。
  • インストール・ログは、その永続的な場所 (/opt/ibmcmp/vac/8.0/xlc_install.log) に移動されます。