あるタイミングで、すべてのファイルをバックアップすることが必要になります。このバックアップがなければ、一部のファイルは保護されません。
Tivoli® Storage Manager FastBack for Workstations クライアントを初めてインストールする場合、 保護するように構成されているすべてのファイルを直ちにバックアップすることができます。 この初期バックアップを実行しなければ、変更されたファイルのみが保護されます。 初期バックアップによって、保護の対象として指定した既存のすべてのファイルが保護されます。
1 つの例外は、 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations のインストールをリモート・コンピューターにプッシュして、リブートしない場合です。 プッシュしたインストール上でリブートしないでバックアップを強制すると、 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は、そのシステムのコンテキストでファイルのバックアップを試行します。 このようなバックアップは失敗する場合があり、ログオンしたユーザーが後でこれらのファイルをリストアしようとすると、リストが失敗することがあります。
初期バックアップを実行しておけば、通常の頻度でファイル変更が行われている限り、再度すべてのファイルを一度にバックアップする必要はありません。保護設定を変更して、これまで保護されていなかったファイルを組み込んだ場合、そのファイルはバックアップが必要になります。 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は、これらのファイルが変更されるまで、またバックアップを強制されない限り、バックアップを実行しません。 これらのファイルを保護するには、すべてのファイルのバックアップを強制的に実行する必要があります。
構成は変更しないが、保護するように構成されているファイルに急に大きな変更を加えた場合も、すべてのファイルのバックアップを強制的に実行する必要があります。新しいドライブを追加し、そのドライブのファイルが保護するように構成されている場合にも、この強制的なバックアップを検討してください。
バックアップを強制すると、 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は、保護を指定したファイルを探すため、 すべてのローカル・ドライブをスキャンします。 これによって、すべてのディレクトリーのすべてのファイルが調べられ、組み込みや除外基準、およびサイズ基準に合致するすべてのファイルが、ローカルかリモート、またはその両方の保管場所にコピーされます。バックアップ・コピーの作成に数時間必要な場合があります。 また膨大な処理リソースも使用されます。 他のアクティビティーでコンピューティング・リソースを使用する必要がないときに、このバックアップを実行するように計画してください。
この初期スキャンとバックアップが完了した後、 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は、 通常のコンピューティング・アクティビティーに大きな影響を与えずに、バックグラウンドで作動を継続します。
「ボールト」設定を変更しても、強制バックアップは必要ありません。
central administration consoleで管理フォルダーを識別する際に、このオプションを設定することにより、 新しくインストールされたクライアントの初期バックアップを強制実行し、構成ファイルを作成して、その後で、作成された構成ファイルでクライアントをデプロイすることができます。
すべてのファイルをバックアップするためのコマンドを含むスクリプトをクライアントに送信すると、 いつでも完全バックアップを強制実行することができます。