XL Fortran for AIX V8.1.1
ランゲージ・リファレンス
この用語集では、本書で共通して使用されている用語を定義します。この用語集には、米国規格協会 (ANSI) による定義、および「IBM コンピューティング辞典 」から抜粋した項目が含まれています。
- [ア行]
- 暗黙 DO (implied DO)
- 指標付きの仕様 (DO ステートメントと似ているが、DO という語の指定はない)。この範囲は、ステートメントのセットではなく、データ・エレメントのリストである。
- 暗黙インターフェース (implicit interface)
- プロシージャーそのものからではなく、有効範囲単位から参照されるプロシージャーは、暗黙インターフェースを持つといわれる。ただしこれは、このプロシージャーが、インターフェース・ブロックを持たない外部プロシージャー、インターフェース・ブロックを持たない仮プロシージャー、ステートメント関数のいずれかである場合のみ。
- 暗黙規定 (predefined convention)
- 暗黙に指定されたデータ・オブジェクトのタイプと長さの仕様。明示的な仕様が指定されていない場合、名前の最初の文字が基準となる。最初の文字が I 〜 N の場合、長さが 4 の整数タイプとなる。最初の文字が A 〜 H、O 〜 Z、$、_ の場合、長さが 4 の実数タイプとなる。
- インターフェース本体 (interface body)
- FUNCTION、SUBROUTINE のいずれかのステートメントから、対応する END ステートメントまでの、インターフェース・ブロック内のステートメントの順序列。
- インターフェース・ブロック (interface block)
- INTERFACE ステートメントから、対応する END INTERFACE ステートメントまでのステートメントの順序列。
- 埋め込まれたブランク (embedded blanks)
- ブランク以外の文字に囲まれたブランク。
- 埋め込み (pad)
- フィールドまたは文字ストリングの未使用の位置を、仮データ (通常は、ゼロまたはブランク) で埋めること。
- 英字 (alphabetic character)
- 言語で使用される文字またはその他の記号 (数字を除く)。通常は、英大文字、小文字の A 〜 Z に加え、特定言語で使用可能なその他の特殊記号 (たとえば _ など) を指す。
- 英数字 (alphanumeric)
- 文字セットに関するもの。この文字セットには、文字、数字に加え、通常はその他の文字 (たとえば、句読符号、数学記号など) が含まれる。
- エレメント型 (elemental)
- 組み込み演算、プロシージャー、割り当てを修飾する形容詞。修飾されたものは、配列のエレメントまたは規格対応の配列とスカラーのセットと一致したエレメントに対して個別に適用される。
- 演算子 (operator)
- Fortran で、1 つまたは 2 つのオペランドが関係する計算の仕様要素。
- エンティティー (entity)
- 次のものを表す一般用語。プログラム単位、プロシージャー、演算子、インターフェース・ブロック、共通ブロック、外部装置、ステートメント関数、タイプ、名前付き変数、式、構成のコンポーネント、名前付き定数、ステートメント・ラベル、構造体、名前リスト・グループなど。
- [カ行]
- 外部プロシージャー (external procedure)
- 外部サブプログラムまたは Fortran 以外の手段で定義されるプロシージャー。
- 拡張精度定数 (extended-precision constant)
- 連続的な 16 バイトのストレージに記憶される実数値に対するプロセッサー近似値。
- 仮引き数 (dummy argument)
- 括弧で囲まれたリストに名前が記述されたエンティティー。
FUNCTION、SUBROUTINE、ENTRY、ステートメント関数のいずれかのステートメントのプロシージャー名の後ろに存在する。
- 関係演算子 (relational operator)
- 関係条件または関係式を表すのに使用される語または記号。
.GT. より大
.GE. より大か等しい
.LE. より小か等しい
.EQ. 等しい
.NE. 等しくない
- 関係式 (relational expression)
- 算術式または文字式の次に関係演算子が続き、その次に別の算術式または文字式が続く式。
- 関数 (function)
- 単一の変数値を戻すプロシージャー。通常は、単一の出口を持つ。
関数サブプログラム (function subprogram)、
組み込み関数 (intrinsic function)、
ステートメント関数 (statement function) 参照。
- キーワード (keyword)
- (1) ステートメント・キーワードは、ステートメント (またはディレクティブ)
の構文の一部の語で、ステートメントを識別するために使用する。
- (2) 引き数キーワードは、仮引き数のための名前を指定する。
- 既存装置 (existing unit)
- システム特有の有効な装置番号。
- 共通ブロック (common block)
- 呼び出し側プログラムと 1 つ以上のサブプログラムによって参照されることのあるストレージ。
- 区切り文字 (delimiters)
- 構文のリストを閉じるために使用する括弧またはスラッシュ (あるいはその両方) の組。
- 組み込み (intrinsic)
- Fortran 90 で定義され、これ以上の定義や仕様がなくてもどの有効範囲単位内でも使用できるタイプ、演算、割り当てステートメント、プロシージャーを修飾する形容詞。
- 形式 (format)
- (1) 文字、フィールド、行などの配置を定義すること。通常は、表示、印刷出力、ファイルなどのために使用される。
- (2) 文字、フィールド、行などを配置すること。
- 継続行 (continuation line)
- 開始行の次行以降にステートメントを継続させる行。
- 結果変数 (result variable)
- 関数の値を戻す変数。
- 構造体 (construct)
- SELECT CASE、DO、IF、WHERE のいずれかのステートメントで始まり、対応する終端ステートメントで終わるステートメントの順序列。
- 構造体 (structure)
- 派生型のスカラー・データ・オブジェクト。
- 構造体コンポーネント (structure component)
- そのタイプのコンポーネントに対応する、のデータ・オブジェクトの一部。
- コンパイラー・ディレクティブ (compiler directive)
- ユーザー・プログラムの実行内容ではなく、
XL Fortran の実行内容を制御するソース・コード。
- [サ行]
- サブオブジェクト (subobject)
- 名前付きデータ・オブジェクトの一部。ほかの部分とは別々に参照されたり、定義されたりすることがある。配列エレメント、配列セクション、構造体コンポーネント、サブストリングのいずれか。
- サブストリング (substring)
- スカラー文字ストリングの連続する一部分。
(配列セクションでは、サブストリング・セレクターを指定することができるが、結果はサブストリングにはならない。)
- サブプログラム (subprogram)
- 関数サブプログラムまたはサブルーチン・サブプログラム。
FORTRAN 77 では、ブロック・データ・プログラム単位は、サブプログラムと呼ばれていたので注意。
- サブルーチン (subroutine)
- CALL ステートメントまたは定義された割り当てステートメントから呼び出されるプロシージャー。
- 算術演算子 (arithmetic operator)
- 算術演算を実行させる記号。組み込み算術演算子は次のとおり。
+ 加算
- 減算
* 乗算
/ 除算
** 指数演算
- 算術式 (arithmetic expression)
- 1 つ以上の算術演算子と算術 1 次子からなり、結果が単一の数値として表される。算術式は、無符号の算術定数、算術定数の名前、算術変数への参照、関数参照、算術演算子または括弧を使ったこのような 1 次子の組み合わせ。
- 算術定数 (arithmetic constant)
- 整数、実数、複素数のいずれかのタイプの定数。
- 式 (expression)
- オペランド、演算子、括弧の順序列。変数、定数、関数参照のいずれかを指す場合と、計算を指す場合とがある。
- 字句エクステント (lexical extent)
- ディレクティブの字句エクステントには、ディレクティブ構造体内に直接現れるすべてのコードが含まれる。
- 字句トークン (lexical token)
- 分割できない固有の解釈を持つ文字の順序列。
- 事前接続ファイル (preconnected file)
- 実行可能プログラムの実行時に、最初に装置に接続されるファイル。標準エラー、標準入力、および標準出力はすべて事前接続ファイルである
(それぞれ、装置 0、5、6 に接続される)。
- 実行可能ステートメント (executable statement)
- プログラムにある処置をとらせるステートメント。たとえば、計算、条件のテスト、通常の順次実行の変更など。
- 実行可能プログラム (executable program)
- 自己完結型プロシージャーとして実行できるプログラム。メインプログラムと、オプションで、モジュール、サブプログラム、Fortran 以外の外部プロシージャーからなる。
- 実行不能ステートメント (nonexecutable statement)
- プログラム単位、データ、編集情報、ステートメント関数のいずれかの特性を記述するステートメントで、プログラムの実行処理には関係がないもの。
- 実定数 (real constant)
- 実数を表す 10 進数のストリング。実定数には、小数点または 10 進指数、あるいはその両方が含まれている。
- 実引き数 (actual argument)
- プロシージャー参照で指定される式、変数、プロシージャー、選択戻り指定子のいずれか。
- 自動並列化 (automatic parallelization)
- 明示的にコーディングされた DO ループと、配列言語用のコンパイラーによって生成されたループの両方をコンパイラーが並列化しようとする場合に行われるプロセスのこと。
- 順次アクセス (sequential access)
- ファイル内のレコードの論理順序に従って、ファイルの読み取り、書き込み、除去を行うアクセス方式。
- 純粋 (pure)
- 副次作用がないことを示す、プロシージャーの属性。
- 使用関連付け (use association)
- 別々の有効範囲単位内での名前の関係。USE ステートメントで指定される。
- 照合順序 (collating sequence)
- ソート、結合、比較などのためにコンピューター内で順序付けられている文字の順序列。
XL Fortran で使用される AIX の照合順序は、ASCII である。
- 仕様ステートメント (specification statement)
- ステートメントのセットの 1 つ。ソース・プログラムで使用されているデータについての情報を提供する。このステートメントは、データ・ストレージを割り振るための情報も提供する。
- 情報交換用米国標準コード (American National Standard Code for Information Interchange (ASCII))
- ANSI で開発されたコード。データ処理システム、データ通信システム、関連する装置間での情報交換に使用される。
ASCII 文字セットは、7 ビットの制御文字と記号文字で構成される。
- 数字 (digit)
- 負数ではない整数を表す文字。たとえば、0 〜 9 のいずれかの数字。
- 数値定数 (numeric constant)
- 整数、実数、複素数、バイト数のいずれかを表す定数。
- スカラー (scalar)
- (1) 配列ではない単一のデータ。
- (2) 配列となるための特性を持たないもの。
- スケール因数 (scale factor)
- 実数内での小数点の位置を示す番号 (入力の際に、指数がなければ、数の大きさを示す数字)。
- ステートメント (statement)
- 実行処理の順序列または宣言のセット内で、1 つのステップを表す言語構造体。ステートメントには大きく分けて、実行可能と実行不能の 2 つのクラスがある。
- ステートメント関数 (statement function)
- 後ろに仮引き数のリストが続く名前。これは、組み込み式またはの式と等しく、プログラム全体にわたってこれらの式の代わりに使用することができる。
- ステートメント・ラベル (statement label)
- 1 〜 5 桁の番号。ステートメントの識別に使用される。ステートメント・ラベルは、制御権の移動、DO の範囲の定義、FORMAT ステートメントへの参照のために使用することができる。
- ストレージ関連付け (storage association)
- 2 つのストレージ順序列間の関係 (ただしこれは、一方の記憶装置がもう一方の記憶装置と同一の場合のみ)。
- スレッド (thread)
- プロセスの集合。その順序によって、実行すべきプロセスが決定される。スレッドはスケジュールされたエレメントであり、タイム・スライスやロック、キューなどのリソースをそれに割り当てることができる。
- スレッド可視変数 (thread visible variable)
- 複数のスレッドから可視である変数。詳細については、FLUSHを参照してください。
- 正規 (normal)
- 非正規、無限大、または NaN でない浮動小数点数。
- 制御ステートメント (control statement)
- ステートメントの連続的な実行を変更するのに使用されるステートメント。制御ステートメントは、条件ステートメント (IF など) の場合と、命令ステートメント (STOP など) の場合がある。
- 整定数 (integer constant)
- 任意で符号が付けられる数字ストリング。小数点は付けない。
- 接続装置 (connected unit)
- XL Fortran では、OPEN ステートメントによる名前付きファイルへの明示的接続、暗黙的接続、事前接続といった 3 つの方法のいずれかでファイルに接続された装置。
- セレクター (selector)
- ポインター、ポインティング・デバイス、または選択カーソルのこと。
- ゼロ長文字 (zero-length character)
- 長さが 0 の文字オブジェクト。常に定義される。
- ゼロ・サイズ配列 (zero-sized array)
- 下限を持つ配列。これは、対応する上限より大きい。この配列は、常に定義される。
- 総称識別子 (generic identifier)
- INTERFACE ステートメントに存在する字句トークン。インターフェース・ブロック内のプロシージャーすべてに関連する。
- 装置 (unit)
- I/O ステートメントで使用するためにファイルを参照する手段。装置は、ファイルに接続されるものと接続されないものとがある。接続されている場合には、ファイルを参照する。この接続は対称的である。つまり、装置がファイルに接続されていると、このファイルは装置に接続されていることになる。
- 添え字 (subscript)
- 括弧で囲まれた添え字エレメントまたは添え字エレメントのセット。特定の配列エレメントを識別する配列名とともに使用される。
- 属性 (attribute)
- データ・オブジェクトの特性。タイプ宣言ステートメント、属性仕様ステートメント、デフォルト設定のいずれかで指定される。
- 存在 (present)
- ある仮引き数が実引き数と関連しており、かつ、この実引き数が呼び出しプロシージャーに存在する仮引き数である場合、または呼び出しプロシージャーの仮引き数でない場合、この仮引き数はサブプログラムのインスタンスに存在する。
- [タ行]
- ターゲット (target)
- TARGET 属性を持つように指定された名前付きのデータ・オブジェクト。ポインター用に ALLOCATE ステートメントによって作成されるデータ・オブジェクト、またこのようなオブジェクトのサブオブジェクト。
- 対称型マルチプロセッシング (Symmetric Multiprocessing (SMP))
- マシンのアーキテクチャーに影響を与えることなく、任意のプロセッサーを他のプロセッサーの代わりに使用できる処理。
- タイプ宣言ステートメント (type declaration statement)
- オブジェクトと関数のタイプ、長さ、属性を指定する。オブジェクトには、初期値を割り当てることができる。
- タイム・スライス (time slice)
- タスクを実行するにあたって割り振られた、処理装置での時間間隔。割り振られた時間間隔が経過すると、処理装置時間は別のタスクに割り振られるため、1 つのタスクが一定の制限時間を超えて処理装置を独占することはできない。
- チャンク (chunk)
- 連続するループ反復のサブセット。
- 注釈 (comment)
- プログラムにテキストを挿入するための言語構造体。プログラムの実行内容には関係ない。
- データ型 (data type)
- データと関数の特徴を記述する特性および内部表現。組み込みのタイプとしては、整数、実数、複素数、論理、文字の各タイプがある。
- データ転送ステートメント (data transfer statement)
- READ、WRITE、PRINT の各ステートメント。
- データ・オブジェクト (data object)
- 変数、定数、定数のサブオブジェクト。
- 定義可能 (definable)
- 割り当てステートメントの左側に名前または指定子を示すことによって、変数の値が変更される可能性がある場合、この変数は定義可能である。
- 定数 (constant)
- 不変の値を持つデータ・オブジェクト。変数 と対比。 定数には 4 つのクラスがあり、数字 (算術)、真理値 (論理)、文字データ (文字)、タイプなしのデータ (16 進値、8 進値、2 進値) がこれらに当たる。
- 定様式データ (formatted data)
- 指定のフォーマットに従って、主記憶装置と I/O 装置間で転送されるデータ。
リスト指示データ (list-directed data)、
不定様式データ (unformatted data) 参照。
- ディレクティブ (directive)
- コンパイラーに指示や情報を与える注釈のタイプ。
- 適応 (conformance)
- 実行可能プログラムにおいて Fortran 90 標準に記述されている形式と関係のみを使用している場合、かつ、この実行可能プログラムにおいて Fortran 90 標準に従った解釈を行う場合、このプログラムは Fortran 90 に適応していることになる。実行可能プログラムが標準適応となるようにプログラム単位が実行可能プログラムに含まれている場合、このプログラム単位は Fortran 90 標準に適応している。標準に規定されている解釈を満たすようにプロセッサーが標準適応プログラムを実行する場合、このプロセッサーは標準に適応している。
- デバッグ行 (debug line)
- 固定ソース形式だけに含めることができる、デバッグ用に使うソース・コードを含む行。デバッグ行は、1 桁目の D で定義される。デバッグ行の処理は、-qdlines コンパイラー・オプションで制御される。
- デフォルトの初期化 (default initialization)
- 派生型の定義の一部として指定された値を持つオブジェクトの初期化。
- トークン (token)
- プログラム言語で、特定の形式の文字ストリング。定義された重みを持つ。
- 動的エクステント (dynamic extent)
- ディレクティブの動的エクステントには、ディレクティブの字句エクステント、および字句エクステント内から呼び出されたすべてのサブプログラムが含まれる。
- [ナ行]
- 名前 (name)
- 最初が英文字で、その後に 249 文字までの英数字 (英文字、数字、下線) が続く字句トークン。
FORTRAN 77 では、シンボル名と呼ばれていたので注意。
- 名前付き共通ブロック (named common)
- 複数個の変数で構成される個別の名前付き共通ブロック。
- 名前リスト・グループ名 (namelist group name)
- READ、WRITE、および PRINT ステートメントで使用する名前のリストを指定する NAMELIST ステートメント内の最初のパラメーター。
- 入出力 (input/output (I/O))
- 入力または出力、あるいはその両方に関するもの。
- 入出力リスト (input/output list)
- 入力または出力ステートメント内のリスト。読み取りまたは書き込みを行うデータを指定する。出力リストには、定数、演算子、または関数参照を含む式、括弧で囲まれた式のいずれかが含まれることがある。
- ネスト (nest)
- ある種類の 1 つ以上の構造体を、同じ種類の構造体に組み込むこと。たとえば、あるループ (ネストされるループ) を別のループ (ネストするループ)
内にネストしたり、あるサブルーチン (ネストされるサブルーチン) を別のサブルーチン (ネストするサブルーチン) 内にネストしたりする。
- [ハ行]
- バイト定数 (byte constant)
- バイト・タイプの名前付き定数。
- バイト・タイプ (byte type)
- 1 バイトのストレージを表すデータ型。LOGICAL(1)、
CHARACTER(1)、INTEGER(1) のいずれかを使用できる場合に使用可能。
- 配列 (array)
- 順序付けられたスカラー・データのグループを含むエンティティー。配列内のオブジェクトはすべて、同一のデータ型とタイプ・パラメーターを持つ。
- 配列エレメント (array element)
- 配列内の単一のデータ項目。配列名と、その後の 1 つ以上の整数式で識別される。この整数式は添え字式と呼ばれ、配列内での位置を指定する。
- 配列セクション (array section)
- 配列であり、構造体コンポーネントではないサブオブジェクトのこと。
- 配列宣言子 (array declarator)
- ステートメントの一部であり、プログラム単位内で使用される配列について記述するもの。配列宣言子では、配列の名前、含まれる次元数、各次元のサイズを指定する。
- 配列ポインター (array pointer)
- 配列を指し示すポインター。
- 配列名 (array name)
- 順序付けられたデータ項目のセットの名前。
- バインド (bind)
- 識別子をプログラム内の別のオブジェクトに関係させること。たとえば、識別子を値、アドレス、または別の識別子に関係させること、または仮パラメーターと実パラメーターを関連させることなど。
- 派生型 (derived type)
- データがコンポーネントを持つタイプ。各コンポーネントは、組み込みタイプまたは別の派生型のいずれかである。
- 引き数 (argument)
- 実引き数または仮引き数。
- 引き数関連付け (argument association)
- プロシージャー参照実行時の実引き数と仮引き数の関係。
- 非既存ファイル (nonexisting file)
- アクセス可能なストレージ・メディアに物理的には存在しないファイル。
- 非正規 (denormal)
- 非常に小さな絶対値と低精度の IEEE 数。非正規数は、ゼロの指数と非ゼロの小数部で表されます。
- ファイル (file)
- レコードの順序列。ファイルが内蔵記憶装置にある場合は、内部ファイルと呼ばれ、
I/O 装置にある場合は、外部ファイルと呼ばれる。
- フィールド (field)
- データの特定のカテゴリーを保管するのに使用されるレコード内の領域。
- 複素数 (complex number)
- 順序付けられた 1 対の実数からなる数値。a+bi の書式で表される。
a および b は実数で、i の平方は -1 である。
- 複素数タイプ (complex type)
- 複素数の値を表すデータ型。この値は順序付けられた 1 対の実数データ項目であり、コンマで区切られ、括弧で囲まれて示される。最初の項目が複素数の実数部で、2 番目の項目が虚数部である。
- 複素定数 (complex constant)
- 順序付けられた 1 対の実定数または整定数。コンマで区切られ、括弧で囲まれて示される。最初の定数が複素数の実数部で、2 番目の定数が虚数部である。
- 不定様式レコード (unformatted record)
- 内蔵記憶装置と外部記憶装置間で変更されずに伝送されるレコード。
- 浮動小数点数 (floating-point number)
- 別々の数値の対で表される実数。最初の数値である小数部と、あらかじめ決められた浮動小数点の基数を 2 番目の数値でべき乗したものとの積。
- 負のゼロ (negative zero)
- 指数および小数部が両方ともゼロであるが、符号ビットが 1 である IEEE 表記。負のゼロは正のゼロと等しいとして扱われます。
- プログラム単位 (program unit)
- メインプログラムまたはサブプログラム。
- プロシージャー (procedure)
- プログラムの実行時に呼び出されることのある計算。関数、サブルーチンのいずれか。各プロシージャーは、組み込みプロシージャー、外部プロシージャー、モジュール・プロシージャー、内部プロシージャー、仮プロシージャー、ステートメント関数のいずれかである。サブプログラムに ENTRY ステートメントが含まれている場合、サブプログラムでは、1 つ以上のプロシージャーを定義することがある。
- ブロック・データ・サブプログラム (block data subprogram)
- BLOCK DATA ステートメントが先頭にあるサブプログラム。名前付き共通ブロックにおいて、変数の初期化に使用される。
- 米国規格協会 (American National Standards Institute (ANSI))
- コンピューターおよび業務装置製造協会 (Computer and Business Equipment
Manufacturers Association) 後援の組織。この協会を通じて、正式許可されたいくつかの組織が、独自の業界標準を作成し、保守している。
- 編集記述子 (edit descriptors)
- Fortran で、整数、実数、および複素数データを制御する省略形のキーワード。
- 変数 (variable)
- 定義可能な値を持つデータ・オブジェクト。この値は、実行可能プログラムの実行時に再定義することができる。名前付きデータ・オブジェクト、配列エレメント、配列セクション、構造体コンポーネント、サブストリングのいずれか。
FORTRAN 77 では、変数は必ずスカラーで、名前が付けられていたことに注意。
- ポインター (pointer)
- POINTER の属性を持つ変数。ポインターは、ターゲットに関連するものでなければ、参照したり、定義したりしてはならない。ポインターが配列である場合、関連するポインターでなければ、形状を持たない。
- 妨害 (interference)
- DO ループ内の 2 つの反復内容が互いに依存しているときの状態を指す。詳細については、ASSERTを参照してください。
- ホスト (host)
- 内部プロシージャーを含むメインプログラムまたはサブプログラムは、内部プロシージャーのホストと呼ばれる。モジュール・プロシージャーを含むモジュールは、モジュール・プロシージャーのホストと呼ばれる。
- ホスト関連付け (host association)
- 内部サブプログラム、モジュール・サブプログラム、の定義が、ホストのエンティティーにアクセスするためのプロセス。
- ホレリス定数 (Hollerith constant)
- XL Fortran で表すことのできる文字ストリング。前に nH が付く。この n は、文字ストリング内での文字の番号。
- [マ行]
- マスター・スレッド (master thread)
- スレッドのグループの主なプロセス。
- 無限大 (infinity)
- オーバーフローまたはゼロ割り算で作成された IEEE 数 (正または負)。無限大は、すべてのビットが 1 の指数部とゼロの小数部で表されます。
- 無名共通ブロック (blank common)
- 名前のない共通ブロック。
- 明示的インターフェース (explicit interface)
- 有効範囲単位内で参照されるプロシージャーのためのもので、内部プロシージャー、モジュール・プロシージャー、組み込みプロシージャー、インターフェース・ブロックを持つ外部プロシージャー、有効範囲単位内の再帰的プロシージャー参照、インターフェース・ブロックを持つ仮プロシージャーのいずれか。
- 明示的初期化 (explicit initialization)
- データ・ステートメント初期値リスト、ブロック・データ・プログラム単位、タイプ宣言ステートメント、または配列コンストラクターで宣言された値を持つオブジェクトの初期化。
- メインプログラム (main program)
- プログラムの実行時に最初に制御が渡されるプログラム単位。
サブプログラム (subprogram) と対比。
- 文字演算子 (character operator)
- 文字データに対して実行される演算を表す記号 (たとえば、連結 (//) など)。
- 文字サブストリング (character substring)
- 文字ストリングの連続する一部分。
- 文字式 (character expression)
- 文字オブジェクト、文字によって評価される関数参照のいずれか。また、連結演算子 (括弧は任意) で分離されるこれらの順序列の場合もある。
- 文字ストリング (character string)
- 連続した文字の列。
- 文字セット (character set)
- プログラミング言語用またはコンピューター・システム用のすべての有効文字。
- 文字タイプ (character type)
- 英数字で構成されるデータ型。
データ型 (data type) 参照。
- 文字定数 (character constant)
- 1 つ以上の英字からなるストリング。アポストロフィまたは二重引用符で囲まれる。
- モジュール (module)
- ほかのプログラム単位からアクセスされる定義を含むプログラム単位、またはこの定義にアクセスするプログラム単位。
- 戻り指定子 (return specifier)
- ステートメント (たとえば CALL など) に指定される引き数。
RETURN ステートメント内のサブルーチンによって指定されるアクションに応じて、どのステートメント・ラベルに制御を戻すかを示す。
- [ヤ行]
- 有効範囲 (scope)
- 実行可能プログラムの一部分。この部分では、字句トークン 1 つにつき 1 つの解釈がある。
- 有効範囲属性 (scope attribute)
- 実行可能プログラムの一部分。この範囲内では、字句トークンには、特定の指定プロパティーまたはエンティティーの 1 つの解釈が与えられる。
- 有効範囲単位 (scoping unit)
- (1) の定義。
- (2) インターフェース本体 (ただし、インターフェース本体に含まれるの定義とインターフェース本体は除く)。
- (3) プログラム単位またはサブプログラム (ただし、これらに含まれるの定義、インターフェース本体、サブプログラムは除く)。
- [ラ行]
- ランク (rank)
- Fortran で、配列の次元の数。
- ランダム・アクセス (random access)
- ファイルの読み取り、書き込み、除去を、任意の順序で行うことができるアクセス方式。
- リスト指示 (list-directed)
- 事前定義の I/O 形式。データ・リスト内のタイプ、タイプ・パラメーター、エンティティーの値に応じて異なる。
- リテラル (literal)
- ソース・プログラム内の記号または数量。データへの参照ではなく、データそのものを指す。
- リテラル定数 (literal constant)
- Fortran で、組み込みタイプのスカラー値を直接表す字句トークン。
- ループ (loop)
- 繰り返し実行されるステートメント・ブロック。
- レコード (record)
- ファイル内でまとめて扱われる値の順序列。
- 論理演算子 (logical operator)
- 次のような論理式の演算を表す記号。
.NOT. (論理否定)
.AND. (論理積)
.OR. (論理和)
.EQV. (論理等価)
.NEQV. (論理非等価)
.XOR. (排他的論理和)
- 論理定数 (logical constant)
- 真 (true) または偽 (false) (つまり、T または F)
の値を持つ定数。
- [ワ行]
- 割り当てステートメント (assignment statement)
- 割り当てステートメントは、組み込みの場合と、定義される場合とがある。組み込み割り当てでは、右方オペランドの値を、ストレージ・ロケーションである左方オペランドに記憶する。
- [数字]
- 1 次子 (primary)
- 式の最も単純な形式。オブジェクト、配列構成子、構造体構成子、関数参照、括弧で囲まれた式のいずれか。
- 16 進 (hexadecimal)
- システムに関連する基数が 16 の数字。
16 進数は、0 〜 9 と A (10) 〜 F (15) の範囲にある。
- 16 進定数 (hexadecimal constant)
- 通常は、特殊文字で始まる定数。16 進数のみを含む。
- 2 進定数 (binary constant)
- 1 つ以上の 2 進数字 (0 と 1) からの定数。
- 8 進 (octal)
- システムに関連する基数が 8 の数字。8 進数は、0 〜 7 の範囲にある。
- 8 進定数 (octal constant)
- 8 進数からなる定数。
- A
- ANSI
- 米国規格協会 (American National Standards Institute)。
- ASCII
- 情報交換用米国標準コード
(American National Standard Code for Information Interchange)。
- D
- DO 変数 (DO variable)
- DO ステートメントで指定される変数。
DO の範囲内にある 1 つ以上のステートメントの各オカレンスに先立ち、初期化または増分される。範囲内のステートメントの実行回数の制御に使用される。
- DO ループ (DO loop)
- DO ステートメントで繰り返し呼び出されるステートメントの範囲。
- DOUBLE PRECISION 定数 (DOUBLE PRECISION constant)
- デフォルトの実際の精度の 2 倍の精度を持つ実数タイプの定数。
- F
- FORmula TRANslation (Fortran)
- 高水準プログラミング言語の 1 つ。主に、科学、技術、数学用アプリケーションに使用される。
- Fortran
- FORmula TRANslation。
- I
- I/O
- 入出力 (Input/output)。
- K
- kind 型付きパラメーター (kind type parameter)
- 組み込みタイプの使用可能な種類のラベルを付けたパラメーターの値。
- M
- mutex
- mutex という語は、スレッド間の相互排他 (MUTual EXclusion) を提供するプリミティブ・オブジェクトの短縮語。相互排他 (mutex) は、同時に実行されるスレッドのうち、1 度に 1 つだけがデータへのアクセスを許可されたり特定のアプリケーション・コードを稼働させることを確実にするために、複数のスレッド間で調整的に使用される。
- S
- SMP
- 対称的なマルチプロセッシング (Symmetric Multiprocessing)。
[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 | 索引 ]