リモート・アクセス

このトピックでは、リモート・アクセスの概要と、その計画のための活動について説明します。

マスター・コンソールからは、ストレージ・エンジンにリモート・アクセスを行うことができます。 リモート・アクセスにより、 IBM® サポート・センター担当者は、ユーザーのシステムの問題を診断することができます。 リモート・アクセス・サポートにより、サービス・コストを大幅に削減して修復時間を短縮することができ、障害が業務に与える影響を減らすことができます。

リモート・アクセスでは、IBM サポート担当員がマスター・コンソールから SAN ファイル・システムまたは SAN ボリューム・コントローラーへの全アクセス権限を持ち、メタデータ・サーバーおよびクライアントの照会と制御や、メタデータ、ログ、ダンプ、および構成データへのアクセスなどを行えます。リモート・アクセスでは、認証なしでのアクセスは行えません。IBM サポート担当員がマスター・コンソールにリモートでアクセスできるようにするには、 マスター・コンソールからセキュア Virtual Private Network (VPN) 接続を開始する必要があります。 サポート担当員は、マスター・コンソールから SAN ファイル・システム・メタデータ・サーバーまたは SAN ボリューム・コントローラー・ノードへの接続を確立できます。ただし、このアクセスのモニターとセッションの切断はいつでも行うことができます。

エラー状態への対応で、ユーザーは、IBM 接続マネージャーと呼ばれるマスター・コンソール上の VPN 接続ソフトウェアを使用して、IBM VPN サーバーへのセキュア接続を開始します。IBM サポート担当員には、新規に作成した接続の顧客接続 ID を提供する必要があります。IBM サポート担当員は、VPN サーバーへのセキュア接続を開始し、マスター・コンソール上の顧客接続 ID および事前許可済みアカウントを使用して、VPN トンネル経由でマスター・コンソールへのセキュア接続を確立します。 IBM サポート担当員は最後に、SSH を使用して SAN ファイル・システム・メタデータ・サーバーまたは SAN ボリューム・コントローラー・ノードにアクセスできます。

以下の図は、リモート・アクセスのアーキテクチャーを示します。
図 1. リモート・アクセス・アーキテクチャー
グラフィックは、お客様と IBM サポート間がどのように VPN 接続されているかを示します。

親トピック: 概念

(C) Copyright IBM Corporation 2004. All Rights Reserved.