SIGN(A, B)

目的

A の絶対値に B の符号を掛けたものを戻します。 A がゼロでない場合、その結果の符号は B の符号と同じになるため、 それを使用して B が負であるか、そうでないかを判別することができます。

B を REAL(4) または REAL(8) と宣言し、B が負の ゼロ値である場合、結果の符号は、-qxlf90=signedzero コンパイラー・オプション を指定したかしないかによって異なります。

クラス

エレメント型関数

引き数の型と属性

A
型は整数または実数でなければなりません。

B
型および kind 型付きパラメーターは A と同じでなければなりません。

結果の値と属性

A と同じです。

結果の値

結果は sgn*|A| です。 この説明を以下に行います。

+---------------------------------Fortran 95---------------------------------+

Fortran 95 では、プロセッサーが、正の実数ゼロと負の実数ゼロを区別することができます。 これは Fortran 90 ではできませんでした。-qxlf90=signedzero オプションを 使用すると、Fortran 95 の動作を指定することができます (REAL(16) の数値のケース以外)。 これによって、IEEE 標準の 2 進浮動小数点演算と整合させることができます。 -qxlf90=signedzero は、xlf95xlf95_r、 および f95 呼び出しコマンドのデフォルトです。

+-----------------------------End of Fortran 95------------------------------+

SIGN (-3.0, 2.0) は値 3.0 を持ちます。


特定名 引き数型 結果型 引き数渡し
SIGN デフォルトの実数 デフォルトの実数 あり
ISIGN 任意の整数 (1) 引き数と同じ あり
DSIGN 倍精度実数 倍精度実数 あり
QSIGN REAL(16) REAL(16) あり (2)

注:

  1. IBM 拡張: デフォルト以外の整数の引き数を指定するための機能。

  2. IBM 拡張: 名前を引き数として渡す機能。

関連情報

XL Fortran ユーザーズ・ガイド」の『-qxlf90 オプション』を参照してください。 IBM Copyright 2003