-qstaticlink コンパイラー・オプションは、共用および非共用ランタイム・ライブラリーをどのようにアプリケーションにリンクするかを制御します。 このオプションは、単独または組み合わせて使用される GNU オプション -static、-static-libgcc、および -shared-libgcc によって暗黙指定されるものと同等のリンク規則を指定する能力を提供します。
.-nostaticlink-. >>- -q--+-staticlink---+--+-----------+------------------------>< '-=--libgcc-'
ここで、
nostaticlink | libgcc.a と静的にリンクしないようコンパイラーに命令します。 |
staticlink | このコンパイラー・オプションを有効にして生成されたオブジェクトは、静的ライブラリーにしかリンクしません。 |
libgcc | このサブオプションが nostaticlink とともに指定されていると、コンパイラーは共用バージョンの libgcc にリンクします。
staticlink とともに指定されていると、コンパイラーは静的バージョンの libgcc にリンクします。 |
共用および非共用ライブラリーに対する GNU サポートは、以下のテーブルに示したオプションによって制御されます。
GNU オプション | 意味 | XL C/C++ オプション |
---|---|---|
-shared | 共用オブジェクトをビルドします。 | -qmkshrobj |
-static | 静的オブジェクトをビルドして、共用ライブラリーとのリンクを回避します。リンクされるすべてのライブラリーは、静的ライブラリーでなければなりません。-shared を使用して指定された場合は無視されます。 | -qstaticlink |
-shared-libgcc | libgcc の共用バージョンを使用します。-static を使用して指定された場合は無視されます。 | -qnostaticlink=libgcc |
-static-libgcc | libgcc の静的バージョンを使用します。 | -qstaticlink=libgcc |
関連情報