コンパイラーを起動するには、xlf、xlf_r、xlf_r7、xlf90、xlf90_r、xlf90_r7、xlf95、xlf95_r、xlf95_r7、f77、または fort77 コマンドを使用します。 xlf、xlf_r、xlf_r7、および f77 コマンドは、XL Fortran バージョン 2 の動作および I/O 形式と最大限の互換性を維持しています。 xlf90、xlf90_r、および xlf90_r7 コマンドを使用すると、Fortran 90 への準拠性が高まり、効率と使いやすさの向上に役立つインプリメンテーションの選択肢が提供されます。 xlf95、xlf95_r、および xlf95_r7 コマンドを使用すると、95 への準拠性が高まり、効率と使いやすさの向上に役立つインプリメンテーションの選択肢が提供されます。 fort77 コマンドは、XPG4 動作との最大の互換性を提供します。
一連の xlf_r、xlf_r7、xlf90_r、xlf90_r7、xlf95_r、および xlf95_r7 コマンドと、一連の xlf、xlf90、xlf95、f77、および fort77 コマンドの主な相違点は、前者のコマンド群は、オブジェクト・ファイルをスレッド・セーフ・コンポーネント (ライブラリー、crt0_r.o、 など) にリンクしてバインドするという点です。後者のコマンド群でこの動作をさせることも可能ですが、そのためには、以下のように -F コンパイラー・オプションを使って、使用する構成ファイル・スタンザを指定します。たとえば、次のようになります。
xlf -F/etc/xlf.cfg:xlf_r
一連のオプションによって、コンパイラーの動作を制御できます。種々のカテゴリーのオプションを使用すれば、ソース・コードを変更せずに、デバッグ、プログラムのパフォーマンスの最適化と調整、他のプラットフォームのプログラムとの互換性を得るための拡張機能の選択、その他の一般的な作業が容易になります。
多様なコンパイラー・オプションを管理する作業を簡略化するために、別名またはシェル・スクリプトを別個に多数作成する代わりに、単一のファイル /etc/xlf.cfg をカスタマイズすることができます。
次の事項については、以下の項を参照してください。