スケジュールの定義

新規スケジュールを作成するには、以下のフィールドを完成させてから、「完了」をクリックします。このタスクを終了するには、「取消」をクリックします。

注: Storage Manager は、 同じクライアント・ノードで同時に複数のスケジュールを実行することはできません。

ポリシー・ドメイン名

このスケジュールが所属するポリシー・ドメインの名前を選択します。 このパラメーターは必須です。省略時値は Standard です。

スケジュール名

定義するスケジュールの名前を 1 〜 30 文字で入力します。

例: DAILY_DB_BACKUP

説明

スケジュールの記述を入力します。このパラメーターはオプションです。

アクション

このスケジュールの処理時に行われるアクションを選択します。

Incremental 最後のバックアップ以降に変更され (すなわち新規のもの)、バックアップ間の指定時間が経過したすべての ファイルをバックアップします。省略時値は Incremental です。
Selective オブジェクト・フィールドに記述されているファイルだけをバックアップします。
Imagebackup オブジェクト・フィールドに記述された論理ボリュームをバックアップします。
Archive オブジェクト・フィールドに記述されたファイルをアーカイブします。
Restore オブジェクト・フィールドに記述されたファイルをリストアします。
Imagerestore オブジェクト・フィールドに記述された論理ボリュームをリストアします。
Retrieve オブジェクト・フィールドに記述されたファイルをリトリーブします。
Command オブジェクト・フィールドに記述されたクライアント・オペレーティング・システム・コマンドを実行します。
Macro ファイル名が オブジェクト・フィールドに記述されたマクロを実行します。

オプション

スケジュールの処理時に DSMC コマンドに提供するオプションを入力します。

注 (Windows オペレーティング・システムの場合): DSMCUTIL コマンド またはバックアップ/アーカイブ・クライアント GUI のウィザードを使用して スケジューラー・サービスを定義する場合は、 スケジューラー・サービスが使用するオプション・ファイルを指定します。 そのオプション・ファイルのオプションを DSMC コマンドで 上書きすることはできません。 スケジューラー・サービスでオプションを変更しなければなりません。

オブジェクト

指定されたアクションの実行対象のオブジェクトを入力してください。 オブジェクトごとにシングル・スペースで区切って入力してください。このパラメーターは、 Action=Incremental の場合以外は必須です。アクションがバックアップ、アーカイブ、リトリーブ、またはリストア操作である場合には、オブジェクトはファイル・スペース、ディレクトリー、または論理ボリュームです。アクションがコマンドまたはマクロの実行である場合には、オブジェクトは実行するコマンドまたはマクロの名前です。

指定できるオブジェクトは、Action パラメーターで指定するアクションおよびスケジュールと関連付けられているクライアントが使用するオペレーティング・システムによって異なります。

すべてのファイル・スペース、ディレクトリー、または論理ボリュームを選択するためには、オブジェクト・フィールドの中でそれらを明示的にリストしてください。 アスタリスクを入力すると、バックアップはスケジューラーが開始されたディレクトリーに対してのみ実行されます。前に定義された記述を除去するには、この値に空文字列 (' ') を指定します。 

アクション (Action) に対して Incremental を指定した場合、このパラメーターでオブジェクトを指定しないと、DSMC コマンドは、指定されたオブジェクトを使用しないで呼び出され、クライアントのオプション・ファイルで定義されたとおりにオブジェクトを処理しようとします。

Action パラメーターに対して「Restore」を指定した場合は、1 つのファイル指定またはファイル・グループについてのみリストアをスケジュールできます。2 つ目のファイル指定を行うと、この 2 つ目のファイル指定はリストアの宛先として機能します。複数のファイル・グループをリストアする必要がある場合は、リストアが必要なファイル指定ごとにリストアをスケジュールしてください。

Action パラメーターに対して「Archive」、「Incremental」、または「Selective」を指定した場合は、最大 20 のファイル・システムをこのオブジェクト・フィールド にリストできます。

ブランク文字 (スペース) が入っている場合にはオブジェクト・ストリングを二重引用符で囲み、さらに二重引用符を単一引用符で囲んでください。オブジェクト・ストリングに複数のファイル名が入っている場合には、各ファイル名をそれぞれ一対の二重引用符で囲み、さらにそのストリング全体を一対の単一引用符で囲んでください。引用符の囲み方が正しくないスペースが含まれているファイル名では、エラーが発生する場合があります。 以下のプラットフォーム固有の例を参照してください。

Windows:

c:\file 2、d:\gif files、e:\my test file の場合、次のように入力します。
'"c:\file 2" "d:\gif files" "e:\my test file"'
d:\test file の場合、次のように入力します。
'"d:\test file"'

AIX、Linux、および OS/400 PASE:

/home/file 2、/home/gif files、/home/my test files の場合、次のように入力します。
'"/home/file 2" "/home/gif files" "/home/my test files"'
/usr/test file の場合、次のように入力します。
'"/usr/test file"'

Sun Solaris:

/usr/file 2、/usr/gif files、/usr/my test files の場合、次のように入力します。
'"/usr/file 2" "/usr/gif files" "/usr/my test files"'
/usr/test file の場合、次のように入力します。
'"/usr/test file"'

HP-UX:

/opt/file 2、/opt/gif files、/opt/my test files の場合、次のように入力します。
'"/opt/file 2" "/opt/gif files" "/opt/my test files"'
/opt/test file の場合、次のように入力します。
'"/opt/test file"'

MVS:

TIVSM.FILE 2、TIVSM.GIF FILES、TIVSM.MY TEST FILE の場合、次のように入力します。
'"TIVSM.FILE 2" "TIVSM.GIF FILES" "TIVSM.MY TEST FILE"'
TIVSM.TEST FILE の場合、次のように入力します。
'"TIVSM.TEST FILE"'

優先順位

スケジュールの優先順位値を入力します。

開始日付

スケジュールが最初に処理されるウィンドウの開始日付を入力します。

開始日付として指定できる値は次のとおりです。

説明
mm/dd/yyyy 特定の日付。 09/15/1999
Today 現在日付。 今日の日付
Today+days または +days 現在日付 + 追加日数。入力できる最大日数は 9999 です。

例: 最初の始動ウィンドウの開始が現在から 3 日後であることを指定するには、開始日付=TODAY+3 または開始日付=+3 と入力します。

Today +3 または +3

開始時刻

スケジュールが処理されるウィンドウの開始時刻を入力します。

開始時刻として入力できる値は次のとおりです。

説明
hh:mm:ss 特定の時刻。 10:30:08
Now 現在の時刻。 現在の時刻
Now+hh:mm:ss または +hh:mm 現在時刻 + 指定した時間数および分数。 Now +02:00 または +2:00

例: スケジュールを 5 時 (5:00) に開始時刻=NOW+2:00 または 開始時刻=+2:00 として定義した場合には、始動ウィンドウの開始は 7 時 (7:00) となります。

Now-hh:mm:ss または -hh:mm 現在時刻から指定した時間数および分数を引く。 Now -02:00 または -2:00

例: スケジュールを 5 時 (5:00) に開始時刻=NOW-2:00 または 開始時刻=-2:00 として定義した場合には、始動ウィンドウの開始は 3 時 (3:00) となります。

所要時間

始動ウィンドウの長さを定義する単位の数を入力します。この数値は 1 〜 999 とすることができます。省略時値は 1 です。

所要時間単位

スケジュールを開始できるウィンドウの所要時間を決定するのに使用される時間単位を選択します。

Hours ウィンドウの所要時間を時間数で定義します。 省略時値は Hours です。
Minutes ウィンドウの所要時間を分数で定義します。
Days ウィンドウの所要時間を日数で定義します。
Indefinite 始動ウィンドウの所要時間は無期限です。スケジ ュールは、スケジュールされた始動時刻の後であれば、期限切れになるまで 、いつでも実行することができます。Onetime の値をもつ 時間間隔単位 パラメーターも指定しなければ、Indefinite を指定することはできません。

時間間隔

このスケジュールの各始動ウィンドウ間の時間の長さを入力します。

時間間隔単位

このスケジュールの各始動ウィンドウ間の時間間隔を決定するために使用する時間の単位を選択します。

Days スケジュールの始動ウィンドウ間の時間は日数です。 省略時値は Days です。
Hours スケジュールの始動ウィンドウ間の時間は時間数です。
Weeks スケジュールの始動ウィンドウ間の時間は週数です。
Months スケジュールの始動ウィンドウ間の時間は月数です。
Years スケジュールの始動ウィンドウ間の時間は年数です。
Onetime スケジュールは 1 回だけ実行されます。この値は PERIOD パラメーターに指定された値を指定変更します。

曜日

始動ウィンドウが開始される曜日を選択します。

Any 始動ウィンドウは任意の曜日に開始できます。 省略時値は Any です。
Weekday 始動ウィンドウは月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、または金曜日に開始できます。
Weekend 始動ウィンドウは土曜日または日曜日に開始することができ ます。
Sunday 始動ウィンドウは日曜日に開始します。
Monday 始動ウィンドウは月曜日に開始します。
Tuesday 始動ウィンドウは火曜日に開始します。
Wednesday 始動ウィンドウは水曜日に開始します。
Thursday 始動ウィンドウは木曜日に開始します。
Friday 始動ウィンドウは金曜日に開始します。
Saturday 始動ウィンドウは土曜日に開始します。

期限切れ

このスケジュールが使用される最後の日付を入力します。

期限切れに可能な値は、次のとおりです。

Never スケジュールは期限切れになりません。 省略時値は Never です。
Expiration date このスケジュールが使用される最後の日付、MM/DD/YYYY 形式。有効期限を指定した場合には、そのスケジュールは指定された日の 23:59:59 に期限切れになります。