同期サーバー 管理ガイド


JDBC データベースを使用するための同期サーバーのセットアップ

DB2 以外の JDBC ドライバーを使用する JDBC サブスクリプションまたはアップロード・サブスクリプションを作成する前に、同期サーバーを構成しておく必要があります。通常、その際に、JDBC ドライバー・パスを同期サーバーの構成ファイルに追加しておきます。 Microsoft SQL Server およびその他の JDBC 準拠データベースに接続するためには、ドライバー・リスト・ファイルも更新しておかなければなりません。

同期サーバーを構成した後は、JDBC ドライバーを使用するサブスクリプションを作成することができます。「Create JDBC Subscription (JDBC サブスクリプションの作成)」または「Create Upload Subscription (アップロード・サブスクリプションの作成)」ノートブックで、正しいデータベース・タイプを指定する必要があります。また、場合によっては、ドライバーを絶対パス名で指定しなければならないこともあります。

表 2 および 表 3 には、JDBC サブスクリプションおよびアップロード・サブスクリプションで必要なステップがリストされています。

表 2. JDBC サブスクリプション用に JDBC ドライバーを使用するための同期サーバーのセットアップで必要なステップ


DB2 UDB Informix、Sybase、または Oracle Microsoft SQL Server
初めて JDBC ドライバーを使用する前に同期サーバーをセットアップする場合: なし JDBC ドライバー・パスを追加する。
  1. JDBC ドライバー・パスを追加する。
  2. ドライバー・リスト・ファイルを更新する。

「Create JDBC Subscription (JDBC サブスクリプションの作成)」ノートブックの「Source (ソース)」タブでサブスクリプションを作成する場合: Driver (ドライバー)」ドロップダウン・リストから「IBM DB2 UDB local (IBM DB2 UDB ローカル)」を選択する。 Driver (ドライバー)」ドロップダウン・リストからデータベース・タイプを選択する。 Driver (ドライバー)」ドロップダウン・リストから「Other (その他)」を選択し、右側のフィールドにドライバーの絶対パス名を入力する。

表 3. アップロード・サブスクリプション用に JDBC ドライバーを使用するための同期サーバーのセットアップで必要なステップ


DB2 UDB Informix、 Sybase、または Oracle Microsoft SQL Server その他すべての JDBC 準拠データベース
初めて JDBC ドライバーを使用する前に同期サーバーをセットアップする場合: なし JDBC ドライバー・パスを追加する。 JDBC ドライバー・パスを追加する。 JDBC ドライバー・パスを追加する。
「アップロード・サブスクリプションの作成」ノートブックの「Source (ソース)」タブでサブスクリプションを作成する場合: Driver (ドライバー)」ドロップダウン・リストから DB2 UDB ドライバーを選択する。 Driver (ドライバー)」ドロップダウン・リストからデータベース・タイプを選択する。 Driver (ドライバー)」ドロップダウン・リストから「Other (その他)」を選択し、右側のフィールドにドライバーの絶対パス名を入力する。 Driver (ドライバー)」ドロップダウン・リストから「Other (その他)」を選択し、右側のフィールドにドライバーの絶対パス名を入力する。

DB2 以外のソースのための JDBC ドライバー・パスの追加

DB2 以外のソース・データベースの場合は、JDBC クライアント・ドライバーのパスを同期サーバーの構成ファイルに追加する必要があります (表 3 を参照してください)。JDBC クライアント・ドライバーは、データ・ソース・ベンダーが提供します。

JDBC ドライバー・パスを追加するには、次のようにします。

  1. モバイル・デバイス管理センターが稼働している場合は、それを終了します。
  2. 同期サーバーのサーブレットが稼働している場合は、それを停止します。
  3. テキスト・エディターを使用して、¥SyncServer¥Server¥dsysetjavahome.bat ファイルをオープンします。これは、¥SyncServer¥Server¥ ディレクトリーにあります。
  4. このファイルの SET JDBC_DRV_CP の行に、JDBC ドライバーの完全パスを追加します。たとえば、C:¥Oracle¥Ora81¥jdbc¥lib¥ にインストールされている JDBC クライアント・ドライバーを使用して Oracle のソースにアクセスするように構成するには、dsysetjavahome.bat ファイルの SET JDBC_DRV_CP の行に、次のパスを追加します。
    SET JDBC_DRV_CP=C:¥Oracle¥Ora81¥jdbc¥lib¥classes111.zip
    

    JDBC クライアント・ドライバーを複数指定することができます。たとえば、次のように指定します。

    SET JDBC_DRV_CP=C:¥Oracle¥Ora81¥jdbc¥lib¥classes111.zip;E:¥Informix¥JDBC¥lib¥ifxjdbc-g.jar
    
  5. 変更内容を有効にするには、同期サーバーのサーブレットを再始動します。

Microsoft SQL Server でサード・パーティーのドライバーを使用するためのドライバー・リスト・ファイルの更新

  1. モバイル・デバイス管理センターが稼働している場合は、それを終了します。
  2. 同期サーバーのサーブレットが稼働している場合は、それを停止します。
  3. テキスト・エディターを使用して、¥SyncServer¥Server¥classes¥com¥ibm¥mobileservices¥ ディレクトリーの DSYJdbcDriverList.properties ファイルをオープンします。ファイル内容は、デフォルトでは次のようになっています。
    # This file specifies which JDBC drivers are used for which databases.
    #
    # Format:
    #   {JDBC driver full-name}={database identifier}
    #
    # The following database identifiers are supported:
    #    DB2 -------------- for DB2 databases
    #    Ifx -------------- for Informix databases
    #    Oracle ----------- for Oracle databases
    #    SQLServer -------- for Microsoft SQL Server databases
    #    Syb -------------- for Sybase databases
     
    # Here is a list of DB2 JDBC drivers:
    COM.ibm.db2.jdbc.app.DB2Driver=DB2
    COM.ibm.db2.jdbc.net.DB2Driver=DB2
    com.ibm.as400.access.AS400JDBCDriver=DB2
     
    # Here is a list of Informix JDBC drivers:
    com.informix.jdbc.IfxDriver=Ifx
     
    # Here is a list of Oracle JDBC drivers:
    oracle.jdbc.driver.OracleDriver=Oracle
     
    # Here is a list of SQL Server JDBC drivers:
    com.jnetdirect.jsql.JSQLDriver=SQLServer
     
    # Here is a list of Sybase JDBC drivers:
    com.sybase.jdbc.SybDriver=Syb
     
     
     
     
    
  4. このファイルに、使用したいサード・パーティーの JDBC ドライバーを指定する行を、次の形式で追加します。
    JDBC_driver_full_name=SQLServer
    

    たとえば、次のように指定します。

    com.myfastdriver.jdbc.SQLDriver=SQLServer
    
  5. 変更内容を有効にするには、同期サーバーのサーブレットを再始動します。

「JDBC サブスクリプションの作成」または「アップロード・サブスクリプションの作成」ノートブックでの JDBC ドライバーの指定

JDBC サブスクリプションまたはアップロード・サブスクリプションを作成するときは、「Creating JDBC Subscription (JDBC サブスクリプションの作成)」または「アップロード・サブスクリプションの作成」ノートブックの「Source (ソース)」タブで、正しいドライバーを指定しなければなりません。

ほとんどの場合は、「Driver (ドライバー)」ドロップダウン・リストから正しいソース・データベースのタイプを選択するだけで済みます。右側のフィールドは自動的に更新されて、JDBC ドライバーの絶対パス名が入ります。

DB2 UDB の場合、DB2 データベースが同期サーバーと同じマシンで稼働している場合は、「DB2 UDB local」を選択します。 DB2 データベースがリモートで稼働している場合は、「DB2 UDB remote」を選択します。後者では、リモートの DB2 データベースが正しく構成されていて、適切な JDBC 接続が可能になっていることを確認してください。

データベースが Microsoft SQL Server (JDBC サブスクリプションとアップロード・サブスクリプションの両方で) またはその他の JDBC 準拠データベース (アップロード・サブスクリプションで) の場合、次のことを行う必要があります。

  1. リストから「Other (その他)」を選択します。
  2. 右側のフィールドに、ドライバー・パスの絶対パス名を入力します。

DB2 DataPropagator データ・ソース

同期をとるようにデータベースをセットアップする際に、DataPropagator サブスクリプションと同期させる各ソース表をレプリケーション・ソースとして定義する必要があります。

DB2 コントロール・センターを使用して、ソース・システム上にレプリケーション・ソースを定義してください。

  1. モバイル・デバイス管理センターを開始します。

    「DB2 Control Center (DB2 コントロール・センター)」および「Mobile Devices Administration Center (モバイル・デバイス管理センター)」の 2 つのウィンドウが現れます。

  2. 「DB2 Control Center (DB2 コントロール・センター)」ウィンドウで、コンテンツ・ペインにレプリケーション・ソースとして定義したい表が表示されるまで、オブジェクト・ツリーを展開します。
  3. 表を右マウス・ボタンでクリックします。
  4. Define as replication source」->「DB2 Everyplace Sync Server (DB2 Everyplace 同期サーバー)」と選択します。「Run now」ウィンドウまたは「save SQL」ウィンドウで、「Run now」を選択し、「OK」をクリックします。

レプリケーション・ソースの役割をする各表ごとに 1 つ以上の基本キー列を定義する必要があります。「DB2 ユニバーサル・データベース 管理の手引き」では、基本キーの列を選択する方法について、さらに詳しく説明しています。


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