データ・オブジェクト

データ・オブジェクト は、変数、定数、 定数のサブオブジェクトのいずれかです。

変数 は値を持つことができ、実行可能プログラムの実行時に 定義または再定義が実行できます。 変数には次のものがあります。

変数のサブオブジェクト とは、参照したり、 定義したりすることが可能な名前付きのオブジェクトの一部です。 サブオブジェクトには次のものがあります。

定数のサブオブジェクトは、定数の一部です。 参照される部分は、変数の値により異なります。

定数

定数 は値を持ち、実行可能プログラムの実行時に 定義または再定義を行うことはできません。 名前の付いた定数を名前付き定数 といいます (PARAMETERを 参照)。 名前の付いていない定数は、 リテラル定数 といいます。 リテラル定数は、組み込み型でも、型なし (16 進数、8 進数、2 進数、またはホレリス) でもかまいません。 リテラル定数のオプションの kind 型付きパラメーターは、 数字ストリングまたはスカラー整数の名前付き定数のみです。

符号付きのリテラル定数では、正符号または負符号が先行します。 その他のリテラル定数はすべて、 符号なしでなければなりません (先行する符号があってはなりません)。 ゼロの値は、正または負のいずれにも見なされません。 ゼロは、符号付きまたは符号なしのいずれとしても指定できます。

自動オブジェクト

自動オブジェクト とは、プロシージャー内で動的に割り振られる データ・オブジェクトです。 これは、サブプログラムのローカル・エンティティーで、 非定数の文字長および非定数の配列境界の一方またはその両方です。 これは仮引き数ではありません。

自動オブジェクトは、制御された自動ストレージ・クラスを常に持っています。

自動オブジェクトは、DATAEQUIVALENCENAMELISTCOMMON のステートメント内で指定することはできません。 また、 AUTOMATICSTATICPARAMETERSAVE の属性をそれに指定することもできません。 自動オブジェクトは、型宣言ステートメント内の初期化式で初期化または定義することはできません。ただし、デフォルトの初期化は可能です。 また、自動オブジェクトは、 メインプログラムまたはモジュールの指定部分に入れることもできません。 IBM Copyright 2003