BACKSPACE

目的

BACKSPACE ステートメントは、順次アクセス FORTRAN 2003 の開始 または定様式ストリーム・アクセス FORTRAN 2003 の終了用に接続された外部ファイルを位置付けます。

構文



>>-BACKSPACE--+-u-------------------+--------------------------><
              '-(--position_list--)-'
 
 

u
外部装置識別子です。 u の値はアスタリスク、またはホレリス定数であってはなりません。

position_list
装置指定子 ([UNIT=]u) を 必ず 1 つ含んでいなければならないリストです。このリストには、 他の有効な各指定子を 1 つずつ入れることができます。

[UNIT=] u
装置指定子です。u は外部装置指定子で、 その値はアスタリスクであってはなりません。 外部装置識別子は整数式 (1 から 2147483647 までの範囲の値を持つ) で表される 外部ファイルを参照します。 オプションの文字である UNIT= を省略する場合は、position_list の最初の項目として u を指定しなければなりません。

ERR= stmt_label
エラーが発生した場合に制御が移される同じ有効範囲単位内の 実行可能ステートメントのステートメント・ラベルを指定するエラー指定子です。 ERR= 指定子をコーディングすると、エラー・メッセージは抑制されます。

IOMSG= iomsg_variable
入出力操作によって戻されるメッセージを指定する入出力状況指定子です。 iomsg_variable は、デフォルトのスカラー文字変数です。これを、使用関連付けされた非ポインター保護変数にすることはできません。 この指定子を含む入出力ステートメントの実行が完了すると、iomsg_variable は以下のように定義されます。

IOSTAT= ios
入出力操作の状況を示す入出力状況指定子です。 ios は変数です。BACKSPACE ステートメントの実行が完了すると、ios の 値は次のように定義されます。

規則

BACKSPACE ステートメントを実行すると、現行レコードがある場合は、 ファイルは現行レコードの前に位置付けられます。 現行レコードがない場合には、ファイルは前のレコードの前に位置付けられます。 ファイルが初期点にある場合には、ファイル位置は変更されません。

リスト指示形式設定または名前リスト形式設定 によって書き込んだレコードに BACKSPACE を使用することはできません。

順次アクセスで、先行レコードがファイル終了レコードである場合、 ファイル終了レコードの前にファイルが位置付けられます。

ERR=IOSTAT= 指定子が設定されているときにエラーが検出されると、ERR= 指定子に よって指定されたステートメントに対して転送が行われ、正の整数値が ios に割り当てられます。

+----------------------------------IBM 拡張----------------------------------+

IOSTAT=ERR= も指定していない場合は、以下のとおりです。

+------------------------------End of IBM 拡張-------------------------------+

   BACKSPACE 15
   BACKSPACE (UNIT=15,ERR=99)
      ...
99 PRINT *, "Unable to backspace file."
   END

関連情報

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