式の評価

演算子の優先順位

式には、複数の種類の演算子を入れることができます。 その場合、式は、次のような演算子の優先順位に従って、 左から右に向かって評価されます。

  1. 定義済み単項
  2. 算術演算子
  3. 文字
  4. 関係演算子
  5. 論理
  6. 定義済み 2 進演算子

たとえば、次のような論理式があるとします。

L .OR. A + B .GE. C

ここで、L が論理型で ABC が実数型だとすると、その式は以下の論理式と同じように 評価されます。

L .OR. ((A + B) .GE. C)

拡張組み込み演算子は、その優先順位を維持します。 つまり演算子は、定義済み単項演算子または定義済み 2 進演算子にはなりません。

解釈規則の要約

演算子を使った 1 次子は、次の順序で組み合わせられます。

  1. 括弧を使用する
  2. 演算子の優先順位
  3. 因数内の指数を右から左に向かって解釈する
  4. 項内の乗算および除算を左から右に向かって解釈する
  5. 算術式内の加算および減算を左から右に向かって解釈する
  6. 文字式内の連結を左から右に向かって解釈する
  7. 論理項内の論理積を左から右に向かって解釈する
  8. 論理和内の論理和を左から右に向かって解釈する
  9. 論理式内の論理等価を左から右に向かって解釈する

式の計算

算術式、文字式、関係式、論理式は、次の規則に従って評価されます。

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コンパイラー・オプションの中には最終結果のデータ型に 影響を与えるものもあります。

コンパイラー・オプションの内容については、「XL Fortran ユーザーズ・ガイド」の 『XL Fortran コンパイラー・オプションに関する参照事項』を参照してください。

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BYTE データ・オブジェクトの使用法

BYTE 型のデータ・オブジェクトは、 LOGICAL(1)CHARACTER(1)、 または INTEGER(1) データ・オブジェクト が使用できるところであればどこでも使用することができます。

BYTE データ・オブジェクトのデータ型は、 それを使用するコンテキストによって決まります。 XL Fortran は、使用前には変換を行いません。 たとえば、名前付き定数の型は、最初に 割り当てられた値によってではなく、使用することによって決まります。

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