クライアント・アクションの定義
1 回の処理で 1 つまたは複数のクライアントでのアクションをスケジュールするには、以下のフィールドを完成させてから、完了をクリックします。このタスクを終了するには、取消をクリックします。
- サーバーは、自動的にスケジュールを定義し、クライアントをそのスケジュールに関連付けます。スケジュールには優先順位が 1 に設定され、期間単位が 1 回に設定され、さらに所要時間単位が クライアント・アクションの所要時間によって設定された日数に設定されます。
- 処理を開始するには、クライアントでクライアント・スケジューラーが開始されていなければなりません。
- アクションが開始する速さは、スケジュール・モードに依存します。スケジュール・モードがサーバー主導に設定されている場合には、クライアントはアクションを 3 - 10 分内に実行します。スケジュール・モードがクライアント・ポーリングに設定されている場合には、 クライアントはアクションを規定時間間隔 (QUERYSCHEDPERIOD オプションで設定) で開始します。
注: 指定されたクライアント・アクションのスケジュールは、クライアント・アクション所要時間の間隔が設定されるまでリテインされます。スケジュールが確実に取り消されるようにするために、クライアント・アクション所要時間を設定しなければなりません。
クライアント・ノード
アクションと関連づけられているスケジュールを処理するクライアント・ノードの名前を入力します。このパラメーターはオプションです。
- アクションと関連づけられているスケジュールを処理するクライアント・ノードのリストを指定できます。このリストにある項目は、間にスペースを入れずにコンマで区切ります。
- アスタリスク (*) をワイルドカードとして使用して、名前を指定することができます。一致するすべてのクライアント・ノードは、アクションを実行するようにスケジュールされます。 省略時値は * です。
注: NAS ノード名を明示的に指定すると、コマンドは失敗します。ノードに対してパターン・マッチング式を指定した場合には、そのパターンと一致したすべての NAS ノードが無視されます。
ポリシー・ドメイン名
ポリシー・ドメインを選択して、選択されたドメインでのクライアント・ノードに対するアクションを制限します。
- 指定されたポリシー・ドメインのうちのいずれか 1 つに割り当てられているクライアント・ノードだけがスケジュールされます。
- 一致する
ドメインに割り当てられたすべてのクライアントがスケジュールされます。
- この
パラメーターに値を指定しない場合には、すべてのポリシー・ドメインがリストに
組み込まれます。
アクション
クライアントが実行するアクションを選択します。
Incremental |
最後のバックアップ以降に変更され、バックアップ間の指定時間が経過したすべてのファイルをバックアップします。省略時値は Incremental です。 |
Selective |
オブジェクト・フィールドに記述されているファイルだけをバックアップします。 |
Imagebackup |
オブジェクト・フィールドに記述された論理ボリュームをバックアップします。 |
Archive |
オブジェクト・フィールドに記述されたファイルをアーカイブします。 |
Restore |
オブジェクト・フィールドに記述されたファイルをリストアします。 |
Imagerestore |
オブジェクト・フィールドに記述された論理ボリュームをリストアします。 |
Retrieve |
オブジェクト・フィールドに記述されたファイルをリトリーブします。 |
Command |
オブジェクト・フィールドに記述されているクライアント・オペレーティング・システム・コマンドを処理します。 |
Macro |
オブジェクト・フィールドの中にファイル名が記述されているマクロを処理します。 |
オプション
スケジュールの処理時に DSMC コマンドに提供するオプションを入力します。
- 各オプションの前にハイフンを付け、各オプションはスペースで終わります。
- このパラメーターに
指定できるのは、DSMC コマンド行で有効なオプションだけ
です。
- これらのオプションは、該当する場合には、クライアント・ノードが正しくサーバーに連絡した後、クライアント・ノードによって指定されたオプションを上書きします。
オブジェクト
指定されたアクションの実行対象のオブジェクトを入力してください。
- 各オブジェクトを、スペースを入れずにコンマで区切ることによって、複数のオブジェクトを指定できます。
- 指定できるオブジェクトは、Action パラメーターで指定するアクションおよびスケジュールと関連付けられているクライアントが使用するオペレーティング・システムによって異なります。
- すべてのファイル・スペース、ディレクトリー、または論理ボリュームを選択するためには、オブジェクト・フィールドの中でそれらを明示的にリストしてください。
- アスタリスクを入力すると、バックアップはスケジューラーが開始されたディレクトリーに対してのみ実行されます。
- 複数のファイルを指定する場合には、それぞれを対の二重引用符で囲み、ファイル・リストを一対の単一引用符で囲む必要があります。
- 前に定義された記述を除去するには、この値に空文字列 (' ') を指定します。
- アクション (Action) に対して Incremental を指定した場合、このパラメーターでオブジェクトを指定しないと、DSMC コマンドは、指定されたオブジェクトを使用しないで呼び出され、クライアントのオプション・ファイルで定義されたとおりにオブジェクトを処理しようとします。
- Action パラメーターに対して Restore を指定した場合は、1 つのファイル指定またはファイル・グループについてのみリストアをスケジュールできます。2 つ目のファイル指定を行うと、この 2 つ目のファイル指定はリストアの宛先として機能します。複数のファイル・グループをリストアする必要がある場合は、リストアが必要なファイル指定ごとにリストアをスケジュールしてください。