XL Fortran 初期コンパイラーから、できるだけ迅速かつ簡単にマイグレーションするのに役立つアドバイスを次に挙げます。
XL Fortran バージョン |8.1.1 は、XL Fortran バージョン 3 以降|から 7 までと高度の互換性があります。このため、本節でのアドバイスの多くは、XL Fortran のバージョン 2 以前からのアップグレードに適用可能です。
INTEGER*4 X ! F77 notation with extension. INTEGER(4) X ! F90 standard notation. COMPLEX*8 Y ! *n becomes (n) for all types except COMPLEX(4) Y ! COMPLEX, where the value is halved.
上記の新しい形式は、XL Fortran マニュアルで一貫して使用されている形式です。
kind パラメーターの値は、コンパイラーによって異なる場合があるので、インクルード・ファイルまたはモジュール内にある指定した定数を使用して、プログラムで使用されている kind パラメーターを表したい場合もあるでしょう。組み込み関数 SELECTED_INT_KIND および SELECTED_REAL_KIND を使用すれば、簡単な方法で kind の値を判別することもできます。
Fortran は、ライブラリー libxlf90_t.a に加えて、ライブラリー libxlf90_r.a も用意しています。ライブラリー libxlf90_r.a は、部分的スレッド・サポートの実行時ライブラリーである libxlf90_t.a のスーパーセットです。
xlf90_r、xlf90_r7、xlf95_r、 xlf95_r7、xlf_r、または xlf_r7 コマンドを使用するときに、ファイル xlf.cfg は libxlf90_r.a に自動的にリンクするように設定されています。単一スレッドおよびマルチスレッドのアプリケーションをサポートするため、結合された単一のスレッド・セーフ・ライブラリー libxlf90_r.a が提供されています。libxlf90.a ライブラリーは、 libxlf90_r.a へのシンボリック・リンクです。