XL Fortran for AIX V8.1.1
ユーザーズ・ガイド
表 21. POSITION= 指定子を指定しないでファイルがオープンされたときのファイル・ポインターの位置
-qposition サブオプション
| 暗黙 OPEN
| 明示 OPEN
|
STATUS =
'NEW'
| STATUS =
'OLD'
| STATUS =
'UNKNOWN'
|
---|
ファイルが存在する場合
| ファイルが存在しない場合
| ファイルが存在する場合
| ファイルが存在しない場合
| ファイルが存在する場合
| ファイルが存在しない場合
| ファイルが存在する場合
| ファイルが存在しない場合
|
---|
オプションが指定されていない
| Start
| Start
| Error
| Start
| Start (1), (3)
| Error
| Start
| Start
|
appendold (2)
| Start
| Start
| Error
| Start
| End
| Error
| Start
| Start
|
appendunknown
| Start
| Start
| Error
| Start
| Start (3)
| Error
| End
| Start
|
appendold および appendunknown
| Start
| Start
| Error
| Start
| End
| Error
| End
| Start
|
特に留意しておかなければならない事項は次のとおりです。
- (1) オプションが指定されない場合の xlf90、
xlf90_r、xlf90_r7、xlf95、xlf95_r、および xlf95_r7 コマンドの動作は、XL Fortran バージョン 2.3 の場合とは異なります。この動作は、Fortran 90 および Fortran 95 標準の要件です。マイグレーションの問題を最小化するために、xlf、xlf_r、xlf_r7、f77、および fort77 コマンドは
XL Fortran バージョン 2.3 と同じデフォルトを保持して、ファイルの終わりに付加します。
重要: プログラムが前の動作に依存していて
STATUS='OLD' で既存ファイルの終わりにデータを追加する場合は、
xlf90、xlf90_r、xlf90_r7、xlf95、xlf95_r、または xlf95_r7 コマンドへの切り替えを行うときに、オプション -qposition=appendold または POSITION= を使用する必要があります。このようにしないと、これらのコマンドを指定してプログラムをコンパイルして実行すると、新しいデータがファイルに追加されるのではなく、新しいデータによってファイルが上書きされてしまいます。
- (2) -qposition=appendold はファイル・ポインターの位置決めに、XL Fortran バージョン 2.3 のデフォルトの動作を発生させます。このオプションは、xlf、xlf_r、xlf_r7、f77、および fort77 コマンドの場合は構成ファイルのスタンザ内にありますが、
xlf90、xlf90_r、xlf90_r7、xlf95、xlf95_r、および xlf95_r7 コマンドの場合は構成ファイルのスタンザ内にありません。
- (3) このファイル位置は、XL Fortran バージョン 2.3 では使用できません。
XL Fortran バージョン 2.3 からアップグレードを行って、前と同じようにファイルの位置決めが機能するようにしたい場合は、次のようにします。
- xlf_r、xlf_r7、xlf、f77、および fort77 コマンドを使用する限りは、変更の必要はありません。
- xlf90、xlf90_r、xlf90_r7、
xlf95、xlf95_r、および xlf95_r7 コマンドに変更を加えるときには、次のようにしてください。
- 以前に、-qposition オプションを指定しないでコンパイルしたプログラムに対して、-qposition=appendold を追加してください。
- 以前に、-qposition=append を指定してコンパイルしたプログラムに対して、-qposition=appendold:appendunknown を追加してください。
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