IBM Rational Application Developer 更新サーバーのローカル・ミラーの作成

Rational Application Developer バージョン 6.0 用

目次

1.0 更新のダウンロードおよび解凍

IBM^® Rational^® Application Developer 更新サーバーのローカル・ミラーを作成するには、以下に示す更新をダウンロードします。更新サーバーのローカル・ミラーを既に作成している場合は、これらの更新をダウンロードする前に、古いフ ィーチャー・ファイルを除去してください。

重要: IBM Rational Product Updater 6.0.1 をダウンロードする必要があります。

更新をダウンロードしたら、更新サーバーのローカル・ミラーをステージするターゲット・ディレクトリーに ファイルを解凍します。 すべての更新を同じターゲット・ディレクトリーに解凍することができます。更新間で上書きすることはありません。

2.0 site.xml ファイルの作成および更新

通常、それぞれの製品ごとに更新サイトとディスカバリー・サイトがあります。更新サイトには、暫定修正、フィックスパック、リフレッシュ ・パックなどの製品修正が含まれており、ディスカバリー・サイトには、オプション・フィーチャーが含まれています。

注: Rational Product Updater にはディスカバリー・サイトはありません。

ダウンロードした各製品修正には、product¥60¥update¥ ディレクトリーに site_identifier.xml ファイルが含まれており、ダウンロードした各フィーチャーには、product¥60¥discovery¥ ディレクトリーに site_identifier.xml ファイルが含まれています。ここで、identifier は製品修正またはフィーチャーを示し、product は製品を示します。 Rational Product Updater に対する更新用の site_identifier.xml ファイルは 、rpu¥60¥update¥ ディレクトリーにあります。

更新サイトおよびディスカバリー・サイトは、それぞれ別個の site.xml ファイルを必要とします。各 site.xml ファイルを作成するには、該当する site_identifier.xml ファイルの <feature/> 情報を結合する必要があります。

site.xml ファイルを作成または更新するには、以下のステップを行います。

1. テキスト・エディターで site_identifier.xml ファイルを開く。例えば、site_60_6011.xml を開きます。
2. ファイルを同じディレクトリー内に site.xml として保管する。そのディレクトリーに site.xml という名前のファイルがすでにある場合は、site_60_6011.xml の <feature/> 情報を site.xml の <site></site> セクションにコピーします。
3. それぞれの site_identifier.xml ファイルの <feature/> 情報を site.xml にコピーする。


例えば、以下のコードは、rad¥60¥discovery¥site_601_J2C6012.xml および rad¥60¥discovery¥site_i4gl.xml の <feature/> 情報を rad¥60¥discovery¥site.xml にコピーした結果を示しています。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<site>
<!-- J2C refresh feature-->
<feature id="com.ibm.j2c.win32" os="win32" patch="false" url="features/com.ibm.j2c.win32_6.0.1.2.jar" version="6.0.1.2"> <category name="refreshpack"/>
</feature>
<feature id="com.ibm.j2c.linux" os="linux" patch="false" url="features/com.ibm.j2c.linux_6.0.1.2.jar" version="6.0.1.2"> <category name="refreshpack"/>
</feature>
<feature id="updater.j2c.nl1.plugins.601" patch="false" url="features/updater.j2c.nl1.plugins.601_1.0.0.jar" version="1.0.0"> <category name="proxies"/>
</feature>
<feature id="updater.j2c.plugins.601" patch="false" url="features/updater.j2c.plugins.601_1.0.0.jar" version="1.0.0"> <category name="proxies"/>
</feature>
<feature id="updater.j2c.resource.adapters" patch="false" url="features/updater.j2c.resource.adapters_1.0.0.jar" version="1.0.0"> <category name="proxies"/>
</feature>
<feature id="updater.j2c.linux.permissions" patch="false" url="features/updater.j2c.linux.permissions_1.0.0.jar" version="1.0.0"> <category name="proxies"/>
</feature>

<!--I4GL conversion utility-->
<feature patch="false" id="com.ibm.etools.i4gl.conversion.refresh.win32" version="6.0.0.1a" url="features/com.ibm.etools.i4gl.conversion.refresh.win32_6.0.0.1a.jar" os="win32">
</feature>

<feature patch="false" id="com.ibm.etools.i4gl.conversion.refresh.linux" version="6.0.0.1a" url="features/com.ibm.etools.i4gl.conversion.refresh.linux_6.0.0.1a.jar" os="linux">
</feature>

<feature patch="false" id="updater.rad.ifeature.i4glconversion.refresh.001" version="1.0.0" url="features/updater.rad.ifeature.i4glconversion.refresh.001_1.0.0.jar">
</feature>

<feature patch="false" id="updater.zips.i4glconversion.refresh.win32.001" version="1.0.0" url="features/updater.zips.i4glconversion.refresh.win32.001_1.0.0.jar">
</feature>

<feature patch="false" id="updater.zips.i4glconversion.refresh.linux.001" version="1.0.0" url="features/updater.zips.i4glconversion.refresh.linux.001_1.0.0.jar">
</feature>

</site>

注:
• product¥60¥discovery¥site.xml ファイル内の古いフィーチャー情報を有効な最新のフィーチャー情報に置き換えてください。
• product¥60¥update¥site.xml ファイル内の前のフィーチャー情報を有効な最新の製品修正情報に置き換えないでください。
• フィーチャー情報の順序は重要ではありません。


4. 更新した site.xml ファイルを保管して閉じる。オリジナルの site_identifier.xml ファイルは参照用に保持しておきます。
5. テキスト・エディターを閉じる。

3.0 policy.xml ファイルの作成

ダウンロードした製品修正およびフィーチャーには、それぞれの site_identifier.xml ファイルを参照する product¥policy_identifier.xml ファイルが含まれています。すべての policy_identifier.xml ファイルを単一の policy.xml ファイルに結合する必要があります。このファイルの作成後は、すべての製品更新に対してこのファイルを使用することができ、前のセクションで作成した site.xml ファイルを参照することができます。

policy.xml ファイルを作成するには、以下のステップを行います。

1. テキスト・エディターで product¥policy_identifier.xml ファイルを開く。例えば、policy_60_6011.xml を開きます。
2. ミラー・サイトのメイン・ディレクトリーで、ファイルを policy.xml として保管する。
3. site_identifier.xml の代わりに site.xml を指すように、URL マップを編集する。site.xml への汎用的なアクセスが可能な絶対パスを指定してください。 例えば、ミラー・サイトが server1 という名前の Web サーバー上にある場合、policy.xml ファイルは、次の例のようになります。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<update-policy>
   <url-map pattern="com.ibm.rational.application.developer.update" url="http://server1/rational_updates/rad/60/update/site.xml"/>
</update-policy>


4. その他すべての product¥policy_identifier.xml ファイル (rad¥policy_j2c_601.xml など) の URL マップ情報を追加する。


更新サーバーのローカル・ミラーから更新できるそれぞれの製品ごとに、更新サイト用の URL マップとディスカバリー・サイト用の URL マップがなければなりません。さらに、フィーチャー・ディスカバリー・サイト用に、追加の URL マップが必要です。 パターンは、それぞれの product¥policy_identifier.xml ファイルに規定されています。


5. site_identifier.xml の代わりに site.xml を指すように、各 URL マップを編集する。ファイルは、次の例のようになります。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<update-policy>
   <url-map pattern="com.ibm.rational.application.developer.update" url="http://server1/rational_updates/rad/60/update/site.xml"/>
   <url-map pattern="com.ibm.rational.application.developer.discovery" url="http://server1/rational_updates/rad/60/discovery/site.xml"/>
</update-policy>


6. site.xml ファイルの一般アクセス可能な絶対パスを入力して、Rational Product Updater に対する更新の URL マップを作成する。


<url-map pattern="com.ibm.orca.product.updater" url="http://server1/rational_updates/rpu/60/update/site.xml"/>


7. policy.xml ファイルを保管する。
8. テキスト・エディターを閉じる。

4.0 更新サーバーのローカル・ミラーからの更新のインストール

更新サーバーのローカル・ミラーが使用可能になったら、以下を行って、更新をインストールすることができます。

製品をインストールしたユーザー・アカウントと同じユーザー・アカウントで更新をインストールして ください。

制約事項:

• 更新をインストールする際には、製品を閉じる必要があります。
• Windows^® オペレーティング・システムでは、Administrator 特権を持つアカウントを使用してください。Linux^® オペレーティング・システムでは、root としてログインしてください。

更新をインストールするには、以下のステップを行います。

1. Rational Product Updater を開始する。
   • Windows オペレーティング・システムの場合は、「スタート」>「プログラム」>「IBM Rational」>「Rational Product Updater」の順にクリックする。
   • Red Hat Enterprise Linux 3.0 (GNOME デスクトップ環境) の場合は、メインメニューを開いて、「Programming」>「Rational Product Updater」の順にクリックする。
   • SuSE Linux Enterprise Server 9.0 (K デスクトップ環境) の場合は、メインメニューを開いて、「IBM Rational」>「Rational Product Updater」の順にクリックする。

注: Red Hat Enterprise Linux 3.0 および SuSE Linux Enterprise Server 9.0 の場合、デフォルト以外のデスクトップ環境を使用すると、製品のショートカットがデフォルト位置に表示されないことがあります。


2. 「設定 (Preferences)」>「サイトの更新」をクリックする。
3. 更新サーバーのローカル・ミラーのメイン・ディレクトリーにある policy.xml ファ イルへのパスを入力する。
4. 「OK」をクリックする。
5. 「更新の検索」または「オプション・フィーチャーの検索」をクリックする。


Rational Product Updater が更新を必要としている場合は、続行する前にその更新をインストールするよ うに指示するプロンプトが表示されます。「OK」をクリックします。Rational Product Updater は、その更新をインストールして、 再始動後、使用可能な更新のリストを検索します。


6. インストールする更新を選択する。
7. 「更新のインストール」または「オプション・フィーチャーのインストール」をクリックする。
8. ご使用条件を受諾し、インストールを続行する場合は、「OK」をクリックする。


ご使用のコンピューター・プロセッサーの速度およびご使用のコンピューターの RAM のサイズによっては、 更新のインストールに長時間かかる場合があります。

インストール完了後、Rational Product Updater の「インストール済み製品」ページに、インストールさ れた更新がリストされます。


9. Rational Product Updater を閉じる。