同期サーバー 管理ガイド
DataPropagator サブスクリプションを使用する場合、DB2 Everyplace 同期サーバーは、DB2 DataPropagator を使用して同期サーバーと DB2 ユニバーサル・データベースとの間でデータを複写します。インストールしたサンプルには、完全な DataPropagator サンプル・データベースおよび同期サーバーの構成が含まれます。このチュートリアルでは DataPropagator サブスクリプションを手動で作成するステップを始めから終わりまで解説しています。
DataPropagator サブスクリプションを作成する前に、データベース表をレプリケーション・ソースとして DB2 に定義する必要があります。この例では、レプリケーション・ソースとして VNURSE サンプル表を定義します。
- DB2 コントロール・センターおよびモバイル・デバイス管理センターをオープンします。
- Windows では、「スタート」->「プログラム」->「IBM DB2 Everyplace」
->「Start Mobile Devices Administration Center (モバイル・デバイス管理センターの開始)」を選択します。
- UNIX では、$DSYINSTDIR/Server に切り替えてから、dsyadmin.sh を実行します。
- DB2 コントロール・センターから、VNURSE データベースが表示されるまでオブジェクト・ツリーを展開します。VNURSE データベースの「Tables (表)」フォルダーを選択して、VNURSE 表を表示します。
- VNCONTACT 表を見付けて、それを右マウス・ボタンでクリックします。
- 「Define as replication source」->「DB2 Everyplace 同期サーバー」を選択します。
- 「Run now」を選択します。
- 「OK」をクリックします。
これで、VNURSE データベースの VNCONTACT 表がレプリケーション・ソースになりました。
VNURSE データベースのレプリケーション・ソース・フォルダーを見れば、このことを確認することができます。
モバイル・デバイス管理センターを使用して、同期サーバー・サブスクリプションとモバイル・ユーザーの管理を行います。DataPropagator サブスクリプションを作成するには、次のようにします。
- 「Control Center (コントロール・センター)」ウィンドウの一番上にある Tools メニューから「DB2 Everyplace モバイル・デバイス管理センター (DB2 Everyplace モバイル・デバイス管理センター)」を選択します。
DB2 Everyplace モバイル・デバイス管理センターがオープンします。
- 「サブスクリプション」フォルダーを右マウス・ボタンでクリックします。「Create (作成)」->「Table subscription (表サブスクリプション)」->
「DataPropagator サブスクリプション」と選択します。
- DataPropagator サブスクリプションの名前を「Name (名前)」フィールドに入力します。この例では、CONTACT を使用します。
- DataPropagator サブスクリプションの説明を「Description (記述)」フィールドに入力します。この例では、VNCONTACT test subscription を使用します。
- 「Encryption level (暗号化レベル)」フィールドで、DataPropagator サブスクリプションの暗号化レベルを選択します。この例では、「None (なし)」を使用します。
- 「Source Database (ソース・データベース)」フィールドの隣にある
プッシュボタンをクリックして、「Database Selection (データベースの選択)」ウィンドウの「Database (データベース)」リストにある VNURSE を選択します。「OK」をクリックします。
- 「Mirror database (ミラー・データベース)」フィールドの隣にある
プッシュボタンをクリックします。「Select Mirror database (ミラー・データベースの選択)」ウィンドウにあるリストから M_VNURSE を選択します。データベースに対応するミラー・データベースがない場合は、「Create (作成)」プッシュボタンをクリックして Create Database ウィザードを立ち上げます。
- 「Define Subscription (サブスクリプションの定義)」プッシュボタンをクリックして、「Define replication subscription (レプリケーション・サブスクリプションの定義)」ウィンドウをオープンします。
- 「Add (追加)」プッシュボタンをクリックして、「Add (追加)」ウィンドウをオープンします。
- 「Replication Source (レプリケーション・ソース)」リストから DSYSAMPLE.VNCONTACT を選択し、「Add (追加)」をクリックします。それから、「Close (クローズ)」をクリックします。
- 「Define replication subscription (レプリケーション・サブスクリプションの定義)」ウィンドウにある「Timing (タイミング)」プッシュボタンをクリックします。
- 「Batch Window (バッチ・ウィンドウ)」フィールドに、複写を開始する前に待機する時間の合計を秒数で指定します。たとえば、60 と入力すると、60 秒後に変更がソース・データベースに複写されます。
- 「OK」をクリックして、「Define replication subscription (レプリケーション・サブスクリプションの定義)」ウィンドウをクローズします。
- 「Authentication (認証)」タブをクリックします。
- ユーザー名とパスワードを「User ID (ユーザー ID)」、「Password (パスワード)」、および「Verify password (確認パスワード)」フィールドに入力します。これは DBADM 権限を持つ有効な DB2 UDB ユーザー ID でなければなりません。
- 「OK」をクリックして、「Create Table Subscription (表サブスクリプションの作成)」ノートブックをクローズします。すべてのフィールドに正しく入力されていれば、「OK」はグレーではなく使用可能になっているはずです。
これで DB2 Everyplace 同期サーバーは、この表のデータの同期をとれるように構成されました。
DB2 Everyplace 同期サーバーは DB2 DataPropagator を使用して、同期サーバーと DB2 ユニバーサル・データベースとの間でデータを複写します。DataPropagator サブスクリプションを使用してデータを同期させるには、その前に同期するデータベースを構成しておく必要があります。データベースを構成するには、以下のようにします。
- DB2 コントロール・センターとモバイル・デバイス管理センターを終了させます。
- Windows では、「スタート」->「プログラム」->「IBM DB2」->「Command Window (コマンド・ウィンドウ)」を選択して、DB2 コマンド・ウィンドウをオープンします。
UNIX では、ウィンドウをオープンして、DB2 データベース・マネージャーを開始してあることを確認します。開始していない場合は、db2start コマンドを出します。
- ディレクトリーを ¥SQLLIBDIR¥bnd に変更します。ここで、SQLLIBDIR は、DB2 ユニバーサル・データベースがインストールされているディレクトリーです。
- bindcap vnurse と入力して、ソース・データベースを構成します。
vnurse は、この例で使用しているデータベースの名前です。
- bindcap m_vnurse と入力して、ミラー・データベースを構成します。
m_vnurse この例で使用しているミラー・データベースの名前です。
- DB2 コマンド・ウィンドウをクローズします。
DataPropagator サブスクリプション・データベースを構成した後、DataPropagator 収集プログラムをソース・データベースに対して開始する必要があります。
DataPropagator 収集プログラムを開始するには、以下のようにします。
- ソース・データベース・サーバーで、DB2 コマンド・ウィンドウをオープンします。
- 次のコマンドを入力してキャプチャー・プロセスを開始します。
ASNCCP vnurse
このコマンド・ウィンドウはオープンしたままにします。キャプチャー・プロセスは、バックグラウンドで継続して実行されます。キャプチャー・プロセスが停止した場合は、これらのステップを繰り返してください。
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