XL Fortran for AIX V8.1.1

ランゲージ・リファレンス


式の計算

演算子の優先順位

式には、複数の種類の演算子を含めることができます。その場合、式は、次のような演算子の優先順位に従って、左から右に向かって計算されます。

  1. 定義済み単項演算子
  2. 算術演算子
  3. 文字演算子
  4. 関係演算子
  5. 論理演算子
  6. 定義済み 2 進演算子

たとえば、次のような論理式があるとします。

L .OR. A + B .GE. C

ここで、L が論理タイプで ABC が実数タイプだとすると、その式は以下の論理式と同じように計算されます。

L .OR. ((A + B) .GE. C)

拡張組み込み演算子は、その優先順位を維持します。つまり演算子は、定義済み単項演算子または定義済み 2 進演算子にはなりません。

解釈規則の要約

演算子を使った 1 次子は、次の順序で組み合わされます。

  1. 括弧を使用する
  2. 演算子の優先順位
  3. 因数内の指数を右から左に向かって解釈する
  4. 項内の乗算および除算を左から右に向かって解釈する
  5. 算術式内の加算および減算を左から右に向かって解釈する
  6. 文字式内の連結を左から右に向かって解釈する
  7. 論理項内の論理積を左から右に向かって解釈する
  8. 論理和内の論理和を左から右に向かって解釈する
  9. 論理式内の論理等価を左から右に向かって解釈する

式の計算

算術式、文字式、関係式、論理式は、次の規則に従って計算されます。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

コンパイラー・オプションの中には最終結果のデータ型に影響を与えるものもあります。

コンパイラー・オプションの内容については、「ユーザーズ・ガイド」の『XL Fortran コンパイラー・オプションに関する参照事項』を参照してください。

+--------------------------------IBM 拡張の終り-------------------------------+

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

BYTE データ・オブジェクトの使用法

BYTE タイプのデータ・オブジェクトは、 LOGICAL(1)CHARACTER(1)、または INTEGER(1) データ・オブジェクトが使用できるところであればどこでも使用することができます。

BYTE データ・オブジェクトのデータ型は、それを使用するコンテキストによって決まります。 XL Fortran は、使用前には変換を行いません。たとえば、名前付き定数のタイプは、最初に割り当てられた値によってではなく、使用することによって決まります。

+--------------------------------IBM 拡張の終り-------------------------------+


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