サブスクリプション・セット は、サブスクリプションのコンテナーです。サブスクリプション・セットの一部であるサブスクリプションにおいて定義されたデータおよびファイルへのアクセス権をメンバーが持てるようにするために、サブスクリプション・セットをグループに割り当てます。割り当て可能なサブスクリプションは、JDBC サブスクリプション、DataPropagator サブスクリプション、ファイル・サブスクリプション、またはカスタム・サブスクリプションです。各サブスクリプション・セットには、任意の数のサブスクリプションを入れることができます (モバイル・デバイスの記憶容量の制限は受けます)。
ユーザーは、デバイス上で同期ユーザー・ソフトウェアを開始するときに、どのアプリケーションを同期させるかを選択します。このアプリケーション・メニューは、ユーザーのグループに関連付けられたサブスクリプション・セットのリストから作成されます。詳細については、ユーザー・デバイスの登録を参照してください。
サブスクリプション・セットを定義するには、次のようにします。
各ステップは、このセクションで詳しく説明します。
ユーザーを認証した後、同期サーバーはそのユーザーが所属しているグループを判別してから、管理制御データベースを照会して、要求で参照されるサブスクリプション・セットに属するサブスクリプションを判別します。このため、同期サーバーは、各サブスクリプション・セットを名前によって一意的に識別できなければなりません。
サブスクリプション・セットを識別するには、「Create Subscription set (サブスクリプション・セットの作成)」ノートブックの「Identification (識別)」ページにおいて次の情報を指定します。
1 〜 18 文字の、サブスクリプション・セットを連想できる固有の名前を指定します。特定のグループにすでに使用されているアプリケーションの名前にマップされる名前を選択するか、ここで新しい名前を作成することができます。たとえば、病院で働くすべての在宅介護の専門家によって使用されるサブスクリプション・セットの名前として VNURSE を選択することができます。
サブスクリプション・セット名には大文字小文字の区別があります。
このサブスクリプション・セットを説明する最大 128 文字のテキストを入力します。たとえば、VNURSE サブスクリプション・セットを「すべての在宅介護の専門家によって使用されるデータおよびファイル」として説明することができます。
モバイル・ユーザー・グループが、そのメンバーが必要とするデータおよびファイルにアクセスできるようにするには、表およびファイルを複写用に使用可能なデータ・ソースとして定義するレプリケーション・サブスクリプションにサブスクリプション・セットを関連付けます。
たとえば、訪問看護グループが、vnurse.prc と呼ばれる Palm OS アプリケーションを使用して仕事を行うと仮定します。 vnurse.prc Palm OS アプリケーションは、ソース・サーバー上にある PATIENTS 表および SCHEDULES 表における患者およびスケジュール情報にアクセスします。看護婦が DB2 Everyplace 同期サーバーを使用してこのデータを自分のユーザー・デバイスに複写できるようにするには、次の 2 つのレプリケーション・サブスクリプションを定義する必要があります。
サブスクリプションを定義した後は、サブスクリプションをサブスクリプション・セットに関連付けてから、そのサブスクリプション・セットを VNURSE グループに割り当てて、訪問看護婦が必要なデータを複写できるようにします。訪問看護婦は、自分のデータを同期させたときに、リソース・ファイルの最新コピーだけでなく、PATIENTS 表および SCHEDULES 表に対する更新も受け取ります。
サブスクリプション・セットに関連付けることのできるサブスクリプションの数には制限はありません。
サブスクリプションをサブスクリプション・セットに関連付けるには、次のようにします。
「Available subscriptions (使用可能サブスクリプション)」リストにサブスクリプションが表示されない場合は、サブスクリプションを作成する必要があります。ここで「Create (作成)」をクリックして、「Create JDBC subscription (JDBC サブスクリプションの作成)」ノートブック、「Create DataPropagator subscription (DataPropagator サブスクリプションの作成)」ノートブック、「Create File subscription (ファイル・サブスクリプションの作成)」ノートブック、または「Create Custom subscription (カスタム・サブスクリプションの作成)」ノートブックをオープンするか、後でサブスクリプションを作成して、後でサブスクリプション・セットをサブスクリプションに関連付けることができます。
サブスクリプション・セットにおいて参照される DataPropagator サブスクリプションおよびファイル・サブスクリプションにグループがアクセスできるようにするには、そのグループをそのサブスクリプション・セットに関連付ける必要があります。
サブスクリプション・セットをグループに割り当てるには、次のようにします。
「Available groups (使用可能グループ)」リストにグループが表示されない場合は、グループを作成する必要があります。ここで「Create (作成)」をクリックして、「Create Group (グループの作成)」ノートブックをオープンするか、後でグループを作成して、後でグループをサブスクリプション・セットに関連付けることができます。グループの作成についての詳細は、データ同期グループの作成を参照してください。