同期サーバー 管理ガイド


DataPropagator 収集プログラムの開始

ソース・システム上の収集プログラムは、同期サーバーだけでなく、その他のアプリケーションによるソース・データベースへの変更をキャプチャーするために、常に実行させておく必要があります。ソース・サーバーをリスタートさせた場合は、同期させる前に収集プログラムをリスタートする必要があります。

収集プログラムを実行するために必要な許可については、「DB2 ユニバーサル・データベース レプリケーションの手引きおよび解説書」を参照してください。

収集プログラムの開始方法は、ソース・サーバーのオペレーティング・システムによって異なります。

Windows システムおよび UNIX システム

Windows または UNIX のソース・データベースに対する変更の収集を開始するには、ASNCCP コマンドを使用します。

Windows ソース・サーバーでの収集プログラムの開始方法

  1. Windows NT のワークステーション・デスクトップで、「スタート」->「プログラム」->「DB2 for Windows (Windows 用 DB2)」->「Command Window (コマンド・ウィンドウ)」と選択して、DB2 コマンド・ウィンドウをオープンします。
  2. キャプチャー・プロセスを初めて開始する場合は、次のコマンドを入力します。
    ASNCCP database_name
    

    database_name は、同期化するソース・データベースの名前です。

    キャプチャー・プロセスを再始動する場合は、次のコマンドを実行します。

    ASNCCP database_name warmns
    

    ASNCCP コマンドによって開始されたキャプチャー・プロセスは継続して実行されます。

Windows NT のサービス・コントロール・マネージャーを使用して収集プログラムを操作することもできます。サービス・コントロール・マネージャーによって、収集プログラムおよび変更適用プログラムを、NT コントロール パネルからサービスとして自動的に開始させることができます。 NT サービスのセットアップ方法については、「DB2 ユニバーサル・データベース レプリケーションの手引きおよび解説書」を参照してください。

UNIX ソース・サーバーでの収集プログラムの開始方法

  1. DB2 データベース・マネージャーを開始してあることを確認します。開始していない場合は、UNIX 端末で db2start コマンドを出します。
  2. キャプチャー・プロセスを初めて開始する場合は、UNIX 端末で次のコマンドを入力します。

    ASNCCP database_name
    
    database_name は、同期化するソース・データベースの名前です。このコマンドは、書き込み特権を持っているディレクトリーで出す必要があります。

    キャプチャー・プロセスを再始動する場合は、次のコマンドを実行します。

     ASNCCP database_name warmns
    

ASNCCP コマンドによって開始されたキャプチャー・プロセスは継続して実行されます。

注:
ASNCCP コマンドの warmns パラメーターは、直前の実行で終了したところから処理を継続するように、収集プログラムのウォーム・スタートを強制します。 ASNCCP コマンドの追加のプログラム・パラメーターについては、「DB2 ユニバーサル・データベース レプリケーションの手引きおよび解説書」を参照してください。ASNCCP コマンドではパラメーターを発行することができますが、同期に悪い影響を及ぼす次のパラメーターの使用は避けてください。

COLD

このパラメーターを指定すると、同期サーバーはソース・データベースにあるすべての行を変更された行として扱うため、パフォーマンスが著しく低下します。

AUTOSTOP

このパラメーターを指定すると、収集プログラムは、ソース・データベース・ログにおけるすべてのトランザクションを取り込んだ後に停止するようになります。同期サーバーでは、収集プログラムがソース・サーバー上で継続して実行されている必要があります。

CHGONLY

このパラメーターの使用はお勧めできません。詳細については、「DB2 ユニバーサル・データベース レプリケーションの手引きおよび解説書」を参照してください。

AS/400 システム

STRDPRCAP (DPR 収集プログラムの開始) コマンドを使用して、AS/400 ソース・データベースに対する変更のキャプチャーを開始します。このコマンドは登録表におけるすべてのレプリケーション・ソースを処理するため、このコマンドを実行するユーザーに適切な権限があることを確認してください。

DPRVSN (DataPropagator バージョン) パラメーターに 5 の値を指定します。RESTART パラメーターに NO を指定して収集プログラムをコールド・スタートさせないでください。コールド・スタートすると、同期サーバーがソース・データベース内のすべての行を変更された行として扱い、パフォーマンスが著しく低下するからです。

OS/390 システム

ソース・システムが OS/390 システムである場合は、JCL を使用して収集プログラムを開始するか、プログラムをシステム開始済みタスクとして開始することができます。これらのタスクの実行方法についての詳細は、「DB2 ユニバーサル・データベース レプリケーションの手引きおよび解説書」を参照してください。 Windows システムおよび UNIX システムで説明した理由から COLD および CHGONLY パラメーターを使用してはいけません。


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