XL Fortran for AIX V8.1.1
ランゲージ・リファレンス
目的
CLOSE ステートメントは外部ファイルを装置から切断します。
構文
>>-CLOSE--(--close_list--)-------------------------------------><
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- close_list
- 装置指定子 (UNIT=u) を必ず 1 つ含んでいなければならないリストです。このリストには、許可されている他の指定子をそれぞれ 1 つずつ入れることができます。有効な指定子は次のとおりです。
- [UNIT=] u
- 装置指定子です。u は外部装置識別子で、その値はアスタリスクであってはなりません。外部装置識別子はスカラー整数式 (1 〜 2147483647 の値を持つ) で表される外部ファイルを示します。オプションの文字である UNIT= を省略する場合は、u は close_list の最初の項目でなければなりません。
- IOSTAT= ios
- I/O 操作の状況を示す I/O 状況指定子です。
ios は、INTEGER(4) タイプのスカラー変数またはデフォルトの整数です。このステートメントの実行が完了すると、ios は次の値に定義されます。
- エラーが発生しなかった場合は 0
- エラーが発生した場合は正の値
- ERR= stmt_label
- エラーが発生した場合に制御が移される、同じ有効範囲単位内にある実行可能ステートメントのステートメント・ラベルを指定するエラー指定子です。
ERR= 指定子は、エラー・メッセージを抑制します。
- STATUS= char_expr
- ファイルのクローズ後の状況を示します。
char_expr はスカラー文字式で、式の値は、後続ブランクを除去すると KEEP または DELETE のいずれかになります。
- 既存のファイルに対して KEEP を指定した場合、
CLOSE ステートメントを実行した後も、そのファイルは存在し続けます。存在しないファイルに対して KEEP を指定した場合、
CLOSE ステートメントを実行した後にも、そのファイルは存在しません。CLOSE ステートメントの実行前の状況が SCRATCH であるファイルに対して KEEP を指定することはできません。
- DELETE を指定した場合、CLOSE ステートメントを実行すると、そのファイルは存在しなくなります。
ファイル状況が SCRATCH の場合、デフォルトは DELETE です。それ以外の場合、デフォルトは KEEP です。
規則
装置を参照する CLOSE ステートメントは実行可能プログラムのどのプログラム単位の中に置いてもかまいません。その装置を参照する OPEN ステートメントと同じ有効範囲単位内に置く必要はありません。存在しない装置またはファイルが接続されていない装置を指定することもできますが、その場合、CLOSE ステートメントは何の効力も持ちません。
装置 0 はクローズできません。
実行可能プログラムが、エラー以外の理由によって停止すると、接続されているすべての装置はクローズされます。終了前のファイル状況が SCRATCH でない限り、装置は KEEP 状態でクローズされます。SCRATCH の場合、装置は DELETE 状態でクローズされます。結果として、STATUS= 指定子の付いていない CLOSE ステートメントが、その接続装置で実行されたかのようになります。
事前に接続されていた装置が CLOSE ステートメントによって切断された場合、その装置が後で WRITE ステートメントの中で指定されると (明示的にオープンされずに)、暗黙的なオープン規則が適用されます。
例
CLOSE(15)
CLOSE(UNIT=16,STATUS='DELETE')
関連情報
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