呼び出しコマンドの選択

基本的なコンパイラー呼び出しコマンドは、表 3 の各行の最初の項目として表れます。以下の基準で、基本呼び出しを選択してください。

表 3. コンパイラー呼び出し
呼び出し 基準
xlC
xlc++
両方ともソース・ファイルが C++ 言語ソース・コードとしてコンパイルされるように、コンパイラーを呼び出します。いずれかのソース・ファイルが C++ の場合は、適正なランタイム・ライブラリーとリンクするために、この呼び出しを使用する必要があります。 ソース・ファイルは -qalias=ansi を設定してコンパイルされます。

.c サフィックスのファイルは、-+ コンパイラー・オプションが使用されていないと想定した場合、 -qlanglvl=extc89 が有効なときには、C 言語ソース・コードとしてコンパイルされます。

xlc C ソース・ファイル用のコンパイラーを呼び出します。この呼び出しでは、以下のコンパイラー・オプションが暗黙指定されます。
  • -qlanglvl=extc89
  • -qalias=ansi
  • -qcpluscmt
  • -qkeyword=inline
cc C ソース・ファイル用のコンパイラーを呼び出します。この呼び出しでは、以下のコンパイラー・オプションが暗黙指定されます。
  • -qlanglvl=extended
  • -qnoro
  • -qnoroconst
c99 ISO C99 言語フィーチャーをサポートする、C ソース・ファイル用のコンパイラーを呼び出します。完全な ISO C99 (ISO/IEC 9899:1999) の規格合致には、C99 準拠のヘッダー・ファイルとランタイム・ライブラリーが存在している必要があります。この呼び出しでは、以下のオプションが暗黙指定されます。
  • -qlanglvl=stdc99
  • -qalias=ansi
  • -qstrict_induction
  • -D_ANSI_C_SOURCE
  • -D_ISOC99_SOURCE
  • -D__STRICT_ANSI__
ANSI 規格 (ISO/IEC 9899:1999) への厳密な規格合致のためには、この呼び出しを使用してください。
c89 ISO C89 言語フィーチャーをサポートする、C ソース・ファイル用のコンパイラーを呼び出します。この呼び出しでは、以下のオプションが暗黙指定されます。
  • -qlanglvl=stdc89
  • -qalias=ansi
  • -qstrict_induction
  • -qnolonglong
  • -D_ANSI_C_SOURCE
  • -D__STRICT_ANSI__
厳密な ANSI 規格 (ISO/IEC 9899:1990) への規格合致のためには、この呼び出しを使用してください。
gxlc++ このユーティリティーを使用して C++ ファイルをコンパイルすることができます。これは多くの共通の GNU C/C++ オプションを受け入れ、それらを XL C/C++ オプションの同等のものにマップして、xlc を呼び出します。詳しくは、glxc および glxc++ での GNU C/C++ コンパイラー・オプションの再使用を参照してください。
gxlc このユーティリティーを使用して C ファイルをコンパイルすることができます。これは多くの共通の gcc オプションを受け入れて、それらを xlc オプションの同等のものにマップし、xlc を呼び出します。 詳しくは、glxc および glxc++ での GNU C/C++ コンパイラー・オプションの再使用を参照してください。