Load Balancer は、インターネットやイントラネット上のサーバーに動的ロード・バランシング、
スケーラビリティー、およびハイ・アベイラビリティーを提供する管理/構成ツールです。
- 新バージョンの Linux のサポート
Red Hat および SuSE の新しいバージョンは、SuSE SLES の追加とともに、このリリースでサポートされるようになります。
- AIX および Solaris の 64 ビット・サポート
AIX 5.1 および Solaris 8 に限り、32 ビット・モードのサポートに加えて、
サポートが 64 ビット・モードまで拡張されました。
- Cisco CSS Controller コンポーネントへの拡張
Cisco CSS スイッチは、接続情報の取り出しおよび重みの設定のための SNMP インターフェースを備えた、
ハードウェア・ベースのロード・バランサーです。Cisco CSS Controller は、
Cisco CSS スイッチによってロード・バランシングされているサーバーをモニターし、
正確なロード・バランシングを保証するために適切な重みを提供する、
Load Balancer コンポーネントです。コントローラーは、優れたアプリケーションと
システム認識によって、Cisco CSS スイッチのサーバー・ロード・バランシング機能を強化します。
- Nortel Alteon Controller コンポーネント
このフィーチャーは、新しい Load Balancer のコンポーネントです。
Nortel Alteon Controller は、前リリースで提供された Cisco CSS Controller と非常によく似ています。
Nortel Alteon Web スイッチは、接続情報の取り出しおよび重みの設定のための SNMP インターフェースを備えた、
ハードウェア・ベースのロード・バランサーです。Nortel Alteon Controller は、Alteon スイッチによって
ロード・バランシングされているサーバーをモニターし、正確なロード・バランシングを保証するために
適切な重みを提供する、新しいロード・バランサー・コンポーネントです。コントローラーは、優れたアプリケーションと
システム認識によって、Nortel Alteon スイッチのサーバー・ロード・バランシング機能を強化します。
- Controller ハイ・アベイラビリティー
このフィーチャーは、Cisco CSS Controller および Nortel Alteon Controller コンポーネントに適用されています。
Load Balancer は、Cisco CSS Controller コンポーネントと Nortel Alteon Controller コンポーネントの
両方のハイ・アベイラビリティーをサポートするようになりました。この機能を使用すると、プライマリー・サーバーに障害が発生した場合に
ロード・バランシングを引き継ぐためのバックアップ・サーバーに、Cisco CSS Controller をインストールすることが可能になりました。
- WebSphere Application Servers (WAS) のロード・バランシング
このフィーチャーは、CBR コンポーネントに適用されています。
CBR は、WAS 形式の類縁性を使用した、WAS (バージョン 5) サーバーに対するロード・バランシング
Web アプリケーション要求をサポートします。CBR には、WAS 構成のロード・バランシングを実行するために、
WAS HTTP プラグイン構成ファイルを CBR 構成ファイルに自動的にマップする機能があります。
- 接続数/秒ルールの拡張
このフィーチャーは、Dispatcher および CBR コンポーネントに適用されています。
接続数/秒ルールを拡張することで、お客様は、
接続数/秒ルールに "upserversonrule" オプションを指定することが可能になります。
このオプションを指定すると、サーバー・セット内の 1 つ以上のサーバーがダウンした場合でも、
残りのサーバーが過負荷になるのを確実に防ぐことができます。
- CBR アクティブ Cookie (クッキー) 類縁性の拡張
このフィーチャーは、CBR コンポーネントに適用されています。
CBR アクティブ Cookie (クッキー) 類縁性の以前のインプリメンテーションは、クラスター上のサーバーと要求のポートに対する
クライアント接続に基づいていました。これは、複数のルールを異なるサーバー・セットで構成する場合に
問題となっていました。この拡張により、単一クラスターおよびポート内で複数の類縁性が可能になり、
多くの異なったサーバーがある状況でも、クライアントは要求のコンテキストに基づいて類縁性を保守することができます。
- 新しい「重量級」HTTPS advisor
このフィーチャーは、Dispatcher、CBR、および Site Selector コンポーネントに適用されています。
「軽量級」SSL advisor に加え、「重量級」HTTPS advisor のサポートが追加されました。
HTTPS advisor は、サーバーとの完全 SSL ソケットを確立する、完全 SSL 接続をオープンします。
(これに対して、軽量級 SSL advisor はサーバーとの完全 SSL ソケットを確立しません。)
- Linux SNMP サポート
このフィーチャーは、Dispatcher コンポーネントに適用されています。
Load Balancer は、Linux プラットフォームで SNMP サポートを提供するようになりました。(SNMP サポートは、
Load Balancer でサポートされる、他のすべてのプラットフォームで使用可能です。)
- リモート Web ベース管理サポート
このフィーチャーは、Load Balancer のコンポーネントすべてに適用されています。
Load Balancer は、RMI (リモート・メソッド呼び出し) 経由のリモート管理に加え、
リモート Web ベース管理をサポートするようになりました。
- GUI からのコマンド行アクセスのサポート
このフィーチャーは、Load Balancer のコンポーネントすべてに適用されています。
コマンド行 (「コマンドの送信」) に GUI ツリーのホスト・ノードからアクセスできるようになりました。
- 新しい問題判別ツール (lbpd)
このフィーチャーは、Dispatcher コンポーネントに適用されています。
Load Balancer の問題判別のために、ツール (lbpd) が提供されました。
このツールは、カスタマーが IBM サービスに送信できる重要な情報を、迅速かつ容易に収集します。
- Load Balancer オファリングから除去されたフィーチャー
以下のフィーチャーが、Load Balancer から除去されています。
- Mailbox Locator コンポーネント
- Server Directed Affinity (SDA)