データ・リンク・ファイル・システム・フィルター (DLFF) インストールのロギングを、 dlfs_cfg ファイルを変更することで最小化することができます。dlfs_cfg ファイルは、ドライバーと構成パラメーターをロードするために strload ルーチンに渡されます。ファイルは /usr/lpp/db2_07_01/cfg/ ディレクトリーにあります。記号リンクを経由すると、ファイルは /etc ディレクトリーにも見つかります。dlfs_cfg ファイルの形式は次の通りです。
d <driver-name> <vfs number> <dlfm id> <global message priority> <global module priority> - 0 1
説明:
実際の例では、次のようになります。
d /usr/lpp/db2_07_01/bin/dlfsdrv 14,208,255,-1 - 0 1
ログに記録されるメッセージは、グローバル・メッセージ優先順位とグローバル・モジュール優先順位の設定によって異なります。ログを最小化するために、グローバル・メッセージ優先順位を変更することができます。
使用可能なメッセージ優先順位は次の 4 つです。
#define LOG_EMERGENCY 0x01 #define LOG_TRACING 0x02 #define LOG_ERROR 0x04 #define LOG_TROUBLESHOOT 0x08
DLFF のメッセージの多くは、メッセージ優先順位として LOG_TROUBLESHOOT を持っています。いくつかの構成例を次に示します。
緊急メッセージとエラー・メッセージが必要な場合は、dlfs_cfg 構成ファイルでグローバル・メッセージ優先順位を 5 (1+4) に設定してください。
d /usr/lpp/db2_07_01/bin/dlfsdrv 14,208,5,-1 - 0 1
エラー・メッセージだけが必要な場合は、グローバル・メッセージ優先順位を 4 に設定してください。
d /usr/lpp/db2_07_01/bin/dlfsdrv 14,208,4,-1 - 0 1
DLFS のロギングを必要としない場合は、グローバル・メッセージ優先順位を 0 に設定してください。
d /usr/lpp/db2_07_01/bin/dlfsdrv 14,208,0,-1 - 0 1
インストール後に緊急、エラー、および障害追及メッセージを記録する必要がある場合は、 dlfs_cfg ファイルを変更してください。 dlfs_cfg ファイルは /usr/lpp/db2_07_01/cfg ディレクトリーにあります。グローバル・メッセージ優先順位は 255 (最高の優先順位) または 13 (8+4+1) に設定してください。優先順位を 13 (8+4+1) に設定すると、緊急、エラー、および障害追及情報がログに記録されます。
グローバル・メッセージ優先順位を設定した後、DLFS フィルター・ファイル・システムをアンマウントし、dlfsdrv ドライバーを再ロードして、新しい優先順位の値がロード時に設定されるようにしてください。dlfsdrv ドライバーが再ロードされたら、DLFS フィルター・ファイル・システムを再マウントする必要があります。
|dlfs_cfg ファイルが Sun(TM) Solaris(TM) システムからなくなりました。 |代わりに、システム・ファイル /etc/syslog.conf に、 |システム・メッセージを適切なログ・ファイルに転送するシステム・ログ・デーモン (syslogd) で使用される情報が含まれます。 |/etc/syslog.conf の |kern.notice および kern.debug の項目をコメント化することにより、 |DLFF インストールのためのロギングを最小化することができます。 |変更を有効にするには、syslogd を停止してから開始する必要があります。
|カーネルの通知およびエラーをすべて再び活動化するには、 |/etc/syslog.conf の kern.notice and kern.debug |の項目のコメント化を解除し、再び syslogd の停止、開始を行います。