SWDIV(X,Y)

目的

POWER5 プロセッサーで使用すると、ソフトウェアに浮動小数点除算アルゴリズムを提供します。

この関数は浮動小数点除算の結果を戻し、アプリケーションがループ内で除算の実行を繰り返す通常の除算よりも高い パフォーマンスを提供することができます。

ソフトウェアでの除算を有効にするには、-qarch=pwr5 を指定する必要があります。

クラス

エレメント型関数

引き数の型と属性

X
型は REAL(4) または REAL(8) のいずれかになります。

Y
型および kind 型付きパラメーターは X と同じでなければなりません。

結果の値と属性

X および Y と同じです。

結果の値

結果は X/Y に等しい値を持ちます。

REAL(4) 引き数の場合、結果は IEEE 除算と同じビット単位です。

-qstrict が有効になっている REAL(8) 引き数の場合、結果は IEEE 除算と同じビット単位です。

-qnostrict が有効になっている REAL(8) 引き数の場合、結果は IEEE の結果とわずかに異なる場合があります。

下の例は、-qarch=pwr5 オプションでコンパイルされ、POWER5 プロセッサーで実行された場合に、 ソフトウェア除算アルゴリズムを使用します。

       REAL(4) :: A, B DIVRES1
       REAL(8) :: E, F DIVRES2
 
       DIVRES1 = SWDIV(A, B)
       DIVRES2 = SWDIV(E, F)
       END
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