どのユーザーが類似した必要性を持つかを判別し、これらのユーザーをグループに編成します。
始める前に
Tivoli® Storage Manager FastBack
for Workstationsユーザーのアプリケーション、ネットワーク上の問題、およびビジネス・プロセスに
関する知識が必要です。
このタスクについて
グループ・メンバーシップは静的でないことに注意してください。
元のグループを変更する必要があることを発見した場合、クライアントを 1 つのグループから別のグループに
移動することができます。
ただし、クライアントを別のストレージ・ターゲットを使用するグループに
移動する場合は、既存のバックアップ・コピーはクライアントによってリストアすることができません。
- ユーザーのバックアップ保護の必要性について検討します。 以下の項目を検討してください。
- 継続的な保護が必要なファイルのタイプは?
- 保護から除外すべきファイルがあるか?
(これによりストレージおよびネットワーク・リソースを節約することができます)。
- フォルダーはボールトされる必要があるか?
- ユーザーのコンピューターとリモート・ストレージ・デバイスでバックアップ・コピーを行うために
必要なスペースの量は?
- 保護が必要なメール・プログラムは?
- スケジュールに従って保護する必要のある他のファイルは?
- 管理フォルダーは個々のグループで固有であるか、または複数のグループが同じ管理フォルダーを共有するか?
- ファイルがリモート・ストレージに転送される場合、暗号化や圧縮の必要はあるか?
- ファイルがリモート・ストレージに転送される場合、ファイル・サイズと転送速度の適切な制限は?
- 保護の必要性を検討する際には、同一の必要性または非常に類似した必要性を持つユーザーに注意してください。 類似した必要性を持つユーザーはグループとして管理できます。
例
一例として、以下のチームから構成される中小規模ビジネスのお客様を想定します。
- エンジニアリング・チームは CAD (コンピューター支援設計) の作業に類似のツールを使用します。
このチームのメンバーはすべて、CAD ファイルと E メールについて保護を必要とします。
- エンジニアの一部は本社に勤務しています。このエンジニアは、高速データ接続でワークステーションがバックアップ・サーバーに
接続している唯一のユーザーです。
- エンジニアの一部は遠隔地に勤務しています。
- 販売チームのメンバーは、販売のプレゼンテーションを作成し、
顧客と連絡を取り合います。メンバーはプレゼンテーション・ファイル、顧客情報のスプレッドシート・ファイル、E メールの
保護を必要とします。出張時には、長期間にわたってリモート・バックアップ・サーバーへのネットワーク・アクセスがない
こともあります。こうした場合、バックアップ用にモバイル・コンピューターでローカル・ストレージを
使用することができます。
- 会計チームのメンバーは、スプレッドシート・ファイル、会計レポート、および E メールの保護を
必要とします。
- 会計担当の責任者にはいくつかの固有職務があります。会計処理手続きのサイクルが終わると、
その会計プロジェクトに関連するファイルをボールトする必要があります。
リストされたチーム別にエンド・ユーザーを編成することを決定します (2 件の例外があります)。
- エンジニアをローカル・グループとリモート・グループに編成します。
- 会計担当の責任者は固有の必要性を持ちます。このクライアント向けにグループを作成するか、
グループなしで管理する場合もあります。グループを作成すると、
central administration consoleは構成設定を格納します。
格納された構成設定を使用して、若干異なる必要性を持つエンド・ユーザー向けに
構成ファイルを生成するか、類似の構成ファイルを新規に作成することができます。
この 1 人のユーザー向けにグループを作成することを決定します。
これらのチームはそれぞれが、異なるデータ保護の必要性を持ちます。
グループ内のすべてのメンバーは、同じデータ保護の必要性を持ち、
同一のデータ保護構成によって対応できます。
次のタスク
ユーザーを編成する方法を決定すると、グループを作成することができるようになります。