同期サーバー 管理ガイド
Symbian OS V6.0 デバイスで同期のテストを行うには、そのデバイスに対する TCP/IP 接続が必要です。
Intuwave からの m-Router Connect を使用することで、モバイル・デバイスから Windows 32 ビット版プラットフォーム上で稼働する PC への TCP/IP 接続をセットアップすることができます。
Intuwave からの m-Router Connect のベータ版を入手するための情報は、Web サイト http://www.intuwave.com にあります。
m-Router Connect は、PC 用 m-Router Connect とデバイス用 m-Router Connect の、2 つのパートで構成されます。デバイスを PC に接続するには、デバイスと PC の両方に m-Router Connect をインストールしなければなりません。
m-Router Connect を使用してモバイル・デバイスと PC の間の接続を確立するには、以下のようにします。
- デバイスに付属している資料を参照して、デバイスに m-Router Connect をインストールします。
- PC に m-Router Connect をインストールします。
- PC 上の m-Router Connect を構成します。
- デバイス上の m-Router Connect を構成します。
PC 上の m-Router Connect を構成するには、以下のようにします。
- シリアル・ケーブルを使用して、Symbian OS V6.0 デバイスを PC の COM ポートに接続します。
- m-Router Connect を開始します。デスクトップのシステム・トレイにプログラム・アイコンが現れます。
- そのアイコンを、右マウス・ボタンでクリックします。「m-Router Overview」ウィンドウがオープンします。
- 「m-Router Overview」ウィンドウで、デバイスがつながっている COM ポートを表すアイコンをクリックします。デバイスが正しく接続されていて、かつ m-Router が接続を検出したら、そのアイコンは、ソケットに差し込まれているプラグとして表示されます。
- 「Properties of COM x」ウィンドウの「General (一般)」ページで、「Mode (モード)」ドロップダウン・リストから「serial port」を選択します。
x はポート番号です。
- 「Baud」ドロップダウン・リストから「115200」を選択します。
デバイス上の m-Router Connect を構成するには、以下のようにします。
- デバイスのキーボードの「Extras」ボタンを押します。「Extras」ウィンドウがオープンします。
- リストから「m-Router Connect」を選択します。
- 「Open (オープン)」を押します。「m-Router Connect」ウィンドウがオープンします。
- 「Configure (構成)」を押します。「Settings (設定)」ウィンドウがオープンします。
- 「Settings (設定)」ウィンドウで「Cable」を選択します。
- 「OK」を押して、ウィンドウを終了させます。
- 「Close (クローズ)」を押して、m-Router Connect を終了します。
DB2 Everyplace 同期サーバーは、同期クライアント・アプリケーションのサンプルである ISync を提供しています。
ISync を同期サーバーと同期させるには、まず最初に ISync を構成しなければなりません。
ISync を構成するには、以下のようにします。
- デバイスのキーボードの「Extras」ボタンを押します。「Extras」ウィンドウがオープンします。
- アプリケーション・リストから「Isync」を選択します。
- 「Open (オープン)」を押して、ISync を開始します。「ISync」ウィンドウがオープンします。
- 「Settings (設定)」を押します。「User Info」ウィンドウがオープンします。
- 「Device ID (デバイス ID)」フィールドに、デバイスの固有 ID を入力します。
- ワークステーションの IP アドレスまたはホスト名を「Server IP (サーバー IP)」フィールドに入力します。
- 「Port (ポート)」フィールドに 8080 と入力します。これは、同期サーバーのアプリケーション・サーバーが使用するデフォルト・ポートです。
- 「User ID (ユーザー ID)」フィールドに nurse1 と入力します。これは、Create Sync Server Sample プログラムによって作成されるサンプル・ユーザーです。
- オプション: ISync に同期中の詳細ログを登録させたい場合は、「Detailed Log (詳細ログ)」チェック・ボックスを選択します。詳細ログは、トラブルシューティングの際に有益です。
- 「Set Password」を押します。「Set Password」ウィンドウがオープンします。
- 「Enter Password」フィールドに nurse1 と入力します。これは、Create Sync Server Sample プログラムによって設定されるサンプル・パスワードです。
- オプション: ISync にパスワードを保存させたい場合は、「Save password」をタップします。
- 「OK」を押します。「Set Password」ウィンドウがクローズします。
- 「User Info」ウィンドウで「OK」を押して、変更内容を保管し、終了します。
これで、Symbian OS V6.0 デバイスおよびソフトウェアで同期をとる準備が整いました。
DB2 Everyplace 同期サーバーが稼働していることを確認してください。同期サーバーを開始する必要がある場合は、同期の準備を参照してください。
- PC 上の m-Router Connect の構成に記載されている指示に従って、COM ポートのプロパティーのウィンドウの「General (一般)」ページに進みます。
- Symbian OS V6.0 デバイスで「Extras」を押します。
- 「m-Router Connect」を選択し、「Open (オープン)」を押します。「m-Router Connect」ウィンドウが表示されます。
- 「Connect」を押します。これで m-Router が、PC との接続を確立しようとします。
- m-Router Connect がまだ稼働している状態で、「Extras」を押します。
- 「ISync」を選択して、「OK」を押します。「ISync」画面がオープンします。
- 「Sync」を押します。
- COM ポートのプロパティーのウィンドウで、「Mode (モード)」リストのドロップダウン矢印を再度クリックし、「serial port」を再度選択して、デバイスと PC の間の接続を開始します。
- 同期が終了した後は、デバイスの「Menu (メニュー)」ボタンを押します。
- 「File (ファイル)」メニューで「Close (クローズ)」を強調表示にします。
- 「Select (選択)」を押して、ISync を終了します。
- キーボードの「Extras」を押します。
- リストから「m-Router Connect」を選択し、「Open (オープン)」の隣りのボタンを押して、アプリケーションに切り替えます。
- 「Disconnect」を押します。
- 「Exit (終了)」を押して、m-Router Connect を終了します。
DB2 Everyplace データベースと DB2 Everyplace 同期サーバーをインストールし、デバイスをセットアップしたら、同期をとる準備は完了です。
DB2 Everyplace のインストールについての詳細は、「DB2 Everyplace インストールおよびユーザーズ・ガイド」を参照してください。この章では、サンプル・データと、サンプルの DataPropagator サブスクリプションおよび JDBC サブスクリプションを使用して、同期のテストを行います。しかし、サンプルのアップロード・サブスクリプション・タイプは使用しません。
DataPropagator サブスクリプションで指定するソース表は、DB2 UDB データベース上になければなりません。
JDBC サブスクリプションで使用するソース表は、JDBC 準拠のデータベース (DB2 UDB も含む) であれば、いかなるデータベースでも構いません。数種類の異なるデータ・ソースで作業を行なうための詳細については、データ・ソースの取り扱いを参照してください。
このチュートリアルでは、DB2 UDB および JDBC 準拠のデータベースの管理については知識があるものと見なしています。次のステップについて説明します。
- データに対する JDBC サブスクリプションの作成。
- データに対する DataPropagator サブスクリプションの作成。
- DataPropagator サブスクリプションのためのソースの設定。
- DataPropagator サブスクリプションの作成。
- 表のバインディングと、DataPropagator サブスクリプションのキャプチャーの開始。
- サブスクリプションのサブスクリプション・セットへのグループ化。
- モバイル・ユーザーの作成。
- データ同期グループの作成と、ユーザーとサブスクリプション・セットのグループへの割り当て。
- アプリケーション・サーバーの開始。
- モバイル・デバイスの構成。
- 初めての同期。
DB2 Everyplace 同期サーバーには、JDBC サブスクリプションおよび DataPropagator サブスクリプションをテストするための、サンプルのデータベースおよび構成が組み込まれています。
JDBC サンプル・データはインストール処理の最後にインストールできます。インストール時に JDBC サンプル・データをインストールした場合は、ステップ 1、2、および 4 のみを実行してください。インストール時にサンプル・データをインストールしなかった場合は、ステップ 1 から 4 を実行し、サンプル・データベースをインストールする必要があります。
サンプル・データベースをインストールするには、以下のようにします。
- DB2 コマンド・ウィンドウをオープンします。
- Windows では、¥SyncServer¥Sample¥ ディレクトリーに変更します。
UNIX オペレーティング・システムでは、$DSYINSTDIR/Sample に変更します。
- JDBC のサンプル・データをインストールします。
- Windows では、dsysample.exe を実行します。
DB2 のユーザー ID とパスワードを入力するよう、プロンプトが表示されます。これらは、JDBC のサンプルのデータベースおよび構成を作成する際に使用されます。
- UNIX では、dsysample.sh db2userid db2password を実行します。
- DataPropagator のサンプル・データをインストールします。
- Windows では、dsysampleDPropr.bat db2userid db2password を実行します。「Install (インストール)」をクリックします。
- UNIX では、dsysampleDPropr.sh db2userid db2password を実行します。
DB2 ユーザー ID およびパスワードは、DataPropagator サンプル・プログラムを作成するために使用されます。
DB2 Everyplace 同期サーバーには、アプリケーション・サーバーの実行に必要なサーブレットが組み込まれています。簡単なアプリケーション・サーバーがデフォルトでインストールされます。DB2 Everyplace 同期サーバーは、多種多様なアプリケーション・サーバーで使用できます。IBM WebSphere Application Server のような異なるアプリケーション・サーバーで DB2 Everyplace 同期サーバーを使用する場合の方法については、DB2 Everyplace の Web サイト (http://www.ibm.com/software/data/db2/everyplace/) を参照してください。
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