Tivoli Storage Manager FastBack for Workstations バージョン 6.1.0

管理フォルダー

クライアントは、管理フォルダーから構成情報、コマンド、およびソフトウェア更新をプルします。 central administration consoleは、管理フォルダーで クライアントと情報を共有することにより、クライアントを管理します。

クライアントの管理

クライアントとcentral administration consoleが同じ管理フォルダーにアクセスした場合、 管理フォルダー内の情報が交換されます。 クライアントはレポートをフォルダーに送信します。central administration consoleはレポートを収集し、 情報を管理者に提示します。central administration consoleは、ソフトウェア更新、構成情報、およびコマンド・スクリプトを 管理フォルダーにプッシュし、一方クライアントは、更新、構成、およびコマンド・スクリプトを定期的にプルします。

central administration consoleとクライアントが同じ管理フォルダーにアクセスするように構成されていない場合、 central administration consoleはそのクライアントを管理できません。

クライアントの管理フォルダーの決定

構成ファイルがcentral administration consoleで作成されたクライアントは、 central administration consoleで識別された管理フォルダーにアクセスします。central administration consoleは、新規クライアントからのレポートについて、 管理フォルダーを定期的にスキャンします。クライアントがインストールされる際には、 クライアントがこの管理フォルダーにアクセスし、central administration consoleがクライアントを 検出します。クライアントの検出後、central administration consoleは管理フォルダーの値をロックします。

Tivoli® Storage Manager FastBack for Workstations クライアントがcentral administration consoleで検出されていなければ、 ユーザーはクライアントと共に管理フォルダーを指定できます。 この場合、 管理フォルダーはデフォルトでリモート・ストレージ域の ¥RealTimeBackup¥ サブフォルダーとなります。 このようなクライアントがcentral administration consoleで検出されると、central administration consoleは管理フォルダーの値を設定してロックします。

リモート・ストレージ域が構成されていない場合、 またはクライアントが Tivoli Storage Manager サーバー上のリモート・ストレージを使用している場合は、 デフォルトの管理フォルダーは設定されません。

Tivoli Continuous Data Protection for Files Standard Edition クライアントには、「中央管理設定」パネルがあり、 ユーザーが管理フォルダーの場所を明示的に構成することができます。 「中央管理フォルダー」フィールドが構成されていると、 その値がデフォルトの管理フォルダーの場所をオーバーライドします。これによって、 リモート・ストレージなしで構成されるクライアントまたは Tivoli Storage Manager 上のリモート・ストレージで構成されるクライアントをcentral administration consoleによって検出し、管理対象にすることができます。 ただし、ユーザーは管理フォルダーの設定を、central administration consoleに認識されていない場所に変更することができます。 変更された場合、central administration consoleTivoli Continuous Data Protection for Files クライアントを管理することができません。

Tivoli Continuous Data Protection for Files Starter Edition クライアントには、ユーザーが管理フォルダーの場所を明示的に構成することができる「中央管理設定」パネルはありません。Starter Edition クライアントが Tivoli Storage Manager サーバーのリモート・ストレージを使用する場合、 管理フォルダーは設定されません。このようなクライアントには、 fpa config-set コマンドを使用して管理フォルダーを構成することができます。fpa config-set コマンドを使用して central administration consoleに識別され、クライアントがアクセスできるフォルダーを指定すると、 central administration consoleはそのクライアントを検出します。

fpa config-set コマンドによって、 central administration consoleによって検出されたクライアントも含め、どのようなクライアントにも管理フォルダーが設定されます。 Tivoli Continuous Data Protection for Files インストール・ディレクトリーで、「コマンド・プロンプト」 ウィンドウから
fpa config-set GlobalManagementArea="¥¥MyServer¥¥MyShare¥MyAdminFolder"
のようにコマンドを呼び出します。¥¥MyServer¥¥MyShare¥MyAdminFolder をクライアントとcentral administration consoleがアクセス可能なフォルダーの CIFS (Common Internet File System) URL に置き換えてください。

管理フォルダーのサブフォルダー

管理フォルダーには、次の 2 つのレベルの管理サブフォルダーがあります。

コンピューター固有のサブフォルダー
これらのフォルダーは、1 台のコンピューターにのみ適用されます。central administration consoleは、 コンピューター固有のサブフォルダーを経由してクライアントと通信します。コンピューター固有のサブフォルダーには、 2 個のサブフォルダーがあります。
レポート」フォルダー
クライアントは、状況レポートを「レポート」フォルダーに格納します。 レポートは、central administration consoleに表示できます。 レポート・フォルダーの絶対パスは administration_folder_location¥computer_name¥BackupAdmin¥Reports¥ です。
ダウンロード」フォルダー

このフォルダーに製品のアップグレードまたは構成ファイルを置くと、 クライアントは、製品アップグレードまたは構成を自動的に適用します。絶対パスは administration_folder_location¥computer_name¥BackupAdmin¥Downloads¥ です。

グループ管理サブフォルダー
これらのフォルダーは、この管理フォルダーを共有するすべてのコンピューターに適用されます。グループ管理サブフォルダーごとに、「ダウンロード」サブフォルダーが設定されます。 グループ管理の「ダウンロード」サブフォルダーに製品のアップグレードまたは構成ファイルを置くと、 このグループ管理フォルダーを共有するすべてのクライアントは、製品アップグレードまたは構成を自動的に適用します。
Windows Explorer での管理フォルダーのキャプチャー画面

クライアントの制御の維持

クライアントの制御を維持するには、以下のガイドラインに従う必要があります。