保護ファイルは、ファイルを組み込んだり、ファイルを明示的に除外することによって指定されます。
Tivoli® Storage Manager FastBack for Workstations は、保護に組み込まれたファイルのリスト、および明示的に保護から除外されるファイルのリストを保持します。 組み込まれたファイルのリストは、 継続的保護に組み込まれるファイル、およびスケジュール保護に組み込まれるファイルに分けられます。 ファイルが除外されると、 継続的保護およびスケジュール保護の両方から除外されます。
ファイルがcentral administration consoleの「グループ構成」ノートブックにある 「保護するファイル」パネルの「保護されるフォルダーおよびファイル」フィールドで 定義されている場合は、そのファイルは継続的保護用の組み込みリストに含まれます。
ファイルがcentral administration consoleの「グループ構成」ノートブックにある 「E メール保護」パネルで定義されている場合は、そのファイルはスケジュール保護用の組み込みリストに含まれます。 ファイルは、E メールがバックアップされるときに、「E メール・アプリケーション・データ・ファイルまたはフォルダー」フィールドか、 バックアップする追加ファイルまたはフォルダーのフィールドで定義することができます。
ファイルがcentral administration consoleの「グループ構成」ノートブックにある 「保護するファイル」パネルの「除外されるフォルダーおよびファイル」フィールドで定義されている場合は、 そのファイルは除外リストに含まれます。
1 つのファイルが組み込みリストと除外リストの両方に含まれている場合もあります。
ファイル (またはフォルダー) が除外リストにあれば、 継続的保護によってもスケジュール保護によっても保護されません。そのファイル (またはフォルダー) は、また組み込みリストに含まれていても 保護されません。
ファイルが組み込みリストにあって、除外リストにない場合、そのファイルは保護されます。
ファイルが組み込みリストになければ、そのファイルは保護されません。
ファイルは「組み込み」リストに指定されていない | ファイルは「組み込み」リストに指定されている | |
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ファイルは「除外」リストに指定されている | ファイルは保護されません。 | ファイルは保護されません。 |
ファイルは「除外」リストに指定されていない | ファイルは保護されません。 | ファイルは保護されます。 |
ファイル指定に先行ブランクまたは末尾ブランクのスペースが含まれているか、 あるいはワイルドカードを使用していると、ファイル・リストでの指定に複数のフォルダーかファイルが一致することがあります。 ファイル指定とファイル名およびフォルダー名が一致する仕組みについては、ファイル指定におけるワイルドカードを参照してください。
例えば、 除外仕様: \temp\ を少し変えてみましょう。代替として ¥temp (閉じ側のフォルダー区切り文字なし ) を使用した場合、結果が非常に異なります。 このわずかな変更は潜在的に大きく影響します。\temp* から派生する、\temple、\temptation\、\temperature\、\template\、などを含むすべてのファイルが保護から除外されます。
別の例も検討してみます。さまざまな Web サイトを開いたときにブラウザーによって保管されるファイルをバックアップしないように、*.gif を除外するように選択します。 この指定では、 ¥My Pictures¥ フォルダーに含まれるすべての .gif ファイルも除外してしまいます。
ボールト・フォルダーとその中に含まれるファイルは、継続的保護またはスケジュール保護に組み込まれたファイルのリストによって影響を受けません。ただし、除外されたファイルおよびフォルダーはボールトされません。 central administration consoleの「グループ構成」ノートブックの「保護するファイル」パネルにある 「ボールト」ボックスで定義するオブジェクトは、除外されていない限り、すべてボールトされます。