使用されなくなった機能

Fortran 言語が進化するにつれて、古い機能のいくつかは、現在のプログラミングの必要に応じて調整され、 新しい機能によってさらに効率よく処理されるようになるのはきわめて自然なことです。 同時に、受け継がれてきた Fortran コードにかなりの投資がなされたことを考えると、 ここで Fortran 90 または FORTRAN 77 の機能の 一部を削除することはユーザーの必要を考慮していないことにもなります。 このような理由で、XL Fortran は Fortran 90 標準および FORTRAN 77 標準の完全な上位互換となっています。 Fortran 95 では、Fortran 90 言語標準と FORTRAN 77 言語標準の機能の一部が削除されています。 ただし、削除された機能に代わる有効な機能があるので、機能そのものは Fortran 95 から削除されていません。

Fortran 95 は、2 つの旧式の機能のカテゴリーを定義しています。 つまり、「削除された機能」および「古くなった機能」です。 「削除された機能」とは、Fortran 90 または FORTRAN 77 ではほとんど使用されていないと考えられるため、Fortan 95 では サポートされなくなった機能です。

「古くなった機能」とは、現在でもよく使用されているものの、それに代わるさらに優れた新規の機能や方式を 採用できる FORTRAN 77 の機能です。 「古くなった機能」は、定義上では Fortran 95 標準でサポートされていますが、次期の Fortran 標準では 「削除された機能」となるものもあります。 プロセッサーは「削除された機能」を、言語の拡張機能としてサポートし続ける可能性もありますが、既存のコードを、 よりよい方式を採用するように修正していかれることをお勧めします。

Fortran 90 は、以下の FORTRAN 77 機能を「古くなった機能」としています。

Fortran 95 は、以下の FORTRAN 77 機能を 「古くなった機能」としています。

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