XL Fortran for AIX V8.1.1

ランゲージ・リファレンス

omp_set_dynamic

omp_set_dynamic サブルーチンは、実行時環境における、並列領域の実行に使用できるスレッド数の動的調整を使用可能または使用不可にします。

.TRUE. と評価される scalar_logical_expression を指定して omp_set_dynamic を呼び出すと、その後の並列領域の実行に使われるスレッド数を実行時環境が自動的に調整することにより、システム・リソースの最適利用を達成できます。 omp_set_num_threads を使って指定したスレッド数は最大数であり、実際の正確なスレッド数ではありません。

.FALSE. と評価される scalar_logical_expression を指定してこのサブルーチンを呼び出すと、スレッド数の動的調整は使用不可になります。実行時環境は、その後の並列領域の実行に使われるスレッド数の調整を自動的に行えません。 omp_set_num_threads に渡した値は、実際の正確なスレッド数になります。

デフォルトでは、スレッドの動的調整が使用可能です。ユーザーのコードを正しく実行するために特定の数のスレッドが必要であれば、動的スレッドを明示的に使用不可にしてください。

注:
それぞれの並列領域ごとに、スレッド数は固定されます。 omp_get_num_threads 関数はその数を戻します。

このサブルーチンは OMP_DYNAMIC 環境変数よりも優先されます。

結果タイプおよび属性

デフォルトの論理値


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