Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations バージョン 6.1.0

保護のタイプ

Tivoli® Storage Manager FastBack for Workstations クライアントでは、ファイルについて、継続的保護、スケジュール保護、およびボールトの 3 タイプの保護を実行できます。

継続的保護では、ファイルが保管されるたびにバックアップ・コピーが作成されます。 したがって、バックアップ・コピーは最後に保管されたときのオリジナル・ファイルと正確に一致します。 複数バージョンのバックアップ・コピーを保管するように選択した場合は、 前の各バックアップ・コピーは前の各バージョンのファイルと一致します。

スケジュールによって保護されるファイルは、定期的なスケジュールに従ってリモート・ストレージ域にコピーされます。 これらのファイルは、継続的保護ファイルのように保管のたびにバックアップされることはありません。 このため、スケジュール保護によって作成されるバックアップ・コピーの数は少なくなります。 ファイルが保管された時点からバックアップされる時点までに失われた場合、直前のバージョンのファイルのみをリストアできます。

E メール・ファイルは、スケジュールに従って保護されます。

保護ファイルが保存されたとき、ストレージ域が使用できない場合、クライアントはファイルに変更があったことを認識します。ストレージ域が使用可能になったときに、クライアントはファイルの最新バージョンのバックアップ・コピーを作成します。

表 1. 3 タイプの保護の比較
  継続的保護 スケジュール保護 (E メールを含む) ボールト
推奨するファイル・タイプ 最も重要なファイルに推奨。E メール・ファイルなど、変更の多い大きなファイルには推奨しない。 E メール・ファイルなど、変更の多い大きなファイルに推奨。 変更や削除されないようにするファイルに推奨。
保護方法 バックアップ・コピーをストレージ域に作成。 バックアップ・コピーをストレージ域に作成。 ボールトされたファイルおよびフォルダーは変更も削除もできない。
バックアップの頻度 ファイルを保管のたびにバックアップ。 ファイルをスケジュールした時刻に、前のスケジュール以降保管された場合のみ、バックアップ。 バックアップなし
バックアップ・コピーのストレージ域 ローカルまたはリモート リモートのみ 適用外
保護されるファイル クライアントの設定ノートブックに含まれる「保護するファイル」パネルの 「フォルダーおよびファイル」および「アプリケーション」ボックスで 選択されているファイル。central administration consoleの「グループ構成」ノートブックに含まれる「保護する ファイル」パネルの「保護されるフォルダーおよびファイル」フィールドで選択されているファイル。 クライアントの設定ノートブックに含まれる 「E メール保護」パネルで選択されている、および 「詳細」パネルの「スケジュール・バックアップ設定」リンクにより選択されているファイル。 central administration consoleの「グループ構成」ノートブックの「E メール保護」パネルで選択されているファイル。 クライアントの設定ノートブックの「保護するファイル」パネルにある「ボールト」ボックスで選択されているファイル。central administration consoleの「グループ構成」ノートブックにある「保護される フォルダーおよびファイル」パネルの「ボールト」ボックスで選択されているファイル。

スケジュール・バックアップについて詳しくは、スケジュール・バックアップの考慮事項を参照してください。