-qstaticlink

説明

-qstaticlink コンパイラー・オプションは、共用および非共用ランタイム・ライブラリーをどのようにアプリケーションにリンクするかを制御します。 このオプションは、単独または組み合わせて使用される GNU オプション -static-static-libgcc、および -shared-libgcc によって暗黙指定されるものと同等のリンク規則を指定する能力を提供します。

構文

構文図を読む構文図をスキップする        .-nostaticlink-.
>>- -q--+-staticlink---+--+-----------+------------------------><
                          '-=--libgcc-'
 

ここで、

nostaticlink libgcc.a と静的にリンクしないようコンパイラーに命令します。
staticlink このコンパイラー・オプションを有効にして生成されたオブジェクトは、静的ライブラリーにしかリンクしません。
libgcc このサブオプションが nostaticlink とともに指定されていると、コンパイラーは共用バージョンの libgcc にリンクします。

staticlink とともに指定されていると、コンパイラーは静的バージョンの libgcc にリンクします。

共用および非共用ライブラリーに対する GNU サポートは、以下のテーブルに示したオプションによって制御されます。

表 38. オプション・マッピング: Linux リンカーの制御
GNU オプション 意味 XL C/C++ オプション
-shared 共用オブジェクトをビルドします。 -qmkshrobj
-static 静的オブジェクトをビルドして、共用ライブラリーとのリンクを回避します。リンクされるすべてのライブラリーは、静的ライブラリーでなければなりません。-shared を使用して指定された場合は無視されます。 -qstaticlink
-shared-libgcc libgcc の共用バージョンを使用します。-static を使用して指定された場合は無視されます。 -qnostaticlink=libgcc
-static-libgcc libgcc の静的バージョンを使用します。 -qstaticlink=libgcc

関連情報