このトピックでは、マスター・コンソール・インストール・ウィザードを使用して
Tivoli® SAN Manager
をインストールする方法について説明します。
前提条件
Tivoli SAN Manager のインストールを始める前に、SNMP サービスが開始済みで、
公開コミュニティー・ストリングが定義済みであることを確認する必要があります。 また、SNMP トラップ・サービスが手動に設定されていて停止されていることを確認する必要があります。
サービスを表示するには、以下の処理を実行します。
- デスクトップから「マイ コンピュータ」を右マウス・ボタンでクリックして、次に「管理」をクリックする。
- 「サービスとアプリケーション」を展開する。
- 「サービス」をクリックする。
- 「SNMP サービス (SNMP Service)」を選択し、状態が開始に設定されていることを確認する。
- 「SNMP サービス (SNMP Service)」を右マウス・ボタンでクリックして、「プロパティ」をクリックする。
- 「セキュリティ」タブをクリックし、公開コミュニティー名が最低限でも読み取り権限を持っていることを確認する。
- 「OK」をクリックして「SNMP サービス・プロパティー (SNMP Service properties)」ダイアログをクローズする。
- サービスのリストから、「SNMP トラップ・サービス (SNMP Trap Service)」を選択する。
状態が開始に設定されていないこと、およびスタートアップの種類が手動に設定されていることを確認します。
コンテキスト
TSanM マネージャーをインストールするには、以下のステップを実行してください。
ステップ
- マスター・コンソール・インストール・ウィザードから、「次へ」をクリックして、
IBM®
Tivoli
Storage Area Network Manager のインストールを開始する。
- 別の CD を挿入するプロンプトが表示されたら、その CD を CD-ROM ドライブに
挿入し、ロケーション・フィールドに CD-ROM ドライブ名を入力する。
次に、「OK」をクリックします。
- 「Tivoli Storage Area Network Manager セットアップ (Tivoli Storage Area Network
Manager setup)」ウィザードから、以下のステップを実行して、
Tivoli Storage Area Network Manager をインストールする。
- インストールで使用する言語を選択して、「OK」をクリックする。
- 著作権のプロンプトで、「OK」をクリックする。
- 「ようこそ」メニューから、「次へ」をクリックする。
- 「ご使用条件 (License Agreement)」パネルから「使用条件の条項に同意します (I accept the terms
in the license agreement)」をクリックして、
「次へ」をクリックする。
- 「宛先ディレクトリー (Destination Directory)」パネルで「次へ」をクリックし、
デフォルト・ディレクトリーを受け入れる。
- 「基本ポート番号 (Base Port Number)」パネルで「次へ」をクリックし、
デフォルトを受け入れる。
- 「データ・リポジトリー (data repository)」パネルから「DB2®」をクリックし、次に「次へ」をクリックする。
- 「単一/複数ユーザー ID/パスワード選択 (Single/Multiple User ID/Password Choice)」パネルから、
このパネル上のすべてのユーザー ID とパスワードに対して、DB2 のインストール時に指定した DB2 管理者のユーザー名とパスワードを使用することを決定できる。 このパネル上のそれぞれの ID およびパスワードに対して、異なる ID およびパスワードを使用することも選択できます。
選択した後に、「次へ」をクリックします。
- DB2 管理者のユーザー名とパスワードを入力する。 パスワードを確認して、「次へ」をクリックします。
注: DB2 管理者のユーザー名とパスワードを使用しないという
選択をした場合、DB2、
Websphere、ホスト認証、および NetView® 用に ID とパスワードを入力するようにプロンプトが出されます。
- 「データベース名 (Database name)」パネルから「次へ」をクリックし、
デフォルトを受け入れる。
- 「Tivoli Network インストール・ドライブ (Tivoli Network installation
drive)」メニューから、「次へ」をクリックしてデフォルトを受け入れる。
- 「インストールの確認 (Installation Confirmation)」メニューから、「次へ」をクリックする。
- プロンプトが出されたら、「完了」をクリックして TSanM マネージャーのインストールを完了する。
マシンがリブートし、マスター・コンソール・インストール・ウィザードが継続することに注意してください。
- マスター・コンソール・インストール・ウィザードで、
「次へ」をクリックする。
マスター・コンソール・インストール・ウィザードは、TSanM マネージャーのインストールを妥当性検査します。
妥当性検査が失敗すると、「TSanM マネージャー・インストールの検証 (Verify TSanM Manager Installation)」パネルに
エラーが表示されます。
エラーをすべて訂正してマスター・コンソール・インストール・ウィザードを再始動します。
後で必要な事柄
マスター・コンソール・ソフトウェアのインストールを続行する前に、
Tivoli SAN Manager
の NetView
コンポーネントが、Windows®
SNMP Trap Service からトラップを受信しないように使用不可に設定する必要があります。 NetView および IBM Director
は共に、デフォルトでは同一ポートでトラップを受信するため、SAN ファイル・システムまたは SAN
ボリューム・コントローラーから SNMP トラップが送信されると、競合が生じます。 そのため、トラップを
NetView
に転送するように IBM Director を構成する必要があります
(IBM
Director は、インストール後に、トラップを転送するように構成します)。
NetView
コンポーネントが SNMP トラップを受信しないように使用不可にするには、以下のようにします。
- Windows レジストリーを編集する。
それには、DOS プロンプトを開いて、コマンド行から
regedit と入力します。
- キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Tivoli\NetView\CurrentVersion
を見つける。
- 「trapdSharePort162」値名をダブルクリックし、その値データを
0 に変更する。
- キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Tivoli\NetView\CurrentVersion
を右マウス・ボタンでクリックし、「新規」→「DWORD 値 (DWORD Value)」とクリックする。
- 値名を trapdTrapReceptionPort に変更する。
- 「trapdTrapReceptionPort」値名をダブルクリックし、その値データを、
使用可能なポート番号 (たとえば、9950) に変更し、「10 進数 (Decimal)」ラジオ・ボタンをクリックする。
ヒント: ここで設定するポート番号は記録しておく必要があります。
その番号は、IBM Director
構成を変更する場合に参照することになります。
- 「レジストリー・エディター (Registry Editor)」のウィンドウを閉じる。
- 「コマンド プロンプト」ウィンドウをオープンする。
- NetView サービスを除去する。
C:\usr\ov\bin\nvservice -remove
- NetView サービスを再インストールする (これにより、SNMP Trap Service
への依存性が取り除かれます)。
C:\usr\ov\bin\nvservice -install -username .\NetView -password password
ここで、password は、ローカル NetView アカウントのパスワードです。