MarkVision メッセンジャの仕組み

MarkVision メッセンジャは、MarkVision サーバーと通信してプリンタ イベントに対する自動応答を作成、設定できるようにします。この応答は、アクションと呼ばれます。アクションを作成する時には、以下の3つの事項を指定する必要があります。

MarkVision メッセンジャにより、多くのプリンタ管理作業を自動化するアクションを作成できます。例えば、アクションを構成設定して以下のような作業ができます。


イベントの種類

アクションは、2種類のイベントにより起動できます。

デバイス状況警報

デバイス状況警報は、プリンタで何かが変ったことの通知です。 例えば、用紙カセットをプリンタから引出すと、プリンタは MarkVision メッセンジャにカセットが今なくなっていることを知らせます。これは、MarkVision メッセンジャで「用紙カセットが有りません」という名前のイベントと「有効」という状態で表されます。
カセットを元に戻すと、プリンタは MarkVision にもうカセットはなくなっていないことを知らせます。これは、MarkVision メッセンジャで「用紙カセットが有りません」という名前のイベントと「クリア」という状態で表されます。
イベントの状態が「有効」の時、「クリア」の時、またはその両方に応答するようにアクションを構成設定できます。お使いのアクションがデバイス状況警報に応答する場合、どの状況警報で起動するのかを問うプロンプトが表示されます。

プリンタ フォルダ警報

フォルダ警報は、特定のフォルダにプリンタが出入りした時に生成されます。例えば、MarkVision Professional にトナー残量が 10% 未満のプリンタが自動的に入るフォルダを作成し、MarkVision メッセンジャにこのフォルダにプリンタが入ったら自分宛に通知を送るアクションを作成できます。お使いのアクションがプリンタ フォルダ警報に応答する場合、どのフォルダを監視するのかを問うプロンプトが表示されます。


デバイスの選択

お使いのアクションが監視するデバイスを選ぶ方法は、3 通りあります。

MarkVision サーバー中の全デバイス

お使いのアクションに MarkVision サーバー中の全デバイスを監視させるには、このオプションを選びます。

特定のフォルダ中のデバイス

お使いのアクションに特定のフォルダのみを監視させるには、このオプションを選びます。例えば、3 階のデバイスの担当になっていて、MarkVision サーバーにこれらのデバイスが入るフォルダを設定してある場合、このフォルダを選ぶことにより、お使いのアクションが監視するデバイスの数を制限することができます。

選択されたデバイス

お使いのアクションに特定のデバイスのみを監視させるには、このオプションを選びます。

コマンドの種類

アクションが実行できるコマンドは、3 種類あります。

SMTP 電子メールを送る

アクションが起動されると指定したアドレスへ電子メールを送ります。この電子メールの内容は、MarkVision メッセンジャで詳細に指定できます。例えば、フォルダ警報イベントで起動されるアクションで、監視するプリンタが「トナー残少」フォルダに入ったら、管理者に電子メール通知を出すことができます。この電子メールには、プリンタの機種、その IP アドレス、および「トナー残少」フォルダに入った時刻を列記できます。

MarkVision サーバーでコマンド行を実行する

アクションが起動されるとコマンド行を実行します。例えば、オフラインのデバイスの記録を付ける場合、「オフライン」デバイス状況警報に応答するようにアクションを構成設定できます。監視するデバイスがオフラインになる度に、指定した情報がテキスト ファイルに記入されます。上記の電子メール同様、このテキスト ファイルに書込まれる内容は、MarkVision メッセンジャで詳細に指定できます。例えば、プリンタの機種、ページ計数値、およびオフラインになった時刻を列記させられます。

リモートのホスト サーバーでコマンド行を実行する

アクションが起動されるとリモートのホスト サーバーでコマンド行を実行します。リモートのホスト サーバーでコマンド行を実行するためには、rexec クライアントがそのリモート ホスト サーバー上の rexec サーバーに接続する必要があります。

さらに、コマンドを条件付でまたは繰返し実行するかどうか、および実行の仕方を指定できます。アクションのコマンド実行では以下の事項が指定できます。

例えば、お使いのアクションがプリンタがオフラインになった時に電子メールを送るとすると、指定した時間だけこのコマンドの実行を遅延することができます。そうすればその遅延時間中にそのプリンタがオンラインに戻った場合は電子メールは発送されません。詳しくは、イベント通知の遅延を参照して下さい。
例えば、お使いのアクションが用紙カセットがありませんイベントで起動される場合、しかもカセット 3 でこのイベントが起った場合にのみコマンドを実行する場合、ユーザー定義フィルタを作成して監視するプリンタからカセット 3 が引抜かれた時にのみアクションが応答するようにできます。詳しくは、ユーザー定義フィルタを参照して下さい。