XL Fortran for AIX V8.1.1
ランゲージ・リファレンス
この節では、XL Fortran (XLF) バージョン 8.1.1 と バージョン 8.1 の相違点について説明します。
XLF コンパイラーの以前のバージョン、または他の Fortran 95、Fortran 90、FORTRAN 77 コンパイラーに精通しているユーザーは、このセクションを参考にしてください。
XL Fortran バージョン 8.1.1 では、以下の新機能および変更機能を提供しています。
新しいコンパイラー・オプションおよびサブオプションは以下のとおりです。
以下の XL Fortran の機能強化によりドラフト Fortran 2000 標準に適応しました。
- OPEN、READ、WRITE、および INQUIRE ステートメントが外部ストリーム・ファイルの記憶単位にアクセスするためのストリーム入出力メソッドをサポートするようになりました。
- PROTECTED 属性およびステートメントは、エンティティーと同一のモジュール内に定義されているモジュール・プロシージャーによってのみそのエンティティーを変更できることを保証します。
- VALUE 属性およびステートメントで仮引き数と実引き数の間の引き数関連付けを指定することにより、仮引き数に実引き数の値を引き渡すことができます。
以下のパフォーマンス関連ディレクティブが新たに追加されました。
- STREAM_UNROLL ディレクティブはコンパイラーに対して、ソフトウェア・プリフェッチとループ・アンロールを結合した機能を反復カウントの大きな DO ループに適用することを指示します。
- UNROLL_AND_FUSE ディレクティブは内側のループ本体を複製し、レプリカをアンロール・ループと結合します。これにより繰り返し回数が減り、自己の一時データの再使用によってデータの局所性が向上します。
- UNROLL ディレクティブを外部ループのアンロールに適用できるようになりました。
HTML および PDF バージョンのユーザーズ・ガイドおよびランゲージ・リファレンスでは、資料間の重要な相互参照がリンクされました。他方の資料に記載されている相互参照トピックを確認するために、一方の資料のトピックの確認を中断する必要はなくなりました。
本書の前版からの変更点は、左余白の縦線 (|) によって示されています。
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