Load Balancer は、インターネットまたはイントラネット上のサーバーに動的なロード・バランシング、
スケーラビリティー、ハイ・アベイラビリティーを提供する管理および構成ツールです。
- AIX および Solaris プラットフォームにおける 64 ビット・モードのサポート
すべてのサポート済みハードウェアおよびソフトウェアに関する最新情報については、
WebSphere Application Server の「システム要件」Web ページに
アクセスしてください。
- Cisco CSS Controller コンポーネントの機能拡張
Cisco CSS スイッチは、接続情報の取り出し、および重み設定用に SNMP インターフェースが付属したハードウェア・ベースの
ロード・バランサーです。Cisco CSS Controller (従来の呼称は Cisco Consultant) は、Cisco CSS スイッチによって
ロード・バランシングされるサーバーをモニターする Load Balancer コンポーネントで、正確なロード・バランシング
が行えるようにするための適切な重みを提供します。このコントローラーにより、Cisco CSS スイッチのサーバー・ロード・
バランシング機能が強化され、アプリケーションおよびシステム認識が拡大しました。
- Nortel Alteon Controller コンポーネント
この機能は、Load Balancer の新しいコンポーネントです。
Nortel Alteon Controller は、前のリリースで提供されている Cisco CSS Controller に類似したコンポーネントです。
Nortel Alteon Web スイッチは、接続情報の取り出し、および重み設定用に SNMP インターフェースが付属したハードウェア・ベースの
ロード・バランサーです。Nortel Alteon Controller は、Alteon スイッチによってロード・バランシングされる
サーバーをモニターする新たな Load Balancer コンポーネントで、正確なロード・バランシング
が行えるようにするための適切な重みを提供します。このコントローラーにより、Nortel Alteon スイッチのサーバー・ロード・
バランシング機能が強化され、アプリケーションおよびシステム認識が拡大しました。
- Controller high availability
この機能は、Cisco CSS Controller および Nortel Alteon Controller コンポーネントを対象としています。
Load Balancer では Cisco CSS Controller コンポーネントと Nortel Alteon Controller コンポーネントの
両者に対して 高可用性機能をサポートするようになりました。この機能により、
プライマリー・サーバーに障害が起きても、コントローラーをバックアップ・サーバーにインストールして、
ロード・バランシング機能を引き継ぐことができます。
- 接続数/秒ルールの拡張
この機能は、Dispatcher および CBR コンポーネントを対象としています。
この接続数/秒ルールの拡張により、接続数/秒ルールに "upserversonrule" オプションを指定することが
できるようになりました。このオプションを指定すると、サーバー・セット内の 1 つ以上のサーバーがダウンしても
残りのサーバーが過負荷にならないようにすることができます。
- CBR アクティブ Cookie 類縁性の拡張
この機能は、CBR コンポーネントを対象としています。
過去に実装されていた CBR アクティブ Cookie 類縁性は、サーバーへのクライアント接続の基準を、要求のクラスター
およびポート上のサーバーとしていました。これは、異なるサーバー・セットが設定された複数のルールがある構成では問題が生じる
ことがあります。この拡張により、1 つのクラスターおよびポート内に複数の類縁性を設定できるようになり、
クライアントが要求のコンテキストに基づき潜在的に多くの異なるサーバーが設定される類縁性を維持できるようになりました。
- 「重量級」HTTPS advisor の新規導入
この機能は、Dispatcher、CBR、および Site Selector コンポーネントを対象としています。
従来の「軽量の」SSL advisor に加え、「重量級」HTTPS advisor のサポートが追加されました。
この HTTPS advisor は、サーバーに対して完全 SSL ソケットを確立する完全 SSL 接続をオープンします。
(これに対して、軽量の SSL advisor では、サーバーに対して完全 SSL ソケットを確立することはありません。)
- Linux SNMP のサポート
この機能は、Dispatcher コンポーネントを対象としています。
Load Balancer では、Linux プラットフォームでの SNMP をサポートするようになりました。(SNMP は、
Load Balancer がサポートする他のすべてのプラットフォームでもサポートされています。)
- リモート Web ベース管理のサポート
この機能は、Load Balancer の全コンポーネントを対象としています。
Load Balancer では、RMI (リモート・メソッド呼び出し) によるリモート管理に加えて、リモート Web ベース管理
をサポートするようになりました。
- GUI からのコマンド行アクセスのサポート
この機能は、Load Balancer の全コンポーネントを対象としています。
コマンド行 (「コマンドの送信」) に GUI ツリーの「ホスト」ノードからアクセスできるようになりました。
- 新たな問題判別ツール (lbpd)
この機能は、Dispatcher コンポーネントを対象としています。
Load Balancer の問題判別で、IBM サービスに送付していただく重要な情報をすばやく簡単に収集できる
ツール (lbpd) が新たに導入されました。
- Load Balancer から除去された機能
以下の機能は、Load Balancer から除去されました。
- Mailbox Locator コンポーネント
- Server Directed Affinity (SDA)