XL Fortran for AIX V8.1.1

ランゲージ・リファレンス


組み込みプロシージャー

組み込みプロシージャーは、XL Fortran によってすでに定義されているプロシージャーです。詳細については、第 12 章, 組み込みプロシージャーを参照してください。

組み込みプロシージャーには、総称名で参照できるもの、特定名で参照できるもの、および両方で参照できるものがあります。

総称組み込み関数
では、いくつかの例外を除いて、引き数が特定のタイプである必要はなく、結果はその引き数のタイプと同じになるのが普通です。同じプロシージャー名を複数のタイプの引き数 (タイプおよび kind 型付きパラメーターの引き数はどの特定の関数を使用するかを判別します) を指定して使用することにより、総称名は簡単に組み込みプロシージャーを参照することができます。

特定組み込み関数
では、特定のタイプの引き数を必要とし、結果も特有のタイプとなります。

特定組み込み関数名は、実引き数として渡すことができます。特定組み込み関数の名前が総称組み込み関数と同じ場合、特定名が参照されます。特定組み込みプロシージャーに関連している仮プロシージャーに対するすべての参照においては、その組み込みプロシージャーのインターフェースと整合性のある引き数を使用する必要があります。

組み込みプロシージャーの名前を引き数として渡せるか否かについては、プロシージャーによって異なります。 プロシージャー参照において INTRINSIC 属性を実引き数として指定されている組み込みプロシージャーの特定名を使用することができます。

組み込みプロシージャー名と他の名前の不一致

組み込みプロシージャー名は認識されるので、データ・オブジェクトが組み込みプロシージャーと同じ名前で宣言されていると、その組み込みプロシージャーは使用することができません。

総称インターフェース・ブロックは、インターフェース・ブロックに記述されているように、総称組み込み関数の拡張または再定義を行うことができます。その関数がすでに INTRINSIC 属性を持っている場合は拡張され、持っていない場合は再定義されます。


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