該当するファイルをスケジュールを指定して保護、およびバックアップのためのファイルの準備。
大きなファイルを保管したり、煩雑に保管されるファイルを バックアップすると、コンピューター・リソースやネットワーク・リソースが大量に消費される場合があります。 これらのファイルは、コンピューターまたはネットワーク・リソースの負荷への影響が最小のときに、スケジュールを指定し定期的にバックアップすることができます。
煩雑にクローズや保管されないファイルもありますが、定期的なバックアップは必要です。 スケジュールによって保護されるファイルは、そのファイルが開いていてもバックアップは行われます。ただし、ファイルがクローズされているときにバックアップするスケジュールを検討してください。
スケジュール・バックアップによって、継続的保護ファイルよりバックアップ・バージョンが少なくなります。 バックアップ・バージョンが少なければ、使用するストレージ・スペースは小さくなりますが、 ファイルのリストアに対応できる機会も少なくなります。
スケジュール保護を選択したファイルは、スケジュール間隔の間に変更されていれば、スケジュールした時刻にバックアップされます。 スケジュールの間に何度も変更されたファイルは、そのファイルの最後のバージョンのみが、予定の時刻にバックアップされます。
スケジュールしたバックアップ時にリモート・ストレージ域が使用できない場合、 その時点で変更されているファイルは認識されて、リモート・ストレージが使用可能になったときにバックアップされます。認識されたファイルに対する変更が、スケジュール・バックアップ時刻の後で、かつリモート・ストレージが使用可能になる前に行われたときは、最後のバージョンのファイルのみがバックアップされます。
コンピューターの電源がオフにされていた場合、または Tivoli® Storage Manager FastBack for Workstations がスケジュール時刻に実行中でない場合、スケジュール・バックアップはコンピューターの電源がオンにされたとき、および Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations が実行中のときに実行されます。
スケジュール・バックアップの実行中にコンピューターをシャットダウンまたは Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations クライアントを停止した場合、バックアップはクライアントが再び実行中になり、かつリモート・ストレージが使用可能になったときに再開されます。
スケジュール時刻より 30 分前の間にスケジュール・ファイルのバックアップを強制実行した場合、スケジュール・バックアップは実行されません。
Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は、スケジュール間隔中に変更されたファイルをすべてバックアップしますが、これにはバックアップ時点でまだ開いているファイルも含まれます。 ファイルが開いている間にバックアップが実行され作成されたバックアップ・コピーは、壊れている可能性があります。 したがって、アプリケーションをクローズしてからスケジュール・バックアップを実行することをお勧めします。 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations では、スケジュール・バックアップの前にアプリケーションをクローズする機会があります。
スケジュール・バックアップの開始時に、 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations はインストール・ディレクトリーにある closeapps.txt というテキスト・ファイルにリストされているすべてのファイルをクローズしようとします。 このファイルの各行にはプログラム名を、フォルダー・パスを付けず名前と拡張子によって指定する必要があります。 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は、closeapps.txt ファイルに指定されているすべてのプログラムの各インスタンスに対して、クローズ・コマンドを送ります。 ただし、 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は、スケジュール・バックアップが完了しても、これらのどのプログラムにも開始コマンドを送りません。