データ型には、名前、有効な値、それらの値 (定数) を表す手段、 およびそれらの値を操作するための演算が含まれます。 データ型は、組み込み型 と派生型 の 2 種類に分類されます。
組み込み型は、その演算も含めて事前定義されており、常にアクセスできます。 組み込みデータ型には、次の 2 種類があります。
派生型は、ユーザー定義のデータ型です。派生型のコンポーネントには、組み込みデータ型と 派生データ型の両方を混在させることができます。
XL Fortran は、個々の組み込みデータ型に ついて 1 つ以上の表現方法を提供しています。 それぞれの方法は、kind 型付きパラメーター と呼ばれる値によって指定できます。 この値は、整数型の場合は 10 進の指数の範囲を指示し、 実数型と複素数型の場合は精度と指数の範囲を指示し、 文字型と論理型の場合は表現方法を指定します。 それぞれの組み込み型は、特定の kind 型付きパラメーターをサポートしています。 kind_param は、digit_string または scalar_int_constant_name のいずれかです。
length 型付きパラメーター は、型文字の エンティティーの文字数を指定します。
型指定子 は、型宣言ステートメントで宣言された すべてのエンティティーの型を指定します。 型指定子 (INTEGER、REAL、COMPLEX、LOGICAL、CHARACTER) の 中には、kind_selector を含むことのできるものもあります。 この kind_selector は、kind 型付きパラメーターを指定します。
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たとえば、4 バイトの整数は、 INTEGER(4)、INTEGER(KIND=4)、INTEGER*4 の いずれかとして宣言することができます。 あるいは、デフォルトの整数サイズが 4 バイトに 設定されている場合、単に INTEGER と宣言することができます。 本書では、4 バイト整数の参照について、INTEGER(4) の形式をとります。 型指定子の使用に関する詳細については、 type_spec を参照してください。
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KIND 組み込み関数は、 その引き数の kind 型付きパラメーターを戻します。 詳細については、 KIND(X)を参照してください。