xlf_install ユーティリティーを実行して、基本インストールを更新する

以下の条件がすべて満たされると、xlf_install ユーティリティーを使用して XL Fortran V10.1 for Linux を更新できます。
  • XL Fortran V10.1 for Linux の基本バージョンが既に /opt/ibmcmp/ ディレクトリー内に正常にインストールされている。
  • 更新パッケージ (tar.gz 形式) が解凍され、システムの /home/root/ ディレクトリー内にアンパックされている。
xlf_install ユーティリティーを実行して更新を適用する場合は、以下のことが行われます。
  • 前提のソフトウェア・パッケージがすべてチェックされます。
  • XL Fortran V10.1 for Linux パッケージがアンインストールされます。
  • 更新されたコンパイラー・パッケージがデフォルト・ロケーションにインストールされます。
  • new_install ユーティリティーが自動的に呼び出されます。このユーティリティーにより、ライセンス・ファイルがインストールされ、古い構成ファイルが名前変更されて、新しい構成ファイルが生成されます。
  • オプションでコンパイラー呼び出しコマンドへのシンボリック・リンクが /usr/bin/ に作成されます。
  • インストール・ログが /tmp/ ディレクトリーに生成されます。
xlf_install ユーティリティーを実行して IBM XL Fortran Advanced Edition V10.1 for Linux の更新を適用する方法
  1. 次を入力して、更新パッケージを解凍したディレクトリーに変更します。
     # cd /home/root/update/xlf/mmmYYYY
    ここで、mmmYYYY は更新出荷日付の月と年です。 (例えば、jun2006 は、2006 の 6 月の出荷日を示します。)
  2. 次のコマンドを発行します。
      # ./xlf_install -U 
    xlf_install に指定できる追加の引数については、xlf_install オプションを参照してください。

    前にインストール済みの XL Fortran V10.1 for Linux パッケージをアンインストールすることを確認するプロンプトが表示されます。

  3. 期限切れのパッケージのアンインストールを進めることを確認します。

    XL Fortran V10.1 for Linux とともに前にインストール済みの XL SMP および IBM MASS パッケージをアンインストールすることを確認するプロンプトが表示されます。

  4. 既存の XL SMP および IBM MASS パッケージのアンインストールを進めることを確認します。
    注: xlf_install は、これらのパッケージを既存の場所からアンインストールして、デフォルト・ロケーション (/opt/ibmcmp/) にインストールし直します。 したがって、パッケージが前にデフォルト・ロケーション以外の場所に XL C/C++ for Linux のインストールの一部としてインストール済みである場合は、vac_configure を実行して、XL C/C++ コンパイラーを再構成し、これらのパッケージのデフォルト・ロケーションを示す必要があります。 手順については、「XL C/C++ Advanced Edition V8.0 for Linux インストール・ガイド」の『vac_configure ユーティリティーの直接実行』を参照してください。

    ご使用条件およびライセンス情報が表示されます。

  5. ライセンス情報およびご使用条件を受諾します。

    コンパイラー呼び出し用のシンボリック・リンクを /usr/bin/ ディレクトリー内に作成することを確認するプロンプトが表示されます。

  6. オプションでこのシンボリック・リンクを作成します。
    注: このステップの代わりに、PATH 環境変数へのコンパイラー呼び出しを含むパスを追加できます。 コンパイラー呼び出しへのパスを組み込むように PATH 環境変数を設定するを参照してください。
    シンボリック・リンクの作成を選択すると、以下のリンクが /usr/bin/ サブディレクトリー内に作成されます。
    • xlf
    • xlf_r
    • xlf90
    • xlf90_r
    • xlf95
    • xlf95_r
    注: 一部のコマンド・リンクは /usr/bin/ に作成されません。これは、それらのリンクでユーザー定義呼び出しまたは GCC 呼び出しが削除されるため、またはコンパイラー呼び出しコマンドではないためです。以下のものが含まれます。
    • f77、f90、f95、fort77
    • cleanpdf、mergepdf、new_install、resetpdf、showpdf、xlf_configure
  7. 前に生成された構成ファイルをカスタマイズした場合は、手動で /etc/opt/ibmcmp/xlf/10.1/xlf.cfg を編集し、新規に生成された構成ファイル内にそれらの変更内容を複製してください。