リモート・バックアップ・コピーの暗号化を設定します。
暗号化機能は、リモートの場所のセキュリティーを強化します。 リモート・サーバーの場所に複数のユーザーがアクセスできる環境で、他のユーザー、あるいはリモート・サーバーにアクセスする他者から各ユーザーのデータを確実に保護する必要がある場合には、この暗号化機能が便利です。
「バックアップの暗号化」のラベルが付いたボタンをクリックすると、 Tivoli® Storage Manager FastBack for Workstations はダイアログを表示し、ここで暗号化ファイルのパスワードを作成できます。 このパスワードは、 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations によってバックアップされるすべてのファイルの表示やアクセスに必要です。 暗号化パスワードは、プログラム・データ・フォルダーに保管されます。プログラム・データ・フォルダーのファイルが失われた場合は、新規パスワードを入力するためのプロンプトが出されます。
暗号化が使用可能になっていると、パスワードは保管されます。 暗号化を使用不可にしてから再び使用可能にすると、新しいパスワードを求めるプロンプトは出されません。
Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations はプロンプトによる暗号化はサポートしません。 したがって、使用するリモート・ストレージ域に IBM® Tivoli Storage Manager サーバーを指定する場合、 IBM Tivoli Storage Manager dsm.opt オプション・ファイルに プロンプトなしの暗号化を構成する必要があります。 dsm.opt ファイルで、ステートメント encryptkey save を使用してください。 IBM Tivoli Storage Manager dsm.opt ファイルでの暗号化オプションの設定については、「Tivoli Storage Manager for Windows® バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド」を参照してください。 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は、AES128 暗号化をサポートしますが、AES56 暗号化はサポートしません。
dsm.opt ファイルは、プログラム・データ・フォルダーにあります。
ローカル・ストレージ域に保管されたファイルは、暗号化されません。 圧縮されたファイルは暗号化できず、ユーザー・インターフェースを使用して暗号化と圧縮の両方を構成することはできません。 サブファイル・コピーを使用するファイルは、暗号化できます。
Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は、バックアップ・コピーが暗号化されている場合、保護できません。 これは、 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations は暗号化されたバックアップ・コピーを作成することができず、これらのバックアップ・コピーのバックアップ・コピー (暗号化されているもの、またはされていないもの) を 作成できないことを意味します。
Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations を、ファイル・サーバーへのバックアップ・コピーを暗号化するように構成すると、 Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations を使用して、そのファイル・サーバー上のバックアップ・コピーを保護することはできません。 ファイル・サーバー上の暗号化されたバックアップ・コピーは、IBM Tivoli Storage Manager または別のバックアップ・ソリューションを使用することによって保護できます。
暗号化も圧縮も選択する必要はありません。 ボタンをクリックして、両方のボタンをクリアし、暗号化も圧縮も選択しないことができます。