移植プロセスの概要

通常のプログラムの移植プロセスは、以下のようになります。

  1. 元のプログラムで使用されている移植不能な 言語拡張機能またはサブルーチンを識別します。 これらのどれを XL Fortran がサポートするかを、 以下によってチェックします。
  2. XL Fortran がサポートしていない移植不能な機能の場合は、 それらを削除するか迂回するようにソース・ファイルを変更します。
  3. インストール・システム固有の機能に対しても同じことを行います。 たとえば、プログラムが浮動小数点値の表示に依存していたり、 システム固有のファイル名を使用している場合は、 変更しなければならないことがあります。
  4. XL Fortran を使用してプログラムをコンパイルします。 コンパイル・エラーが発生する場合は、プログラムが正常にコンパイルされるまで、 修正、再コンパイル、および追加のエラーの修正を繰り返します。
  5. XLF コンパイル済みプログラムを実行して、その出力を 他のシステムからの出力と比較します。 結果がかなり異なる場合は、変更しなければならないインストール・システム固有の機能が さらにある可能性があります。 結果がわずかに異なるだけの場合 (たとえば、XL Fortran を使用した結果、 精度の桁数が異なる、または小数点以下の最下位桁の数字が異なる) は、 その違いがさらに調査が必要なほど重大であるかどうかを判断してください。 これらの違いは修正できる可能性があります。

プログラムを XL Fortran に移植する前に、以降の項のヒントを読み、 XL Fortran がどのような互換機能を提供しているかを前もって 頭に入れておいてください。 IBM Copyright 2003