注: 本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、『特記事項』に記載されている情報をお読みください。
本書は、IBM Runtime Environment for Linux on AMD64 architecture, Java 2 Technology Edition, Version 1.4.2 に適用されます。
(c) Copyright Sun Microsystems, Inc. 1997, 2003, 901 San Antonio Rd., Palo Alto, CA 94303 USA. All rights reserved.
(c) Copyright International Business Machines Corporation, 1999, 2004. All rights reserved. (c) Copyright IBM Japan 2004
本書では、IBM(R) Runtime Environment for Linux(TM) on AMD64 architecture について説明します。
IBM Runtime Environment には Java(TM) 仮想マシン (JVM)、コア Sun Microsystems Java クラス、およびそれらをサポートするファイルが含まれています。Runtime Environment に、SDK パッケージにあるすべてのクラスが含まれているわけではありません。
本書には、Runtime Environment についての一般的な情報と、Runtime Environment の Sun のインプリメンテーションと IBM のインプリメンテーションの相違点についての情報を記載しています。本書は、Sun の Web サイト (http://java.sun.com) の詳細な資料と一緒にお読みください。
IBM JVM について詳しくは、「IBM JVM Diagnostics Guide」を参照してください。
SDK for Linux をテスト済みのディストリビューションのリストについては、http://www-106.ibm.com/developerworks/java/jdk/linux/tested.html を参照してください。
SDK には、Java アプリケーションの実行のみを可能にする Runtime Environment for Linux が組み込まれていることに注意してください。SDK をインストールしている場合には、Runtime Environment が組み込まれています。
用語「Runtime Environment」と「Java 仮想マシン」は、本書を通じて読み替えることができます。
Runtime Environment には、Java 仮想マシン、Java クラス、およびそれをサポートするファイルが用意されています。Runtime Environment には、SDK に含まれているクラスの一部のみが含まれており、Java クラスの実行は可能ですが、Java プログラムをコンパイルすることはできません。
Runtime Environment for Linux には、実行時にプログラムをサポートするために必要な、バイナリー・オブジェクト・ファイルとクラス・ファイルが含まれています。Runtime Environment for Linux には、appletviewer や Java コンパイラー (javac) などの開発ツールや、開発システムにのみ関連するクラスは含まれていません。
さらに、Java Communications アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) パッケージが、Runtime Environment for Linux と一緒に使用するように用意されています。 Java Communications API をインストールした場合、詳細については、「JavaComm API User Guide」を参照してください。
LICENSE_xx.html ファイルには、Runtime Environment for Linux ソフトウェアのご使用条件が入っています。(xx は言語の省略形です。)
このご使用条件を表示または印刷するには、このファイルを Web ブラウザーで開いてください。
just-in-time (JIT) コンパイラー (libjitc.so) は、Java アプリケーションやアプレットの実行中に、頻繁に使用されるバイトコード・シーケンスのマシン・コードを動的に生成します。
Runtime Environment for Linux には JIT (libjitc.so) が組み込まれていて、デフォルトで使用できます。Java アプリケーション、アプレット、またはコンパイラー自体のいずれに問題があるかを判別するために、JIT を使用しないようにすることができます。
JIT を使用不可にするには、-Xint オプションを使用します。アプリケーションを実行するシェル・プロンプト・ウィンドウで次のように入力します。
java -Xint class
JIT が使用可能かどうかを確認するには、シェル ・プロンプトで次のように入力します。
java -version
JIT が使用できる場合には、以下の入ったメッセージが表示されます。
(JIT enabled)
JIT が使用できない場合には、以下の入ったメッセージが表示されます。
(JIT disabled)
Runtime Environment には Java Native Interface (JNI) が付属しています。 JNI の使用方法については、Sun の Web サイト (http://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/guide/jni) を参照してください。
本リリースでは Native Method Interface はサポートされていません。アプリケーションでこのインターフェースを使用しないでください。
Runtime Environment をインストールしたら、シェル・ログイン・スクリプトを編集して、次のディレクトリーを PATH ステートメントに追加します。
/opt/IBMJava2-amd64-142/jre/bin
Runtime Environment を /opt/IBMJava2-amd64-142/ 以外のディレクトリーにインストールした場合は、/opt/IBMJava2-amd64-142/ を、 Runtime Environment のインストール・ディレクトリーに置き換えます。
Runtime Environment for Linux を除去するために使用するプロセスは、インストール可能な Red Hat Package Manager (RPM) パッケージをインストールしているか、圧縮 Tape Archive (TAR) パッケージをインストールしているかによって異なります。詳細については、『インストール可能な Red Hat Package Manager (RPM) パッケージのアンインストール』または『圧縮 Tape Archive (TAR) パッケージのアンインストール』を参照してください。
インストール可能な RPM パッケージをインストールしている場合に、Runtime Environment for Linux をアンインストールするには:
rpm -e IBMJava2-JRE-AMD64-1.4.2-0.0
圧縮 TAR パッケージをインストールしている場合に、Runtime Environment for Linux をアンインストールするには:
java ツールは Java アプリケーションを起動します。これは、Java の初期クラス名をパラメーターとして必要とします。これを指定しなかった場合、使用法のメッセージが出力されます。
JVM は、初期クラスと使用されるその他のクラスを、ブートストラップ・クラスパス、インストールされた拡張機能、ユーザー・クラスパスの 3 箇所で検索します。クラス名または JAR ファイル名の後の引き数が main 関数に渡されます。
javaw コマンドは、javaw には関連するコンソール・ウィンドウがないことを除けば、java とまったく同じです。コマンド・プロンプト・ウィンドウを表示したくない場合には javaw を使用してください。 javaw ランチャーは、起動に失敗した場合に、エラー情報を含むダイアログ・ボックスを表示します。
java および javaw コマンドの構文は次のとおりです。
java [ options ] class [ arguments ... ] java [ options ] -jar file.jar [ arguments ... ] javaw [ options ] class [ arguments ... ] javaw [ options ] -jar file.jar [ arguments ... ]
大括弧で囲まれている項目はオプショナルです。
-jar オプションが指定された場合には、指定された JAR ファイルにアプリケーションのクラスおよびリソース・ファイルが入っていて、始動クラスは Main-Class マニフェスト・ヘッダーで示されています。
ランチャーには、現在の Runtime Environment でサポートされ、将来のリリースでサポートされる標準オプションのセットがあります。このほかに、非標準オプションのセットがあります。
以下にリストした -X オプションは、非標準であり、予告なしに変更されることがあります。
java コマンドやその他の java ランチャー・コマンド (javaw など) によって、クラス名を現行ロケールの文字セット内の任意の Unicode 文字として指定できます。
java エスケープ・シーケンスを使用して、クラス名と引き数に任意の Unicode 文字を指定することもできます。これを行うには、 -Xargencoding を指定する必要があります。Unicode 文字を指定するには、エスケープ・シーケンスを ¥u#### の形式で使用します。ここで # は 16 進数字 (0 から 9、A から F) です。
あるいは、クラス名およびコマンド引数を UTF8 エンコード方式で指定するには、-Xargencoding:utf8 を使用し、ISO8859_1 エンコード方式で指定するには、-Xargencoding:latin を使用します。
java および javaw コマンドは、翻訳された出力メッセージを渡します。これらのメッセージは、Java を実行しているロケールによって異なります。java が戻す、エラーの詳細説明やその他のデバッグ情報は、英語で表示されます。
クラス名を、フルパスおよび .class 拡張子を含む完全ファイル名として指定することができます。以前のバージョンでは、CLASSPATH に関連したクラスを指定できただけで、.class 拡張子は使用できませんでした。完全ファイル名を使用すれば、java アプリケーションをデスクトップやファイル・ランチャーから起動することができます。.class ファイルをパスおよび拡張子と共に指定すると、指定したパスが CLASSPATH に組み込まれます。 例えば、コマンド java ~/myapp/thisapp.class は、java -classpath ~/myapp thisapp を指定した場合と同じ働きをします。
-Xgcpolicy JVM ランタイム・オプションは、ガーベッジ・コレクション・ポリシーを指定します。
-Xgcpolicy は、値として optthruput (デフォルト)、optavgpause、または gencon を使用します。このオプションは、ガーベッジ・コレクターの動作を制御して、アプリケーションおよびシステム全体のスループットとガーベッジ・コレクションに起因する休止時間とのトレードオフを行います。
このオプションの形式と値は次のとおりです。
-Xgcpolicy:optthruput
-Xgcpolicy:optavgpause
-Xgcpolicy:gencon
アプリケーションがオブジェクトを作成しようとしてその要求がヒープ内の使用可能スペースからすぐに満たされないとき、ガーベッジ・コレクターには、参照されていないオブジェクト (ガーベッジ) を識別してそれらを削除し、ヒープの状態を即時および後続の割り振り要求にすぐに応じられるような状態に戻す役割があります。そのようなガーベッジ・コレクションのサイクルによって、アプリケーション・コードの実行において予期しない休止が時々起こる場合があります。アプリケーションは大きく複雑になってきており、ヒープもそれに応じて大規模になっているので、このガーベッジ・コレクション休止時間は長さも重要度も増す傾向にあります。デフォルトのガーベッジ・コレクション値である optthruput は、これらの時々の休止 (ヒープのサイズとガーベッジの質によって数ミリ秒からかなりの秒数まであり得る) を犠牲にして、非常に高いスループットをアプリケーションにもたらします。
JVM では、以下の 2 つの技法を使用して休止時間を削減します。
-Xgcpolicy:optavgpause コマンド行オプションを指定すると、コンカレント・ガーベッジ・コレクションの使用が要求され、ガーベッジ・コレクション休止に費やす時間を大幅に削減することができます。コンカレント GC は、一部のガーベッジ・コレクション・アクティビティーを通常のプログラム実行と並行して実行して、ヒープの収集による分断を最小化することにより、休止時間を削減します。また、-Xgcpolicy:optavgpause オプションは、ヒープ・サイズの増加がガーベッジ・コレクション休止の長さに与える時間を制限します。-Xgcpolicy:optavgpause オプションは、大きなヒープを使用する構成の場合に、最も役立ちます。休止時間を削減することによって、アプリケーションのスループットがある程度減少する場合があります。
コンカレント・ガーベッジ・コレクション中に、その時に収集できない、比較的長期間存続しているオブジェクトを識別するために、かなりの量の時間が費やされます。GC が、再利用できる可能性の高いオブジェクトのみに集中すれば、一部のアプリケーションの休止時間をさらに削減することができます。世代別 GC では、ヒープを 2 つの「世代」、つまり「nursery」領域と「tenure」領域に分けることにより、これを実現します。オブジェクトは、その経過時間に応じて、これらの領域のいずれかに入れられます。nursery は 2 つのうちの小さい方であり、若いオブジェクトが入れられます。tenure は大きい方であり、古いオブジェクトが入れられます。オブジェクトは最初は nursery に割り振られます。これらのオブジェクトは、十分な期間生き残ると、プロモートされて、最終的に tenure 領域に移されます。
世代別 GC は、大部分のオブジェクトが長期間存続しないことを前提としています。世代別 GC では、最も再利用可能な空間を持つ nursery の空間の再利用に集中することで、休止時間を削減します。nursery の場合、ヒープ全体を収集するために時折長い休止時間をとる代わりに、収集が頻繁に行われます。また、nursery の大きさが十分に小さければ、休止時間は比較的短期間になります。ただし、世代別 GC には、長期間存続しているオブジェクトの数が多すぎる場合、tenure 領域がいっぱいになる可能性があるという欠点があります。この状態が発生したときに休止時間を最小化するには、コンカレント GC と世代別 GC を組み合わせて使用します。-Xgcpolicy:gencon オプションは、コンカレント GC と世代別 GC の組み合わせを使用することを要求することで、任意のガーベッジ・コレクション休止に費やされる時間を最小化する手助けをします。
Java ヒープが満杯に近く、再利用できるガーベッジが少ししかない場合、すぐに使用可能なスペースがないため、新規オブジェクト用の要求がすぐには満たされないことがあります。ヒープが容量いっぱいに近い状態で操作されている場合、上記オプションのどちらが使用されているのかには関係なく、アプリケーション・パフォーマンスは悪くなります。また、さらにヒープ・スペースの要求が続けば、アプリケーションはメモリー不足例外を受け取り、その例外がキャッチされ処理されなければ、JVM は終了します。この時点で、JVM は「javadump」という診断ファイルを作成します。このような状態の場合、-Xmx オプションを使用してヒープ・サイズを増やすか、使用中のアプリケーション・オブジェクトの数を減らすことをお勧めします。
JVM に関係のあるシグナルが生じると、シグナル・ハンドラーが呼び出されます。このシグナル・ハンドラーは、Java スレッドのために呼び出されたのか、または Java 以外のスレッドのために呼び出されたのかを判別します。
シグナルが Java スレッドのためのものである場合、JVM がシグナル処理の制御を行います。このシグナル用のアプリケーション・ハンドラーがインストールされている場合、-Xnosigchain コマンド行オプションを指定しなかったときは、JVM の処理が完了した後で、このシグナル用のアプリケーション・ハンドラーが呼び出されます。
シグナルが Java 以外のスレッドのためのものであり、インストール済みのアプリケーションに、以前に JVM がそのシグナル用の独自のハンドラーをインストールしている場合、制御はそのハンドラーに与えられます。そうでない場合、JVM または Java アプリケーションによってシグナルが要求されると、シグナルが無視されるか、デフォルトのアクションが行われます。
例外およびエラーのシグナルの場合、JVM は以下のいずれかを行います。
割り込みシグナルの場合にも JVM は制御されたシャットダウン処理に入りますが、この場合は、以下を行う正常終了として扱われます。
このシャットダウンは、Java メソッド System.exit() を呼び出すことによって開始されるシャットダウンと同一です。
JVM が使用するその他のシグナルは内部制御の目的のものであり、終了の原因となることはありません。関係のある唯一の制御シグナルは SIGQUIT であり、Javadump を生成する原因となります。
下記の表 1 は、JVM が使用するシグナルを示したものです。これらのシグナルは、以下のように、タイプまたは使用法ごとに表内でグループ化されています。
シグナル名 | シグナル・タイプ | 説明 | -Xrs による使用不可 |
---|---|---|---|
SIGBUS | 例外 | メモリーに対する誤ったアクセス (データが不整列) | なし |
SIGSEGV | 例外 | メモリーに対する誤ったアクセス (アクセス不能メモリーへの書き込み) | なし |
SIGILL | 例外 | 正しくない命令 (不明なマシン・インストラクション呼び出しの試行) | なし |
SIGFPE | 例外 | 浮動小数点例外 (0 除算) | なし |
SIGABRT | エラー | 異常終了。JVM が JVM 障害を検出すると、このシグナルを生じさせます。 | なし |
SIGINT | 割り込み | 対話式アテンション (CTRL-C)。JVM は正常に終了します。 | あり |
SIGTERM | 割り込み | 終了要求。JVM は正常に終了します。 | あり |
SIGHUP | 割り込み | ハングアップ。JVM は正常に終了します。 | あり |
SIGQUIT | 制御 | 端末用の終了シグナル。JVM は、Javadump を取るためにこれを使用します。 | なし |
SIGPIPE | 制御 | パイプの切断。SIG_IGN に設定します。 | なし |
-Xrs (シグナル使用の削減) オプションを使用して、JVM がほとんどのシグナルを処理してしまうのを防止します。詳しくは、http://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/tooldocs/windows/java.html にある、Sun の Java アプリケーション・ランチャーのページを参照してください。
JVM スレッドに対するシグナル 1 (SIGHUP)、2 (SIGINT)、4 (SIGILL)、7 (SIGBUS)、8 (SIGFPE)、11 (SIGSEGV)、および 15 (SIGTERM) により、JVM はシャットダウンします。したがって、アプリケーション・シグナル・ハンドラーでは、JVM のサービスを必要としなくなった場合を除き、これらのシグナルからのリカバリーを試みるべきではありません。
Runtime Environment にはシグナル・チェーニングが含まれています。シグナル・チェーニングにより、JVM は、独自のシグナル・ハンドラーをインストールするネイティブ・コードとの、より効率的な相互操作が可能となります。
シグナル・チェーニングにより、アプリケーションでは、システム・ライブラリーの前に共用ライブラリー libjsig.so にリンクしてロードすることが可能になります。 libjsig.so ライブラリーにより、signal()、sigset()、および sigaction() などの呼び出しが確実にインターセプトされ、それらのハンドラーが JVM のシグナル・ハンドラーを置き換えることがなくなります。代わりに、これらの呼び出しは、新しいシグナル・ハンドラーを保管するか、または JVM がインストールしたハンドラーの後にそれらを「チェーニング」します。後で、これらのシグナルのいずれかが生じ、JVM をターゲットとしたものではないことが分かった場合、プリインストールされたハンドラーが起動します。
libjsig.so を使用するには、以下のようにします。
gcc -L$JAVA_HOME/bin -ljsig -L$JAVA_HOME/bin/j9vm -ljvm java_application.cまたは
export LD_PRELOAD=$JAVA_HOME/bin/libjsig.so; java_application (bash and ksh) setenv LD_PRELOAD=$JAVA_HOME/bin/libjsig.so; java_application (csh)(JAVA_HOME がすでに設定済みであると想定しています。設定されていない場合には、/opt/IBMJava2-amd64-142/jre を使用します。)
sigaction() を使用するシグナル・ハンドラーをインストールしている場合、JVM がシグナルを使用するときに、一部の sa_flags は見ることができません。これらは、以下のものです。
libjsig.so ライブラリーも、アプリケーションから JVM シグナル・ハンドラーを隠します。このため、JVM が開始した後で行われた signal()、sigset()、および sigaction() などの呼び出しでは、JVM のシグナル・ハンドラーへの参照を戻すことがなくなりますが、JVM の開始前にインストールされたハンドラーがあれば、代わりにそれを戻します。
デフォルトでは、RMI Connection Handlers の スレッド・プーリングは使用可能になっていません。
RMI TCPTransport レベルでインプリメントされた接続プーリングを使用可能にするには、以下のオプションを設定します。
-Dsun.rmi.transport.tcp.connectionPool=true (or any non-null value)
このバージョンの Runtime Environment では、接続プール内のスレッド数を制限するために使用できる設定はありません。
詳しくは、Sun の Java のサイト http://java.sun.com を参照してください。
IBM ビルド番号およびバージョン番号を確認するには、シェル・プロンプトで以下を入力してください。
java -version
非浮動スタック Linux システムでは、-Xss の設定内容に関係なく、各スレッドに最小ネイティブ・スタック・サイズ 256 KB が提供されます。浮動スタック Linux システムでは、-Xss 値が使用されます。したがって、非浮動スタック Linux システムから移行する場合には、-Xss 値が十分大きく、最小の 256 KB に依存していないことを確認する必要があります。
2 バイト文字セット (DBCS) システムでインプット・メソッドを切り替えたい場合には、 IBMJAVA_INPUTMETHOD_SWITCHKEY や IBMJAVA_INPUTMETHOD_SWITCHKEY_MODIFIERS 環境変数でなく、java.util.prefs.Preferences クラスを使用してください。詳細については、Sun の「Input Method Framework Specification」を参照してください。
プロダクトの開発を終えて出荷準備が整ったら、ユーザー・システムにプロダクトをインストールして、ソフトウェアをサポートするように構成し、Runtime Environment を構成する必要があります。
Runtime Environment for Linux を使用する場合、インストール手順で既存のインストール・プロダクトを上書きしないように気を付けてください (既存の Runtime Environment for Linux が古いバージョンでない限り)。
Runtime Environment for Linux を再配布するには、ご使用のシステムにそれをインストールしてから、必要な Runtime Environment ファイルをインストール・セットにコピーします。この方法をとる場合、Runtime Environment for Linux の全ファイルを組み込む必要があります 。Runtime Environment for Linux ソフトウェアは、すべてのファイルが組み込まれている場合に限って再配布することができます。その結果、アプリケーションは、出荷時にそれぞれ個別の Runtime Environment for Linux のコピーを含むことになります。
再配布する必要があるファイルに関する特定の情報については、製品に同梱されているご使用条件を参照してください。
以下のセクションでは Runtime Environment for Linux の既知の制約事項について説明します。
使用可能な最大スレッド数は、次のうちの最小値で決まります。
ただし、最大スレッド数に達する前に仮想記憶域を使い尽くしてしまうこともあります。
xmodmap -pkこれは、SDK が Meta + Alt が押されたと見なす原因になります。その対策として、シェル・プロンプトで次のように入力して Meta_x マッピングを除去することもできます。
xmodmap -e "keysym Alt_L = Alt_L" -e "keysym Alt_R = Alt_R"
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